東京校の講義レポート

平成26年(2014)【1月25日(土)】 日本のかたち/ 小田村四郎先生(松陰先生の妹の曾孫、元拓殖大学総長)

2014/01/25
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●1日の流れ
9:00 朝礼
9:15 会場セッティング、掃除
10:00 山近義幸理事長による挨拶
・学生にポストカードのプレゼント
・皇居内見学について
・小田村四郎先生についての紹介

10:15 小田村四郎先生「日本のかたち」
自己紹介
・ご自身の血筋について
・講義の概要
①ご自身の歩んできた人生
戦時中の体験談
・支那事変から
・出陣賦
・軍隊に行くのを喜ぶ人はいない
・大学で勉強することとの葛藤
・軍人勅諭の暗記
・教育勅語の暗記
・四書五経の暗記
→年を経るごとに価値が増してくる。戦前の教育法に、改めて向き合うべき。
拓殖大学、総長時代
・学校の歴史、伝統を復活させたかった。
・教授会をどうすべきか
②吉田松陰先生について
ご自身と吉田松陰先生の血筋
・松陰先生の妹、寿子の曾孫
松陰先生の人生
・松陰先生の生涯
・松陰先生の書き記したもの
→士規七則の時代、松陰先生の教育がもっとも充実していた。
・松陰先生は正直
・父と兄に捧げた詩が立派
・松陰先生の文章は原文で読むべき
→迫力が違う
③現代の世界情勢
アメリカ、中国との関係
・尖閣諸島問題
・安部首相の靖国参拝は、あくまで国内問題
・内政干渉をすべきではないと、日本は世界にはっきり言うべき
・個別自衛権と集団的自衛権がバラけているのは日本だけ
・教科書検定について

12:30 昼食、小田村四郎先生への質問タイム
・吉田松陰先生の血を引く者としての人生
・拓殖大学総長時代のお話
・台湾との関わり
・李登輝友の会について
・中條高徳学長との交友
13:30 今元局長による総括
・質問力を磨くこと
・今後の新たな事業について
14:15 掃除、終礼
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●小田村四郎先生
経歴と血筋のすごさから、一体どんな人なのか?と
思っていましたが、とても物静かな上に、謙虚な方で驚いた。

目標が無いまま進んだ、とおっしゃられていたが、
大学の総長になられた時は、
おかしな教授ばかりだったので、
まともな人に入れ替えようと動かれていた話や、
教育勅語や四書五経等を意味も
分からないまでも良いからとにかく暗記し、
それらが、後から血肉となって生きてくると言うお話をしてくださった。
昭和の世代の方々からは、
為になる書物の素読や暗記をするようにとよく聞く。
今の若者に必要な事だと教えてくださっているのだと知り、
温故知新の大切さを感じた。

●松陰先生の妹の曾孫
すごすぎる方を先祖にもった、とご自身が言われ、
その略歴をお話しくださいましたが、
やはり思い入れがあるのが分かる
熱の入ったしゃべり方をされていた。
話している間の表情や、しゃべり方も
あった事は無いですが、
松陰先生もこういった分だったのではないか?と感じ、
具体的に松陰先生に近づけたと実感しました。

また、文章を是非原文で読んでほしいと
おっしゃられていたのが印象的だった。
自分たちは特に、原文に触れやすい環境に
今居るので、改めて読み迫力を感じたいと思った。

From:高岸知広@東京校5期生(兵庫県出身・金沢学院大学卒)
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●小田村四郎先生
とにかく謙虚な方でした。
ご自身、昔は目標がなかったと、私たちの前でも謙遜されていた。
控えめな先生であるだけに、華やかな履歴を見れば
どれだけ周囲に慕われる立派な方なのかがわかる。

ご自身の、戦争を通した人生のお話をしていただいた。
やはり戦争は、経験者の方からのメッセージが一番伝わってくる。
当時の背景や声が想像できるからだ。
それだけでも貴重な経験をさせていただいた。

昔は軍人勅諭、教育勅語、四書五経などを、意味のわからない
小さな頃から暗記させられたという。
しかし四書五経など、始めはわからなくても歳を重ねる毎に意味が
身に染みてきて、血肉となっていったというお話があった。
そのような教育も、改めて考え直すべきだとも、おっしゃっていた。

戦争体験者の方は、揃って教育勅語、四書五経などを勉強すべきと
おっしゃっているように感じる。
私も読んでみなければならない。

先生は拓殖大学の総長にもなり、学校の昔からの素晴らしい伝統を
復活させようとなさった。
過去の素晴らしいものを再考し、必要ならば生き返らせる。
人生の大先輩のお話には、現代社会にとっての、宝のようなヒントが
眠っているのだと思った。

