東京校の講義レポート

平成25年(2013)【6月11日(火)】 「寅さん記念館」見学

2013/06/11
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●1日の流れ
1、新聞アウトプット
2、寅さん記念館 見学
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●議事録
10:00 京成柴又駅 改札前集合

帝釈天に移動、参拝

10:30 江戸川河川敷に移動、朝礼

10:45 新聞アウトプット
・9面 個人情報収集 拡がる波紋
・4面 既設公立校も民間解放

11:30 駅へ移動、昼食

12:30 寅さん記念館、山本亭見学

14:30 終礼
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●新聞アウトプット
米政府による個人情報収集の記事では
プライバシーか、テロなどからの安全か
どちらが優先されるべきかなどを話したが、
どちらか一方だけになってはそれが危険なので
これからいかに折り合いのつくところを見つけるかというところかもしれない。

管理の甘さという点でも改善が必要である。

国家戦略特区における小中学校の一部授業への民間委託の記事では
教育の質の向上、コストの削減などを目的としているが
国家戦略特区という言葉について理解が不十分な点があったので
次回のJSDのテーマになった。

●寅さん記念館
館内には映画撮影のチームの紹介や
実際に使われたセットによる舞台が再現されたところもあり、
他にも寅さんが生きた時代の解説や
「男はつらいよ」の全シリーズを思い出させる写真や展示など
ファンであればたまらないものがあった。

今の70歳、80歳くらいの人たちにとって
自分たちの生活と「男はつらいよ」の世界は
重なるのではないだろうか。

家族で過ごして、寅さんみたいなやさしいけどちょっと面倒くさいおじさんがいて
もめ事もあったり、思い通りにいかない恋愛もあったりと、
観客が見て共感できる苦労とほほえましい幸福が
「おとこはつらいよ」の今も変わらないファンをひきつけたのではないだろうか。

記念館に来ていたたくさんのご高齢の方々は
その時代の話や出ていた俳優についての話をしていて
皆さんとても楽しそうにイキイキしていた。

「男はつらいよ」の本当の魅力をわかる世代は
どんどん少なくなるかもしれないが
あの世界観に惹かれる若い世代も多くいると感じた。

以下、昨日の気づきです。
1、寅さん再び柴又に戻るまで20年。再開したさくらの驚きも納得。
2、戦時中は寅さん、さくらは兄弟二人で過ごした。父は南方へ出征中。
3、寅さんのしゃべり方。人の目を見て語りかけるような時と空を見て
風景を思い描きながらしゃべるとき
4、年表を見ると美空ひばりのデビューは昭和23年(11歳)。
苦しい時代を支えた歌だから絶大な人気につながったのだろう。
5、奈良の東大寺の戸籍帳によると1300年前に嶋俣(現在の柴又)に
孔王部刀良(あのほべとら)、孔王部佐久良(あなほべさくら)という人が
いた。しかも偶然らしい。
6、葛飾の地名は1800年前から。
7、戦争から柴又に帰ってきた人で「兵隊寅さん」という人がいた。
8、寅さん埴輪が発掘されたのは偶然渥美清さんの命日
9、マドンナは同じ役者でも別の回で別人のマドンナをやっていたりもする。
10、寅さんの原形として、「馬鹿シリーズ」というものがあり、
それについて山田洋次監督は「この映画が観客にとっておかしいとすれば
俺にも喜劇というものが作れるかもしれない。
と映画館の暗闇の中で思ったことを今でも覚えている」とのちに行っている。
11、山田洋次監督のサスペンス作品は唯一1作で「霧の旗」
12、山田洋次監督発言の中から一部抜粋
「庄内藩とか会津藩の侍たちは、貧乏を自慢したといわれている。
貧しいということは身の回りが清潔だということなんですね」

From:大森俊通(東京都出身、琉球大学卒)JVU東京校5期生
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●学んだこと
1、新聞アウトプット
アメリカが国民の通話記録などを集めていたことについての記事と、
公立校が既設校でも民間に開放されることについての記事を
議論した。

アメリカの通信傍受などについての記事では、国民の個人情報の保護と、
テロ対策での国の管理のどちらが重要かという話になった。
やはりここは難しい。どちらの考えも分かるだけに一概にどちらがいいと言えない。
知識を増やしてどちらがどうだと言えるようになる。

公立校が既設校でも民間に開放される経済特区についての記事では、
まず公立校が民間に開放されて双方にどんなメリットがあるのか議論した。
意見はいくつか出たが、経済特区についての知識が浅く、
どのくらいの広さでいくつの学校が対象なのかなどがわからず
迷走気味となった。
勉強してもう一度改めて考える。

