東京校の講義レポート

【平成24年10月27日(土)】 『松陰先生命日 終焉の他めぐり』

2012/10/27
●議事録

9:00 十思公園(※1)にて集合 朝礼
  ※1: 伝馬町獄跡。下田番所で取り調べを受けた際に送られた牢獄でもある。
   そして数年後、松陰先生の刑が執行された場所。
  ・10/27(土)の命日に十思公園に来る人は中々いない
  ・考えて学ぶ講義より、現場で感じる講義

9:20 公園の掃除
9:30 十思公園前に集合 説明
 ・公園名の由来…10時の処刑の時間に、様々な人が色々な想いを抱く事から付いた
 ・当時の人達は何を思ったのか、感じたのか?
 ・斬首刑から弟子達が汚名返上するため、小塚原回向院に松陰先生の首を運んだ
 ・松陰先生は自ら自白し、役人に自分の思いを語って説き伏せようとした
 ・当時、井伊直弼による安政の大獄で、政府に逆らった人間は容赦なく殺されていた
 ・命は絶っても魂は残す、という意味を込め『留魂録』を残した

9:45 公園内「松陰終焉の地碑」、「吉田松陰留魂碑」前 松陰読本 読み上げ
  (辞世の詩「吾れ今 国の為に死す、死して君親に負かず。悠々たり 天地の事、
       鑑照 明神に在り。」)
9:55 処刑時間まで石碑周辺を見る
10:00  全員で黙祷
10:05  書籍「二十一回猛士(吉田松陰)」の読み上げ P.130, 131 「志を継ぐ者たち」「松陰百日祭」
10:21 鳥越先生より総括
 ・私達と同じ位の歳、25歳でこの牢獄に入れられた
 ・同じ年齢の私たち学生は、志士を目指すべき
 ・日本の国を良くするため、先生の意思を継ぐ

10:30 移動
10:40 小伝馬町駅 出発
10:45 南千住駅 到着

10:50 小塚原回向院(※2) 到着、先生のお墓を見る
 ※2 :安政の大獄で亡くなった尊王の志士が葬られている墓場。松陰先生のほか梅田雲浜・橋本左内、
  瀬三樹三郎等の墓がある。
11:07 南千住駅 出発
11:59 三件茶屋駅 到着
12:20 国士舘大学 昼食

13:00 講義再開
 ・「永訣の書」は家族宛てに書き残した
 ・ここら辺の土地は昔、長州藩の敷地だった
 ・松陰先生は、自分のお墓は地味で小さくして貰うよう言った
 ・松陰神社の近くには日露戦争を勝利に導いた総理大臣、桂太郎の墓もある
 ・留魂録は1通は塾生の手に、もう1通は同じ牢に入る沼津吉五郎に渡す
13:32 国士舘大学 出発
13:40 桂太郎のお墓を見学
13:50 松陰神社(世田谷若林)参拝
13:53 松陰先生他烈士墓所 見学
 ・徳川幕府によって破壊された墓所だが、後に徳川幕府が謝罪の意を込めて
  石灯籠と水盤が寄進された
14:10 終礼 本日の気付きを全員で発表
14:30 終了


『十思公園』

吉田松陰先生が処刑された場所として有名だが、
想像以上に知られていない場所だ。
周りを見ても、通行人や浮浪者が目立つ。
10月27日の10時に十思公園に来る人は
相当知識が凄い方だろうと言われるぐらいだ。
その中で、処刑が執行された10時に
全員で黙祷を捧げたが、
その時に松陰先生は
どのような気持ちだったのだろうと考えていた。

処刑が言い渡されていたので、
ある意味清清しかったのかもしれない。
松陰先生は他の塾生などに慕われていたので、
もっと広げてくれるだろうと信じていたので、
そういう意味では安心だったのだろう。

『色んな人がいる』
松陰先生を尊敬する人は、
全国に相当いるのは理解できる。
ただ、やって良いことと悪いことがあることに改めて気付いた。

その一つに、売名行為だ。
松陰先生のお墓は、ひっそりたたずんでいるのに
お墓に備えているお花に大きく名前の書かれている看板。
それをやっているのは、地元・萩のお偉いさん。
松陰先生について学んでいるならば、
この行為は何を考えてのことだろうか。
宣伝効果としては絶大だろうが、
こればかりは、逆に恥である。
やはり、いろいろな人がいることを改めて実感した。

『牢屋の看守をも巻き込む人間力』
松陰先生は処刑を宣告される前、取調べを受けていた。
そこで当時の看守にまで行動を起こし、
ディスカッションをしようとする姿勢に圧倒された。
松陰先生は普通の人がやらないことをするイメージが強いが、
日本を変える熱い想いの持ち主だということには変わらない。
処刑をするのが勿体無い人物と思わせてしまうのも
松陰先生の凄いところである。

