東京校の講義レポート

平成26年(2014)【7月22日(火)】 人生を考える/高瀬拓士先生(日本コンピュータ開発 最高顧問)

2014/07/22
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●1日の流れ
10:00 人生を考える/高瀬拓士先生(日本コンピュータ開発 最高顧問)
 ・リスクある人生が良い
 ・何のために起業をするのか?
 ・何がしたいのか?
 ・6期生たちへ
 ・人生を知る
 ・人間力と基礎学力
13:00 講義終了
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●高瀬拓士先生/人生を考える
・自分の信じていることを話す
「自分の話をしていることは正しい」という考え方は愚かである。そうではなく、
「自分はこう信じている」という意識で、自信をもって話すべきである。

国を代表する立場の政治家はともかく(相手がどう思うかで人間関係・
外交関係は決まる)、民間人はこの点に関して遠慮すべきではない。
人の考えは、それぞれ違ってもよいのである。
特に国際交流の場面では、自分の考えていることをしっかりと言わなければ、
「何を考えているか分からない」と恐れられ、戦争を招くことさえある。
言うべきこと、考えていることは、日ごろから言葉にしていくことが必要である。

・何をすべきか? 何をしたいか?
現代の学生は、「面白いことがしたい」という基準で就職活動をするという
間違いを犯している。
仕事とは「お客様の満足」によって生まれるのであり、自分がその仕事を
面白くする責任を負うのである。
そのため「専門バカ」と「使われ人間」になってはならない。
また「教わろう」ではなく、「自ら学ぶ」意識を持たなければならない。
空き時間は何のためにあるか? 自ら学ぶために存在するのである。

・自分の位置づけを知る
自分自身を、人生の中の位置づけ、歴史の中の位置づけ、
そして世界の中の位置づけでとらえることが重要である。
そうすれば、今自分がどう行動すべきかがはっきりしてくるからである。

高瀬先生の場合、「83歳で死ぬ」という見方で人生を眺め、
それまでの間に何をするかを考えている。
また外に出て、外側から自分や日本を眺めてみると、
それがどういうものであるか客観的に分かる。
例えば高瀬先生は、アメリカへ行った経験により、バブルに浮かれる日本、
そして緑多き日本というものをはっきりと認識したという。
海外旅行は物見遊山ではなく、自分を見つめ直すためにすべきものである。

・高瀬先生が歩んだ人生
先生は、大学へ行くことも叶わない(後に日立の社内教育から東大大学院へ
行くことができた)、10人兄弟の農家に生まれた。
日立に入社し、当時存在も知られていなかったコンピュータの部門、
アメリカや世界を常に意識しながら働く職場に所属する。

その後、お世話になった倒産しかかった会社へ出向し、そのまま大企業・日立を
辞めて取締役になる。そこから悪戦苦闘の日々が始まる。
大企業では組織が仕事をするが、中小企業では人間が仕事をしているという
全く違う構造に苦労しつつも、会社を立て直す。

次に「アメリカで会社を作ってこい」という指令を受け、日本人のいないミネアポリスへ飛び込む。
自分の仕事を忘れるくらい生き抜くのに必死になる。ようやく見つけたアパートの
大家さんにいろいろ相談しながら、会社を設立し、顧客を獲得するところまでこぎつける。
自分の意思と全く関係のない環境に放り込まれても、必死に目の前のことに
取り組んでいくと、結果はついてくるものであるという経験を得た。

・思い出と夢
苦労は思い出となる。思い出の残らない生き方はしたくない。
だが、思い出に囚われる人生もよくない。
前を向いて生きていくためには、夢を持って生きることもまた必要である。

●気付き
高瀬先生は普段、軽井沢で生活され、休みの日には野良仕事をされているとあって、
75歳とは思えないほどの筋力と活力にあふれた方である。
その考え方は非常に現実主義的で、信念と意志の強い方だと感じた。
特に、アメリカでのご経験の話は私にとって興味深いものだった。
私はもっと外の世界を知りたいと思っているが、何のためかといえば、
高瀬さんのおっしゃるように、自らの位置付けを知ることが出来るからである。
そのことを改めて認識することが出来た。

