東京校の講義レポート

平成25年(2013)【6月7日(金)】   日本と日本社会について考える/高瀬拓士先生( 日本コンピュータ開発 相談役最高顧問)

2013/06/07
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●1日の流れ
1、高瀬拓士先生による講義
 「日本と日本社会について考える」
2、新聞アウトプット
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●議事録
1.日本と日本社会について考える~世界一恵まれた国日本
by高瀬拓士先生(日本コンピュータ開発 相談役最高顧問)

・儲かる仕事の受注競争で社員を疲れさせるより、儲からない仕事で誰もが取り組まないが、社会が必要とする、社会に役立つ仕事に取り組めば、いつもOnly Oneで Number One。 それで利益が出るようにするのが経営者の役割。
・大卒は、理屈は言えても精神年齢が幼稚で遊び癖がつき過ぎ。高専卒は20歳相当の大人になり勉強癖も付いている。

・大学生の勉強の基本は、授業以外の時間に如何に自主的に勉強するか。
・専門馬鹿という言葉がある。技術をどう使うかは人間性が決める。
・基礎学力と人間力が教育の基本。
・経済がおかしいから企業がおかしくなるのではなく、企業活動がおかしいから経済がおかしくなる。経済は結果でしかない。
・日本人は日本のことを知らなすぎ。日本人の日本知らず。
・日本は物質的豊かさと引き換えに、その歴史も、文化も、日本人としての心さえも失いかけている。物質的に豊かになった結果、日本人は不幸に なった。
・少子高齢化を危惧する若者がいるが、子供を産むのは自分達若い人だ。
⇒世間が悪くて自分は悪くないという考え。
・バブル経済崩壊は、物質的豊かさに浮かれていた日本人への天罰で有り、考える機会を作ってくれた天の恵みでもある。
・経済活動の点で、日本は世界一恵まれた国。世界トップクラスの技術、インフラ、上質の労働者、1,400兆円もの個人金融資産、安心安全な社会もある。日本は経済不況ではなく人材不況。それを認識し、活かす人材がいない。

・「生きがい」というテーマでディスカッションを行うと、日本の若者は「生きがい」という言葉の意味が分からず国語辞典で調べ始める。
・やる人がいなくて困っているなら自分でやればいい。
・海外から日本を見ると違った日本が見えてくる。外から見ると、内が見える。
・自分の位置づけを知ると、今どっちを向いて、何をやるべきかが見えてくる。
・今日という日は明日の前の日。今日これからどうするかによって明日が決まる。
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●日本について考える~世界一恵まれた国日本by高瀬拓士(日本コンピューター開発)
今の日本の現状を憂うような言葉が多かった。

海外の学生の勤勉さに比べて
日本の大学生は豊かさによって勤勉さを失い
お金を払って大学に行っても勉強をせず
卒業だけすればよいような大学生活を送る。

ここまでは多くの人も憂慮することかもしれないが
高瀬社長の考えにあったのは
「本当の大学生は空いた時間に自分で勉強する。」
ということだった。
また大学生の質の低下=日本の若者の質の低下となりそうなところ
高専の学生は大人で勉強癖もついているそうだ。

日本にはまだ十分すごい国になる余白があると感じた。

現状を憂いていては今日の講義の意味もないと思うので
他人事と思わず日本の若者がどうすれば勉強をするのか
という課題は日本にとって大きなテーマだと感じました。

海外から日本を見るとまた違ったところが見えてくるとの
ことなので、一層海外に行きたい気持ちが強くなりました。

●新聞アウトプット
入試の方法が変わる記事では
学生への影響がどのように出てくるか議論した。

欧州やアジアでは試験の方法が違い、
どのようにするのがいいのかはなかなか難しい。

エアコンのアプリの記事では、
これにより事前に部屋の気温を帰宅前に調整できれば
利便性は高いが、どれくらい需要があるのかは疑問に感じた。

From:大森俊通(東京都出身、琉球大学卒)JVU東京校5期生
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●学び
1、高瀬先生の講義
日本コンピュータ開発の高瀬先生に日本について講義をしていただいた。

高瀬先生は日本は恵まれた国だと強調されていて、本当にそうだなと感じた。
不況だ内定率がなんだと騒ぐが、日本は世界の中ではすごくいい。
小さい頃には自分のことだけを考えればよく、もし職に就けなくとも
生きていける。
確かにすごく恵まれているなと思う。
ただその状況に感謝できず、当たり前のものと思っているから今の自殺率などにつながって
いるのだろう。

