東京校の講義レポート

平成26年(2014)【8月4日(月)】 もうひとつの特攻隊 人間魚雷「回天」大津島合宿 1日目

2014/08/04
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●合宿スケジュール
12:40 大津島巡航フェリー乗り場(山口県周南市)集合
13:10 フェリーで大津島へ(13:36に馬島着)
   ・荷物の移動など
14:00 人間魚雷「回天」訓練基地(遠くで眺める)
   ・北尾洋二さん(山口校校長)による「回天」の説明
14:45 回天記念館 見学
   ・松本館長の講話
16:15 講義:テーマ「歴史と人間力」/山近義幸理事長代行
 <内容>
 ・黒木博司氏
 ・久住 宏 氏
 ・簗瀬千尋氏
 ・毛利勝郎氏
 ・池田勝武氏
 ・5K(気付き・決定((覚悟))・行動・継続・覚醒)
 ・3つの力(ライバル・目標設定・誰かのため)
17:00 討論会
 <テーマ>
 ・日本人 ・領土問題 ・靖国
 ・原子力 ・戦争
19:30 食事(手作り回天カレー)
20:30 日本を熱く語る 懇親会
 ・桑野社長による講義(報恩謝徳)
 ・夜のレクリエーション
 ・ビデオ鑑賞「出口のない海」
26:00 就寝
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●回天記念館
回天とは、太平洋戦争末期に開発された人間魚雷。その作戦は極秘だった。
100%死ぬと分かっていて、一体何のためならば死ねる、というのか。
自分が死ぬという時に、家族や友人、恋人のことを気遣い、泣くな!と
声を掛ける心境とはどんなものなのだろうか。
回天乗組員たちの遺品、写真、そして手紙を読みながら、
また記念館の館長さんのお話を聞いて、考えてみた。
しかし、どうにも自分の実感とは程遠く、どうやってこの事実に
近づいていけばいいのか分からなかった。

●ディスカッション
名古屋校の学生たちと一緒に、領土問題や原子力問題など、答の難しい問題について話し合った。
彼らは自分の意見を堂々と述べる心構えが出来ており、圧倒されてしまった。
こういう問題は、その場での胆力も必要だが、それ以上に普段から
自分の考えを持っているかどうかで議論へ参加できるかどうかが決まってしまう。
そうすると、物事を考えるための軸のようなものが必要だと感じる。
自分の中に軸があれば、複雑な問題を考えるための手掛かりが見つかるからだ。
今後、自分の軸を決める努力をしていきたい。

●山近理事長の講義
今回、回天の乗組員と関係者の偉人伝を教わった。
特に、命がけで回天のことを後世に伝えようとした人々と実際に会ってきているのが、
社長の凄いところである。
また、自ら開発した回天に乗り込んで、死ぬ間際まで事故検証ノートを
書き残した人物、米軍に機密が漏れないようにハッチをこじ開けて
回天もろとも海底に沈んだ人物など、信じがたいような人々の話を聞いた。
そういう日本人がいたということを知り、自分も同じ日本人として一歩でも近づいてみたいと感じた。

●名古屋校・桑野校長の講義
桑野校長は、開口一番に「君たちの言葉は、軽い」とおっしゃった。
大津島で、なんとなくどうしていいか分からないでいた私にとっては、
当然そうだな、という感じがした。
桑野校長は「感謝力」をとても大事にされていた。
私は、日本のために命を捧げようと本気で回天に乗り込んだ人たちがいたこと、
そしてそのことを伝えてくれる人が何人もいて、今、私たちが学べることに感謝しよう。
それが今の私の感覚で、自分自身とのつながりを感じられることである。

桑野校長の語る言葉に、深みや確信があるのには、仏教の教えを学んで
いらっしゃることが一つ理由になっていると思う。
偶然、京都研修中にお世話になった住職さんから聞いたのと同じお話が出てきた。
それを聞いた時、もっと仏の教えというものを知ってみたいという気持ちになった。
それも自分の軸を定めるために必要なことだろうと思う。