自分のやっていること、やりたいことがいったい何のためなのか?
そのことを考えるのと考えないのとでは、まったく違った結果を生むだろう。
その点、高瀬先生は、それをはっきりと認識し、私たちにも考えを話してくださるのである。
私ももっと、こういうことをしっかり考えて、高瀬先生のように
目的と意志を持った人生、思い出と夢のある人生を送りたい。

From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●高瀬拓士先生の講義
・後悔しない人生を送る
高瀬先生は、若い人ほど「死ぬこと」について考えていないと仰っていた。
それで居ながら死ぬ直前になると、多くの人は「もっと生きたい」という。
日常、必死に毎日を生きていたのかというと、ほとんどの方はそうしていないと思う。
私もこの22年間を思い返し、これまで必死で生きていないことに焦りを感じた。
これから私がすべきことは、全てのことに全力で取組むことである。
そして自分自身を磨き続ける。

・苦労は思い出
高瀬先生は、その人生の中で多くの苦労をしたという。
例えば、英語を話せないだけでなく知識も経験も無いのに、「米国で会社を設立しろ」と社長の命令を受け、一人でアメリカにわたって設立から営業、開発、工場建設までやった。また子供時代、町から離れた山奥に住んでいたため、山道を徒歩で1時間かけて小学校へ通った。
日々の食べ物にも事欠く貧しい暮らしで、大学進学もあきらめた、などなど。

それでも不幸だとは思わなかったという。成長過程では10人兄弟姉妹というにぎやかな家族が有ったし、仕事では夢中に取り組む中で、自然に仕事を楽しむことを覚えたからである。
これは、見習わなくてはいけないと感じた。
また同時に環境によって、人間は変わってくるんだなと学んだ。

苦労は人を大きく成長させるスパイスなんだなと感じ
そのスパイスを多く持った人間こそ、今後の人生をより豊かにしてゆく。
こうした人間になってゆく。

・外を知って内がわかる
高瀬先生は1980年当時、米国で働いていて感じたことがある。
それは、「好景気に浮かれてあくせく働いているが、あれで日本のサラリーマンは幸せなのだろうか?」と。
  また1987年に帰国したとき、「日本経済はバブル経済だ」と。

だから、日本に帰国して現在の会社経営を引き受けたとき、浮かれることなくすぐに不況対策に取り組んだ。


このお話を聴くと、内にいるだけでは見えないことが、外からだと見えることがわかる。もちろん客観的な見方は必要であるが、実際に外国で交流することでより客観的な考えが得られるのではないか。
今後は、両方ともまずはやってみることから始める。

From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●高瀬先生
高瀬先生は、今の大学生はただ大学に通っているだけで、自分から学ばないと仰っていました。
そして遂に「大学の数を減らした方が良い」と仰っていました。
今の大学生に対して、高瀬先生は「何がしたいのかわからない」と嘆いていました。

社会人は仕事はお客様の都合に合わせてやるものであり、やりたくないものを
自分でいかに面白くするかを工夫しなければいけない、と学びました。

また大企業は安定しているということから、入りたがる学生が多数いますが、
実は大企業で働く人は、ロボットの様になるみたいです。
そして誰もがそうかもしれませんが、無い物ねだりしがちです。
私もそうならず、社会で有るものを生かしてゆきます。

●感想
私は今回思ったことは、自分もただ大学に通っていただけで
時間を無駄に過ごしていた学生の1人です。
そしてなぜ持っているものを生かそうとしなかったのかと猛反省した1日でもありました。

今後は自分の得意で
本当にやりたいことを中心とした仕事をしたいです。

From:鈴木駿介@東京校6期生(神奈川県出身、国士舘大学卒)
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●リスクがある人生を
今日の講義ありがとうございました。
とっても面白いです。
「リスクがある人生が大好きです」
「信じてることを話す」
その2つの言葉はインパクトがありました。

リスクがない人生は多分、平和で、普通の人生なのように面白くないでしょう。
やはりチャレンジを乗り越えて 、自分にますます充実するの方が楽しい人生です。
そして、正しいことじゃなくて、信じていることを話す。

今は、会社や学校でも正しいことを話すことをしていない気がする。
自分の本当の考え方を伝えて良いものか…。
時々思いますが、先生の話を聞いて、そうしよう、と決めました。
その方が、誤解はますます解けるでしょう。

これからも自分の位置付けを作るつもりです!
この素晴らしい機会を大事にします。

From:趙姮安@台湾留学生
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