高瀬先生の講義をお聞きして、自分にとっての幸せとは何だろう、と考えさせられた。
高瀬先生は亡くなる時の様子を想像され、それに向かっているとのお話でした。
死をゴールととらえ、どういうゴールをしたいのか。
高瀬先生は拍手喝采を浴びたいと言われていた。自分なりのゴールを見つけていく。

ビデオで、
「もっとも美しいことの一つは無知でないことだ。
勉強もせずに働きに出ることは一生を奴隷に捧げるのと同じだ」
という言葉が印象に残った。
社会の現状、その他の知識を蓄え、なりたい自分になるために働くのだと思えば、
働く時間はすごく有意義になるだろう。
逆にただお金が欲しいからだけで働くと、ただ自分の時間をお金に変えるだけに
なってしまう。
新聞や本で知識を蓄え、無知でない人になる。
 
●新聞アウトプット
大学入試の形態変わるという記事と、
外出先からエアコンを起動できるアプリの記事について議論した。

大学入試の形態が変わるという記事においては、これでも本当に
勉強するようになるのかという話が出て、もっともだなと感じた。
日ごろから勉強するのならば、現在の形態でもするだろう。
形式にこだわらず勉強をする習慣をつけなければ。
ベンチャー大學にはテストはないが、学ばなければ意味がない。

エアコンについての記事では、規制が緩和されて家電が外出先から
遠隔操作できるということで、これは大きな動きになるのではないか
と思った。
しかし議論してみて冷静になると、意外とそうでもないということに
気付いた。
新しいからとむやみに飛びつかずに、一度冷静に考えてみる癖をつける。

From:牛島知之(熊本県出身、熊本県立大学卒)JVU東京校5期生
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●日本人と心
あまりにも納得できることばかりで、頭をハンマーでガツンと打たれたような衝撃だった。

現代の我が国がおかしくなっている一方で、「日本」という国は素晴らしい。

現代の大学の教育、学生の姿勢が間違っていることは明らかだろう。私は、少し前まで
大学に通っていたのでよくわかる。大学で何が勉強になったかと聞かれたらわからないし、
勉強をしたかと聞かれたらほとんどしていないと考えてしまう。
私はそのように大学での学びを後悔しているのだが、この傾向は変わって欲しい。むしろ、変えたい。

また、現代の大学生は「生きがい」という言葉の意味がわからないという。
日本に来た外国人留学生はそのことに驚く。なんのために生きているのだと。

先生は自分の位置づけを知れとおっしゃった。
①人生による自分の位置づけ
→今、何をすべきか。
②歴史の上での位置づけ
→自分が何をすべきか。
③世界の中での自分の位置づけ
→どちらの方向を向くべきか。

私は生まれてきた人それぞれに、使命があると考える。今自分が世界のどの場所にいて、
歴史の上で自分に何ができるのか、と考える。
それを達成することこそが私は「生きがい」になると考える。

日本は豊かになった。金、資産はある。技術力はトップレベル。
元々、恵まれた国でもある。海は利用できるし、3万種もの植物があって、民族も統一されている。

しかし、それと引き換えに日本は歴史、文化、日本人の心を失ってしまったという。
私もそう思う。
東京の街も歴史の建物が失われて雑然としているし、日本人全体のムードもブルーになっているように感じる。

日本人は、元々の素晴らしい心を取り戻さなければならない。
私にも何かできるのではないか。

先生は一貫したお考えをお持ちで、それをきちんと実行して、私たちに伝えている。
また、考えの強制もしない。ご自身の考えていることが必ずしも正しいとは思っていないという。
ただ、自分の信じていることを伝えているだけだと。

私も見習います。
確固たる自分の考えを持ち、それを発信するに見合う人間になります。

From:佐藤洋一(神奈川県出身、玉川大学卒)JVU東京校5期生
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●気づき
・基礎学力と人間力
試験は答えが一つだが、世の中は答えがいっぱいある。それを自分でみつけなければならない。
学んだ技術をどのように何に使うかを考えることが大切。

・行動する
悪いとことの愚痴を言うが行動しない人が多い。それでは何も変わらない。
「社会が悪い」「周りが悪い」それは他人のせいにして、自分は何も考えず今を楽しもうとしているだけ。
行動しないと意味がない。

・豊かさ
日本は他国に比べると豊かな国。しかし、それでも経済不況だと喚いている。
日本は経済不況ではなく人財不況。
日本には良さがたくさんあるのに、それに気づいていない。活かせていない。
若者が気づき、動き、変えなければならない。

・大学教育
海外の人たちにとって大学は学ぶところ。
日本は学ぶのではなく、単位をとり卒業するところになっている。
何のために大学に行くのか。大学に入ることや卒業することがゴールではない。
自分で学ばない人に成長はない。

