東京校の講義レポート

平成25年(2013)【6月18日(火)】  「江戸東京たてもの園」見学

2013/06/18
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●議事録
9:40 朝礼

10:00 江戸東京たてもの園見学

高橋是清邸や路面電車など。
途中高橋弘也さん(ボランティアガイドの方)に園内をガイドしていただく。
富士山は女性の神がおられ、その水が溶けて80年もの年月を経て銭湯のお湯になって
出てくる。だから銭湯の絵は富士山。
唐破風づくり。
江戸時代の銭湯は回転率を上げるため、中腰でしか入れないくらい深めに造ってあった。

すしは何故2貫出てくるのか
→魚は~切れと数える

一切れ…人切れ
二切れ…問題なし
三切れ…身切れ
四切れ…死
当時はのれんが汚れているほど流行っているお店。

畳の敷き方…不祝儀敷き、祝儀敷き。途中で入れ替わった。

懸魚(げぎょ)
→古い建築の屋根部にある魚の尻尾のようなもの
魚は水の中にいるため、火事にならないようにとの願いが込められている。

子どもは死んでしまう確率が高いため、7歳までは神の子。
それで七五三がある。
7歳からは村の子供。

普通の農家の家には屋根がない。
武器や年貢を隠されないように。

鴨居、敷居
→鴨居と鴫居から転じたもの
→両方水どりで火事が起きないようにとの意味

鴨居を踏むことは父の頭を踏むに等しいことと禁止されていた。
→踏みすぎるとすり減り、建てつけが悪くなってしまうため、
踏まないように戒めていたとのこと。

畳の縁を踏んではいけない理由
→縁には往々にして家紋が入っているから。

警察の紋は太陽。
→悪いことをしたらどこに逃げても光を当てるぞ!ということ。

伊達物:おしゃれなもの
伊達門を見ると見えないところにこだわって彫刻が彫ってある。

越後屋語源や、三越の名前の由来を聞く。

くだらない話のくだらないの語源

蔵の壁にうちこんである大折れ釘が付いている理由。

半ドンの語源など

15:00 終礼
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●江戸東京建物園
~『「縁起」と「商才」』~
江戸時代の建物がいずれもこの二つを大切にしていることがわかる。

すべての建物に神棚があり、
絵や建物のデザインにもすべてに意味がある。

子宝湯の入口の絵や唐破風、富士神泉信仰、
さまざまな建物にあった懸魚、
伊達の由来など、日本の建築に対するこだわりや
職人魂を強く感じることができた。

中でも懸魚や鴨井、敷(鴫)居など
水に由来するものが多く、
それは紙や木材を利用した日本建築だからこそ
火を見守る存在が縁起良いとされたという話は
現代になかなかない粋なセンスを感じた。

ただ演技を担ぐだけでなく
銭湯は湯船の深さが中腰くらいであったり
居酒屋ではおしゃべりばかりするからと女性の出入りを禁止したりと
客の回転率を上げる工夫がされている一方で、
もとは居酒屋に始まり、飲んで寝るお客さんがいることから
宿屋になっていったなど、商売のセンスも同時に感じられた。

古くからの縁起を大切にし、
同時に実利を重んじ、両立させる当時の人の
頭の良さは現代においても学べる部分がとても多かった。

●新聞アウトプット
~11面、フィリピン、人材大国~
公用語が英語、人口が豊富、人件費が安いなど
フィリピンの人材の重要度がビジネスにおいて高まっている。

もともと出稼ぎが多く、現在も人口の1割、1000万人が
技術者や医療従事者として海外で働いている。

その一方でフィリピン国内にコールセンターを置く外資企業も増え
業界売上高が69億ドルとなり、インドを抜き一位となった。

現状ではまだ労働力としての魅力が取り上げられている状態だが
いずれは出稼ぎ労働者からの送金や、
フィリピン国内の雇用や所得の増加などで
消費国としての魅力も増えていくだろう。

その時にまた新たな日本企業進出のチャンスが生まれるだろう。

From:大森俊通(東京都出身、琉球大学卒)JVU東京校5期生
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●学んだこと
1、江戸・東京たてもの園見学
初めは松本さんとベン大生で回っていたが、途中で高橋さんという方に
案内をしていただきながら園内を見学した。
付加価値付きの情報でも頂けるのかな、など思っていたが、
江戸時代の町民の暮らし、商売の工夫、敷居などの言葉の語源、
七五三の由来など、文化的なこと、調べても中々分からないことの
知識が深かった。 
今回高橋さんのお話を聞くことが出来ていなかったら
知識は半分も得ることが出来ていなかっただろう。
現地で人の話を聞くことの重要性を改めて感じた。

個人的に伊達家の門という建物が一番印象に残った。
そのまま見ても大きく立派な門だが、門の脇、人が見えないところに
彫刻が彫られていた。
ほとんど見る人のいないところに意匠を凝らしているところに
匠のこだわりを感じた。
人に見られないところで努力する。これはベン大生にも通じるところがある。
見えているところだけでなく、見えないところこそこだわりを持ち、丁寧にする。
この日本人の美学とでもいえる物を今後意識してみる。