From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●回天研修1日目
・回天記念館
遺書や展示物など、当時のものがずらりとあった。
実際の回天の展示物が見ることができて、私たちと同世代の方々が
決死してお国のために戦場へ向かったのだ。
訓練中にも亡くなったもおり、回天の中でどんな気持ちで
操縦していたのだろうと考えてしまう。本当に現代の私たちに欠けている
勇気を当時の若者は持っていた。
また、松本館長のお話を伺った。話をされている松本館長は
涙目になりながらお話をしていただいた。そして、志願した若者、
400名の中には私と同じ山形県出身者も何人かいて、
親近感をを抱いてしまった。東北から中国地方まで、お国のために行く、という
決意には相当の想いがあったのだと感じた。

さらに、和田稔さんの言葉、「私は今、私の青春のまひる前を私の国に捧げる」
を見て、自分の人生をかけてまで日本という国を守りたいと、いうメッセージを
私は感じた。同時に、本当にすごいと感心してしまい、言葉を失ってしまった。
もっと、歴史を知らなければと感じた。

●山近社長の講義
特に印象に残っているのは、池田勝武さんと毛利勝郎さんである。
まずは、池田勝武さんで、3人の回天発進ボタンを押し、殺してしまったと
悔やんでいる姿には衝撃を受けた。戦争の最中であったため、
誰を批判することはないにしろ、池田さん以外にも多数、同じ境遇にあった方は
いると思う。そして、池田さんの願いは「平和な世界になってほしい」と仰られていた。
私もそれが実現すればいいな、と単純に思える。
けれども、現在も世界のどこかで紛争などが起こっている。
どう解決していくのが正解なのか、今後の私たちの課題である。

次に、毛利勝郎さんであるが、この方がいなければ回天記念館は作られて
いなかったといわれている。それは、終戦後、米兵が回天の設計図をはじめ
出撃隊員の写真や遺品を焼き払ってしまうのを恐れて、一刻も早く遺族に渡そうとして
金庫から持ち出した。それがなければ、私たちは回天のことも知ることができなかった。
思い立ったらすぐ行動するところなどは私たちは見習っていかないといけない。

●桑野社長の講義
テーマが「報恩謝徳」である。今の私たちが存在しているのは先代のおかげであると
いうことを認識しなければいけない。頭では理解しているが、実際に墓参りへ行ったり、
おじいちゃん、おばあちゃんに連絡を頻繁にとっているか?と聞かれると
首を立てには振れない。だから、回天でなくなった人たちももちろん、
日本人であれば忘れてはいけないし、自分たちの家系をもっと大切に
するべきであると感じた。

From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●回天記念館
私は今まで特攻隊と言えば飛行機の神風特攻隊しか聞いたことがなく、
大津島の回天と言われてもはっきり言ってピンと来ませんでした。

しかし、この回天記念館を訪れたことで回天というのは
人間ごと特攻する魚雷だということを知りました。

記念館では特攻隊に行った若者の写真や石碑、さらに家族や恋人にあてた
手紙があり、特攻隊に行った若者の中にはまだ17歳くらいの、
自分より年下の子も特攻に行っていて、とても驚きました。

また、なぜ若者たちは特攻に行ったのかと思っていたのですが、
館長の松本さんのお話を聞いて特攻に行った若者たちは家族のため、
大切な人のため、国のために命を懸けて特攻行ったと知りました。

松本さんのお話を聞いて、私はそういう人たちがいたことすら
今まで知らなかったのはとても無知で恥ずべきことだと思い、
もっとこれから歴史を深く勉強する必要があると感じました。

●山近社長の講義
私が特に印象に残った方は、毛利勝郎さんと池田勝武さんです。

最初に毛利勝郎さんは回天の整備士であったため、特攻した人たちの
遺品を預かっていて、戦後、それを米軍から守るために命懸けで
何十年も守りぬいた人で、この人が居なければ、回天記念館も
なかったと言ってもいい位の人物でした。

次に池田勝武さんは潜水艦の乗組員で、回天を発進させるボタンを押す人でした。

池田さんは、自分が3人のボタンを押したことを戦争が終った後も
後悔していて、映像で涙ながらに語っていて、見ている私も
悲しい気持ちになりました。

戦争というのは生き残った人たちの心にも長い間影響を与えるもの
であると感じました。

●桑野社長の講義
名古屋校の校長でピアズの社長でもある、桑野社長に講義をしていただきました。
桑野社長からは「報恩謝徳」という言葉を教えられました。
今の私が居るのは親や先祖の人たちが居たからであり、
もっとそういう人たちに感謝するべきだと思いました。

From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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