日本を変えようと正面から戦う姿には
私たちも脱帽している。
絶対に無理だと思っていることでも、
行動することで可能性を広げられることを考えた。


From:安齋義仁(いわき明星大学卒、福島県出身)JVU4期生


 本日は、松陰先生が処刑された
十思公園からお墓のある小塚原回向院
そして、松陰神社と東京での吉田松陰先生のゆかりの地巡りを行いました。
今回の松陰学は、直接現地に行く事で
様々なことを肌に触れて感じとる事が出来大変良かったです。

・十思公園
 松陰先生が処刑された十思公園ここで本日の学びが始まりました。
ここは、安政の大獄で吉田松陰はこの地で処刑された場所で
園内には吉田松陰終焉之地碑や吉田松陰顕彰碑,辞世の碑など
吉田松陰先生に関する碑が立っていました。

良く歴史上の人物の命日には、ゆかりの地に多くの人が訪れるのですが、
ここ十思公園には、そのような人は見られませんでした。
 また、本日公園の掃除を行っていた時によく公園に来る老人から
お話を聞いたことなのですが、
去年までは、25日に花を携える人がいらっしゃったとのことです。
そのようなことを聞いて、確かに来る人はいる。
しかし、なぜそんなに少ないのかと思ってしまいました。

もっとこういう場所こそ大切にしないといけない。
そのためには、知ってもらうために発信が必要だと感じました。

・松陰神社
 松陰神社は、荏原郡若林村長州藩の藩邸があった場所です。
ここは、高杉晋作・伊藤利輔・品川弥二郎・山尾庸三・白井小助
・赤根武人らが小塚原にある松陰先生の墓を、
荏原郡若林村に移したという記録があります。

この日は、松陰神社で幕末維新祭りが行われていたので、多くの人がいて賑わっていました。
 また、ここの近くには桂太郎のお墓があり、壮大な墓所でした。
そして、松陰神社にある松陰先生のお墓は、
質素でありおごそかなものでありました。

その周りに松陰先生を慕っていた塾生のお墓があり、
「死しても輝き続ける」というものを
この日初めて、そのことを自分の目で見て感じ取れました。

・帰り道
 この日の講義が終わった後なんとなく新宿の寮まで歩いて帰ろうと思って歩いて帰りま
した。小塚原にある松陰先生の墓を、荏原郡若林村に移した距離と比べると半分ぐらいの
行程ですが、この距離だけでもとても時間がかかりました。
しかし、当時今ほど交通が発達していない中で荒川から
世田谷まで江戸幕府の影響化の中そのようなことを行ったということは、
本当にそこまで周りに影響を持っていた人物だと感じ取りました。


From:森優太(長崎県出身、日本大学卒)JVU4期生


《人を惹きつけられる人間とは》
本日は吉田松陰先生が処刑された、先生の命日でした。
それにちなんで、先生が処刑された牢獄があった小伝馬町の十思公園、
処刑後の遺体が葬られた小塚原回向院、
門下生たちによって改葬された松陰神社の3カ所で、学びました。

松陰先生は罪人として牢獄に入れられましたが、
牢獄の役人や牢名主など、
そこで新たに関わった人々からも尊敬を集めるようになります。

また、門下生たちも、罪人となった松陰先生のために、
危険を顧みず奔走します。
松陰神社には松陰先生のお墓がありますが、
その周りには門下生たちの多くの墓が寄り添うように立てられていました。

松陰先生がどれほど多くの人に慕われていたかを、直接感じることができました。

人柄や知識といったことももちろんあるとは思いますが、
何よりも、自分の志を持ち、それを周りの人に伝え続けて実行したからこそ、
ここまで人を惹きつけられるのだと思います。

人望があり、周りの人に影響を与えられる人間になりたいのであれば、
小手先のテクニックではなく、自分の芯を持ち、
実行することが最も大切だと、本日の経験から学びました。


《現場で学ぶ》
もう1つ学んだことは、
実際に自分で現場に赴いてみることで、
初めて感じられることがあるということです。
今回は、松陰先生が処刑された時間、その現場に行きました。

もし自分が松陰先生の立場だったらと思うと、
とても先生のような態度はとれないと感じます。

自分が現場に行くということだけではなく、
他の人に伝える場合にも同じです。
他の人に伝えたいことがあるならば、
その人と共に現場に行ってみることが、最も効果的なことだと感じました。


From:野田貴生(都留文科大学卒、山梨県出身)JVU4期生

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