2、寅さん記念館見学
 [気付き10個]
1、駅前はまさに下町という雰囲気で、意図的に下町の雰囲気を出しているように
感じた。
2、東京という都市は、駅ごとに雰囲気が違い、一概に都会、という言葉では
表せられないほど多くの顔を持っている。
3、寅さんは義理堅く、良い人ながら騒動をたくさん引き起こしたため、本人の
いないところでも話題がのぼり、結果愛されているのかなと感じた。
4、記念館は、映像、音、匂いと体全体で男はつらいよの世界を感じることが
できる。
5、ご年配の方が多く来られていて、映画はずっと昔に終わったにもかかわらず、
相変わらず多くの人に愛されているのだなと感じた。
6、ワンパターンともいえる展開が固定ファンを安定して付けることが出来ていた
要因なのかなと思った。
7、記念館の各所に遊び心があり、発見すると思わず微笑んでしまう。
こういう細かい遊び心がまた来たいと思わせていると感じた。
8、山田洋二ミュージアムや山本邸にもチケット一枚で入れる。
近くと連動して人を集めようとされている。
9、埴輪が出土されたときに、「寅さんに似ている」と寄贈されたそうだ。
貴重な埴輪とのことだが、出土した時に寅さんが思い起こされるほど、
寅さんは日本全体に浸透しているのだなと感じた。
10、帝釈天通りの店に寅さんのフィギュアがあり、駅前には銅像があり、
街中には明台詞が飾ってあるなど街全体で寅さんを押していた。
 
人とはちょっと違う豊かな経験、身分やお金にこだわらない姿勢、
分かりやすいといってもいいほどの性格、
毎回起こす騒ぎなどが今なお愛されている要因の一つだと思う。
今はこういう、道から外れながらも楽しく気ままに生きている人というのは
減っているように感じる。
心から余裕がなくなっておかしな方向へ向かっているのではないかと思う。
今の私たちに必要な休息を寅さんは与えてくださったように思う。

From:牛島知之(熊本県出身、熊本県立大学卒)JVU東京校5期生
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●「寅さん」への気づき
1.記念館の説明が丁寧。映画を観ていない私でも、すぐに入り込めた。
2.展示の工夫によって、記念館はいくらでも面白くなる。とても
作り込まれていて、映画への愛の感じる記念館だと思った。本物のセットを
使っているという、プレミア感も良かった。
3.五感で感じられる。匂いなどまで。フィクションのものだが、時代が
感じられて懐かしく思う人も多いのでは。
4.『男はつらいよ』独特の笑い。あまり爆笑するという感じではない。
くすくす笑える。日本の日常風景に近い?私はとても好きだ。
5.寅さんの魅力。憎めない愛すべき人物。面白いし、渥美清さんの演技、テンポが絶妙。
幼く、空気が読めない困ったところもあるが…それも喜劇の主人公ならちょうど良いのでは。
落ち着く場所ができない、可哀想な人物でもある。
6.寅さん埴輪。
柴又から出土した埴輪が帽子を被っていて、寅さんそっくりだった。その昔は
「あなほべのとら」という男性や「あなほべのさくら」という女性が、
柴又に住んでいた記録があるという。偶然か?
しかも出土した日は渥美清さんの命日だったという…
すごい。
7.作品の時代の魅力。裕福とは言えない労働者。しかし日常に満ちる
温かい笑い、幸せ。羨ましくもありました。
8.映画というものの巨大さ。多くのスタッフの存在。例えば助監督だけで4人。
照明さんがいなければセットは映らない。沢山の大道具、小道具が必要。音楽
のみならず、効果音も大切。
9.これこそ日本風景?外国人にも人気。
『男はつらいよ』は海外にも人気だとのこと。日本を知ることができるからだとか。
10.柴又の魅力。映画でもそうだが、柴又自体が、古き良き商店が並ぶ素敵な街。ぜひまた行きたい。

以上です。私はすっかり寅さんに魅了されてしまいました。
最高に、いい記念館ですね。
父親が『男はつらいよ』の大ファンで、父はここを訪れたのかな…と考えると、
目頭が熱くなりました。
想いは強かったですが、きちんと観たことがなかったこの映画に、やっと向き合う
ことができそうです。
実家に帰ったときに、DVDで絶対に観ます。
ありがとうございました。

From:佐藤洋一(神奈川県出身、玉川大学卒)JVU東京校5期生
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