●実行すること
・愚痴を言わない。行動する。

●全体の感想
高瀬先生はブレない強い想いを持っていると思った。
言葉の一つ一つに力があり、強い信念があるように感じた。
また自分で動き自分で学ぶ気持ちの大切さを痛感した。
海外の人たちの姿勢をビデオでみると、私たちはまだまだ考えが甘いと感じた。

From:安藝崇文(クマガイコーポレーション株式会社)JVU東京校5期生社会人コース生
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●講義の気付き
本日は日本コンピュータ開発の高瀬先生の講義に参加させていただいた。

高瀬先生のお話を聴いて改めて、日本は恵まれていると感じさせられた。
日本のこの豊かさを、もっと多くの若者が知ってほしいし、知らなければならないと思う。
ただ日本で生活している中ではなかなか感じ取れないことではあるが、少し視野をひろげて
自分の位置を知ることで、見えないものも見えてくるはずだ。

高瀬先生がいつもおっしゃる、人生や歴史の中での自分の位置づけを知ることは
このようなものにも繋がるということを学べた。
この豊かな日本の環境を利用し、海外の若者に負けない経営者になる。

知識や教養というのは持っているだけでは意味がなく、使って初めてそれが価値となると教えていただいた。
ここ日本ベンチャー大學での1年を振り返ってみて、もっと多くの使っていない知識があることに気づけた。
なるほどで終わるのではなく、実際に使用しなければ、自分の身にならない。
否定や愚痴といった自分の意見というのは、実際に使用して初めて言えるものだと感じた。

From:南出浩(大阪府出身、桃山学院大学卒)JVU4期生ならびにJVU実行生
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●『日本には、世界が真似出来ない素晴らしさがある。』
まず高瀬先生は、日本人として生まれて来た事が、素晴らしい事であると教えて下さいました。

『日本人の持つ気性、謙虚さや助け合いの文化は、世界も一目置く存在である』と言います。

東日本大震災の時は、配給で日本人が取り合いもせずきちんと並んでいる姿勢を見て、
世界中の人が驚きと尊敬の念で日本を見ていたそうです。

また日本は基本単一民族・単一文化であるので、世界で一番天皇が歴代長く続いている政治であるし、
伝統文化は礼儀の作法や美しさは他国に類を見ない、と教えて頂きました。

そして『日本人は真面目でコツコツ努力するので、経営者から見たら世界の中で見ても、
とても品質の良い人材である。その精神性のおかげで2位の経済大国に登りつめた。』と

ところが今の日本は、古い町並みも残さず、伝統ある建物は次々に壊し、
人々はものの豊かさやお金を未だに追い求めている。

今日本は不況であるといって落ち込んでいても、まず日本の人が
昔からある自分達の伝統ある歴史や文化、日本人の美しい精神性を
学ぶべきだと思いました。日本の良いところ・強みを再発見し、自信としていけたら、
不況も協力して乗り越えられると感じました。

●『今の大学生が間違っている。』
今の大学生は、目的を間違って入学していると言われていました。
大学に入る事が目的ではない。大学で何を学ぶかが目的であると。
そして大学生は入学をしたら、今度は卒業が目的になる事も間違っていると
言われていました。

その結果が、高瀬先生が採用で4大卒の大学生と高専の学生会う際、明確な違いが出るといいます。
『大学生は、理屈ばかりで遊び癖が付いている。そして会社も面白そうな会社・安定した会社で
大企業を選ぶ。』
と先生はいいます。目的もなく、大学時代に遊んでいた結果が、入社3年で3~4割が辞める
結果になっているのでしょうか。

一方、高専の学生はきちんと20歳の大人になっているといいます。
高瀬先生は、地方大学へ赴き学生の採用を行うのですが、高専の学生の特徴は、
『とにかく勉強癖が付いている』といいます。熊本の短期大学校の学生と会ったときは、
1年間で80単位を採っている学生に会い、即採用したそうです。

私も高瀬先生と同じく、今の学生には高専の学生を見習って、勉強癖を付けた方が良いと思います。
それが人間の魅力、人間力になると思います。

●まとめ
先生のお話を聞いて、日本人の持っている良い人間性、良い文化が沢山あると再発見させて
頂きました。その良い部分も、私達が意識次第で消すこともでき残すことも出来ます。
私もより沢山の日本人の文化と人間性を誇りにしてゆきます。

From:小林諒也(北海道出身、公立はこだて未来大学院卒)JVU4期生ならびにJVU実行生
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