●吉田松陰先生ご実家の家系
小田村先生は吉田松陰先生の妹さんの曾孫にあたる。
松陰先生の歩んだ道のお話もしていただいたが、血を引く方の
お話という意味が大きかったと思う。
子孫としての気概を感じた。

吉田松陰先生はとにかく正直だった、約束を果たす義理人情に厚い方
だったなど、先生の性質をわかりやすく話してくださり、
具体的人物像に近づくことができる内容だった。

また、松陰先生についての最後のメッセージが非常に印象に残った。
先生の残した文章は、ぜひ原文で読んで欲しいという。
迫力が違うのだ、と熱意を奮って語ってくださった。
ご子孫だからこその、伝えたいことなのだと感じた。
必ず原文でも読み、これからも吉田松陰先生については深く勉強していく。

●日本と世界の今
元官僚の小田村先生は、現在の日本と世界の情勢、政治や外交に関しても
しっかりとしたご自身の意見を持っていらっしゃる。

日本、アメリカ、中国、韓国。
尖閣諸島や靖国神社の参拝問題。
過去の歴史や現在の動きまで総括した上での、確固たる意見のように思えた。

例えば中国はかつては尖閣諸島を日本の領土だと認めていたという。
現在の軍人の考えが旧代以前のものなのではとおっしゃっていた。

安部首相の靖国神社参拝問題も、それはあくまで国内問題。
外国はそもそも口を出すべきでなく、それをしてしまったら独立国では
なくなるということだった。

凄い。
私は正直、内容に最後まではついていくことができなかった。
今、改めて勉強していく必要があることを実感させられた。

過去や現在のことを、未来を見通すために一層取り込んでいく。

From:佐藤洋一@東京校5期生(神奈川県出身・玉川大学卒)
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●山近社長挨拶
小田村先生の講義の前に山近社長が
学生に向けてお話をしてくださった。
富山県高岡市で日本の二宮金次郎の銅像の8割が作られているということ、
皇居に3つの門あり中に入ることができるということなど
お話ししてくださった。
お忙しい中でも現地に行くということを実践なさっている。
そしてお忙しい中で学生のために時間を作って
お話をしてくださっている。
今の自分のできていないことなどを思い返すと
恥ずかしくなった。
やるべきことをきちんとやろう。

●小田村先生講義
まずは先生の人生に沿ってお話をしてくださった。
印象的だったのは若者の戦争への覚悟として
自分たちだけ勉強してはいられない、
という気持ちがあったようだ。
同じ国の人間が戦争をしている中で
自分だけが安全な場所で勉強をしていることへのもどかしさ、
自分が何もできないことにもどかしさを感じることは今の時代でもあるが
当時の日本国民としての意識の高さは今は失ってしまったものかもしれない。

また拓殖大学での総長として今の教育への問題意識もお話ししていただき
今の大学の教授会は改革をすべきであり
教えるべきでない人間が教授をしているとのことだった。
松陰先生についてのお話もしていただき
講孟余話や士規七則などを復習できた。
小田村先生は「松陰先生の原文に触れてこそ松陰先生を知れる」
とおっしゃっていたのがとても大切なことだと感じた。

現在の対外情勢についても
尖閣問題や慰安婦問題、竹島問題など
もっと積極的に考え解決に導く
旧態依然の体質から脱却した行動が必要なようだ。
歴史について勉強し、現在の国際情勢を知り
問題意識を持って解決に向けて取り組むことが必要だと感じた。

From:大森俊通@東京校5期生(東京都出身・琉球大学卒)
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●小田村先生の講義
初めにご自分の経歴を淡々と話されていたが、内容が戦争へ行ったことで
学徒出陣の出陣前に歌う出陣賦があったと言うお話や、
その後大蔵省へ入ってご活躍され、防衛庁へも出向されたり、
拓殖大学の総長になられたお話など、とんでもなく濃かった。
目標がないままたまたま入れたところへ進んだ、とおっしゃっていたが、
おそらくたくさんの目標を持って、こつこつ達成されてきたのではないかと感じた。
拓殖大学の総長をされていた時に教育を変えようとされたお話も、
教授会が大きな権限を持っていて、そこを動かさなければどうにもならないと
おっしゃられていて、そこまで言われるにはどれだけやりあったのだろうか。
冷静でありながらも、内には熱を持っている方だと感じた。

国内情勢についてもお話頂き、靖国問題は国内の問題であり、中韓国が
文句を言うのは内政干渉だと言われた。
また、集団的自衛権についても国家固有の本質的な権利であるということで、
この部分の知識が浅かったので、
そうだったのか!と思い、勉強になった。
多少は知っているつもりだったが、まだまだ知らないことばかり学ばせて
頂いた。

From:牛島知之@東京校5期生(熊本県出身・熊本県立大学卒)
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