東京校の講義レポート

【平成24年11月1日(木)】『映画学』

2012/11/01
●議事録

講義:映画学

08:45 朝礼
09:10 新宿の映画館で映画鑑賞



映画『終の信託』
(あらすじ)
…恋愛で心に傷をおった女性医師が、
自身の担当患者と、一枚のオペラの曲をきっかけに心を通わせていく。
患者は重度の糖尿病で働く事は不可能な状態。
患者は女医にお願い事をする。
妻に負担をかけたくない、そして、肉の塊になってまで生きたくはないから、
その時が来たら楽にしてください、と…
患者は女医を全面的に信頼していた。

女医は、患者からの心からの望みを胸に、
意識が戻る見込みがなくなった患者に最期の決断をくだした。
女医は逮捕された。

この映画は、尊厳死について考えさせる。
患者が心から信頼して、自分の命を託した女医が
逮捕されるのは間違っているのではないか。

尊厳死・安楽死の議論に一石を投じる映画だ。

12:00 映画アウトプット
12:30 昼食
12:50 新聞アウトプット
 ・12面「ゾゾタウン、衣料配送完全無料に」
 ・13面「投票型SNS、カギは」

13:30 公園へ移動
14:00 感謝祭の出し物の練習
15:30 終礼


●どちらも辛い
尊厳死を望む患者と医者の関係はどちらも辛いものだなと感じました。
命を救うはずの医者が命を奪ってしまう。
患者の頼みとはいえそれは普通できるのものではありません。
しかし、自殺未遂で同じように死ぬ寸前の体験をしたからこそ、
その頼みを聞いて尊厳死をさせました。
しかしその後、家族の訴えにより裁判で
有罪の判決がでます。
どちらが正しいという問題ではなく、
どちらの選択をしてもつらいなと感じました。

●家族の大切さ
尊厳死された患者の息子や娘は、ほとんど病院にお見舞いに来ませんでした。
それにも拘わらず起訴しました。
父親の本当の気持ちが理解できていなかったのです。
親子関係はそっけないもので、
会話も続かずといった感じでした。

父親の気持ちが理解できないことは悲しいことだなと感じ、
自分もそうなっているのではないかと改めて見つめなおし反省しました。

●死ぬ間際は聴力が最後に残る
死期が近づくと視覚から衰え最後に聴力が衰えるという話が出てきました。
昏睡状態にある人に話しかけるということは大切なんだなと感じました。
悲しい戦争体験の話もあり、いろいろと考えさせられました。

From:渡辺寛高(広島県出身、尾道大学卒)JVU4期生

映画学「終の信託」

《死を決めること》
本日は映画学として、「終の信託」を見ました。
前半は、長く重い喘息に苦しむ患者と、
担当の女医との関係が主に描かれています。

患者の死を中心にして物語が展開する、
終始重い内容の映画であり、
ストーリーと背景について考えさせられました。

病状が少しずつ悪化し、死を意識するようになった患者は、
チューブに繋がれ、肉の塊になってまで生きたいとは思わないと女医に訴えます。
女医は患者と関わる中で、患者に心から共感を抱きます。

日本の法律では、尊厳死には厳しい条件が付けられています。
自分の死を自分の意志だけでは決められないこともあります。
人は、人生の中で多くの人と関わっていく以上、仕方がないことではあります。
ただ、制度として本人の意志をもう少し尊重することも必要ではないかと思います。

誰にでもいつかは訪れる死について
自分はどのような形で死にたいのか、周りの人はどんな死生観を持っているのか、
今のうちから知り、伝えていきたいと感じました。

《証拠》
映画後半は、検事室を舞台に、女医と検事がやりとりを行います。
検事は、女医が患者を殺害したと考え、犯罪を立証するという立場から、
証拠を提示して質問を行い、女医の証言を引き出します。

事件当時、患者や女医がどのような思いを持っていたのかは注目せず、
あくまで客観的な事実関係だけに注目しています。
相手を揺さぶるためのテクニックを使ったり、
相手の証言を単純化させて、
自分の想定した事件のシナリオを事実と認めさせようとします。

この検事は恐ろしい敵役ではありますが、
患者や女医にも問題はあったのではないかと思いました。
患者は、自分の病気によって負担をかけているという負い目から、
自分の家族に対して、気持ちを打ち明けることができませんでした。
女医も、患者が打ち明けた思いを大切にしようとするあまり、
ほとんど自分だけで決断を下してしまいます。

阿吽の呼吸や相手の気持ちを慮ることは必要なことではありますが、
命にかかわることなど、取り返しのつかないことに関しては、
それだけではいけないと思います。

また、何かあった時に、後から振り返ることができるように、
日常的に、客観的に見て意味のある証拠を残すことが必要です。

自分が決断を下す時には、最終的には自分の責任となりますが、
自分の思いを多くの人に伝えていきます。

以上です。ありがとうございます。

From:野田貴生(山梨県出身、都留文科大学卒)JVU4期生

本日は「終の信託」という映画を観た。
看護師と、喘息の患者を中心に話が進んでいった。

25年間喘息を患っている男性が、症状が悪化していき、
「チューブまみれになってまで延命されたくはない。
少しでも多くのお金を家族の為に残してあげたい」という思いから、
自分が意識を失い、治る見込みがないとしたら、
治療を続けるか続けないかは担当医である看護師に託した。

その後男性が意識を失い病院に運び込まれ、
看護師は男性の上記の思いと、これ以上辛い思いをさせてはいけないという思いから、
男性の延命措置を止め、男性は亡くなった。
しかし、看護師は殺人罪となってしまった。

自分はこれ以上辛い思いをしてまで生きたくない、
男性をこれ以上苦しませてはいけない
という思いがあったのに殺人罪となってしまう。

命の大切さとは、個人の幸せとはということについて、
考えさせられたが、答えを見つけることはできなかった。


From:松田崇義(千葉県出身、慶應義塾大学卒)JVU4期生

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