2、新聞
9面 格安航空が5割突破
東南アジアで格安航空が勢力拡大をしているという記事だ。
国際線もLCCがシェアを拡大しているとのことで、
JALやANAなどは居心地の良さを追求する、サービスを拡充する等
さらにプレミア感を出してくるだろう。
そうして住み分けが出来てくると思うのだが、
スターフライヤーなどの中堅どころがどう動いてくるのか気になる。
JALと張り合うほどの力もないだろう。
サービス一点特化で施設面ではない価値を作るか、
いっそLCC並みに格安にして価格競争へもつれ込むか。
今後どういった差別化を行い、勝ち残っていくのか見ていく。

11面 「500円超すハンバーガー発売」
日本マクドナルドホールディングスはこれまでで最も価格の高いハンバーガーを
売り出すと発表したという記事だ。
マクドナルドというとファーストフードだ。
ファーストフードといえば速く安いものが好まれる。
ファーストフードに高級志向を持つ人はほぼいないと思うのだが、どうだろうか。
自分はこれは失敗すると思う。
実際の結果どうなるのか、自分の目で見ていく。

From:牛島知之(熊本県出身、熊本県立大学卒)JVU東京校5期生
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●憧れの追体験
江戸東京たてもの展で心奥底に直接響いてくる体験ができた。
映画『千と千尋と神隠し』のモデルになった街があった。
作品の世界観が好きだったので、行くことができて良かった。
その街の店々は時代劇などで憧れとして見ていた風景であり、
それが限りなく現実に近い形で体感できた感覚は、もの凄いものがあった。
中心にある銭湯「子宝湯」の隣に、「仕立て屋」の建物があった。
そこは地味だった。看板があってかろうじてそこが仕立て屋だとわかる。
しかし、最後に一番気に入った建物をアウトプットし合ったのだが、私はそこを選んだ。
なぜか。
庶民的ながらも日本らしい内部と庭に、視覚と嗅覚が刺激された。
それは現代とは違った生活の潤いに憧れを抱いたからだと思う。また懐かしい
幼い思い出が呼び起こされたのかもしれない。

見学をしているとき、ボランティアの高橋さんが話しかけてくださった。
私たちの学校のことを伝えるととても気に入ってくださり、なんと最後まで
案内をして頂けた。
「子宝湯」のこと、日本の居酒屋についてから、三井財閥の話まで、
本当に様々なことを教えて下さった。
高橋さんのお陰でさらに充実した学びとなった。感謝します。
また、松本さんは私たちの学びの姿勢が起こしたことだと言って下さった。
嬉しいことです。学びの姿勢が習慣として身についてきたのかなと思う。今後も精進する。

●新聞記事
29面 職場の日本語 基本のキ
最近ベンチャー大學の中でも言葉遣いが良くないということが言われる。
私も自信があるわけではない。
学び直す機会が欲しいと考えていたときに、この記事が見つかった。
ウチ・ソトの逆転敬語。基礎はわかっていても知らないうちに使ってしまっていそうだ。
「厚顔無恥」に関しても「厚顔無知」と言われても違和感を感じていない。知らない言葉も多いので、気をつける。
慣用句も勘違いをしている場合が多いと思うので、学び直す。
言葉は時代と共に変わるが、正しい正しいと言われる日本語はやっぱり美しい。
年上の方に恥をかかないようにしっかり身につけたい。

From:佐藤洋一(神奈川県出身、玉川大学卒)JVU東京校5期生
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●「伊達の門から見える日本特有の考え」
伊達の門から伊達者の由来を聞き見えない所にお金をかける日本特有の考えを
改めて学び、自分も中身を磨かなければと感じた。
今日はボランティアの高橋先生のお話がとても興味深く、特に庶民の暮らしや、
考え、昔の物の売り方はとても面白く聞けました。ですが、歴史的な事には
自分の知識不足のせいで曖昧になってしまいとても残念な思いをしました。
少しずつ歴史を学び直したいと思います。

●新聞アウトプット
「米国産小麦問題、対応急げ」2面社説
小麦の遺伝子組み換えを理由に、日本は輸入の制限をした。
遺伝子組み換えがされた作物は本当に危ないのだろうか?
自分は遺伝子組み換えの物は意図的に買わないようにしているという人によく会うが、
日本の牛や豚、鶏などの家畜の餌用飼料のほぼ全数と言ってもよいぐらいが、
遺伝子組み換えした飼料で育てられている。
また、日常的に使われている和風だしの素も、遺伝子組み換え技術を使われている。
つまり、私たちはほぼ毎日のように間接的に摂取している事になる、確かに長期的に
摂取した場合は分からないが、それはすべての食品にも言える事でもある。
遺伝子組み換えへの見方を変えるべきでは無いだろうかと私は思う。

From:高岸知広(金沢学院大学卒)JVU東京校5期生
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