東京校の講義レポート

【平成25年1月7日(月)】 『松下村塾合宿1日目』

2013/01/07
『松下村塾合宿』
1月7・8日に行われた松下村塾合宿ですが、様々なことを感じさせていただきました。
書物などであらかじめ事前知識はあったのですが、
やはり実際に現場に行って感じることが多くありました。

●松陰先生のすごさ
萩の城下町のさらにはずれにある松下村塾から日本を動かす人物が
次々と現れたのはやはり吉田松陰先生の素晴らしい教育が
あったからだなと改めて感じました。
まず塾に来た塾生に君は何がしたいのか、
と尋ねその返答によって教科書を決めるというお話には驚きました。
その背景にすごい数の読書量があるのだなと感じました。

また身分関係なくその人個人の長所を見抜きそこを伸ばすと言われ、
人を見る確かな目も持っているのだなと感じました。
そしてなんといっても公のために尽くす精神はすごいなと感じました。
常に他の人のため、国のためをよく考えれるなと思います。
野山獄での食事の際に、おかずをお金に変え、お供の金子重輔の家族に
渡していたお話は感動し、自分がつらい時でも他人を思いやることができる人は本物だと感じました。

●高杉晋作の想い
今回の合宿で初の試みとして高杉晋作の旧宅から松下村塾まで
歩いてみるということを体験させていただきました。
私語も禁止で黙々とあるいたときに、様々なことを考えました。
初めはくだらないことを考えていたのですが、
日本の現状や未来についてなども考えたりもしました。
この自分が思ったことを誰かに聞いてもらいたいなとも感じました。
高杉晋作ももしかしたらこの40分もかかる長い距離の中で将来の日本のことなどを
考えそれを松陰先生や久坂などに話しては意見をもらえると、
わくわくしながら歩いていたのではないかと感じました。
うらやましいと感じた反面、自分の今の環境を考えたときに共通点が多いなと気付きました。
40分かかる通学や、意見を来てもらえる先生や仲間がいると感じそれを活かせていないと思いました。
今後活かせるよう行動します。

●とにかく「行動」

とにかく「行動」、やることの大切さを改めて再認識することができました。
やってみなければ失敗かどうかもわからない、
ついつい自分は頭で考えてやめてしまうことが多いのでこのことは響きました。
命をかけるという言葉の重さも松陰先生の行動を知ると軽々しく使ってはいけないなと感じました。
一回一回の行動がすべて全力でそのたびに命はなくなると考えており、
助かった時には本当にありがたいという気持ちになっていたのだと思います。
一回一回の行動が全力だからこそ人も信用しついて来てくれるのではないかとも感じました。
とにかくやること、自分の持てる力で全力でやることが大切なのだと
今回の松下村塾合宿を通じて学ぶことができました。


From:渡辺寛高(広島県出身、尾道大学卒)JVU4期生

★はじめに
私は、松下村塾は昨年に引き続き、二回目の参加。
『知識は行動の本(もと)である。正しい行動は深い知識や理解によって、実現するものである。』
という松陰先生の言葉。
前回の参加の際は、松下村塾、そして松陰先生についてほとんど知らなかった。
しかし、今回はこの1年でしっかりと学んだということもあり、
前回以上の学びを得ることができた。
まず行動することももちろん大切であるが、自分の中にいかに正しい知識を入れ、
それをモトに行動する大切さというものも松陰先生に教わった。

★松陰先生の謎
何故これほど狭い範囲の中から、日本を動かす多くの志士たちを輩出できたのか。
4日から、長くても1年通うだけでそれだけの人物を育て上げたことが不思議でたまらない。
明治時代以来だれもが考えてきたこの謎。
梅地さんは松蔭先生の人間的魅力が理由とおっしゃっていたが、私はそれでも納得できなかった。
もちろん松陰先生の言葉では表せない人間的魅力もあっただろう。
しかし、私が今回の研修で最もしっくりきたのは、強みを伸ばすというものである。
松陰先生は人一倍、人を見る目があり、その人の得意分野を見つけ出すのが非常に優れていたと考える。
本人でさえなかなか見つけ出せない強みを見つけ出し、その分野に集中させて学ばせる。
この教育方法が大きかったのではないだろうか。

★門下生の学びに対する姿勢
一般的に子供は塾(勉強)と聞くと、それだけで嫌な気持ちになるのがほとんどである。
それを誰に強要されることなく、自らの意思で通っていた松下村塾の門下生たちは、
学びに対する意識が非常に高かったことが伺える。
今回、高杉晋作が親の目を盗んで松下村塾に通っていた40分ほどのルートを歩いた。
親には遊びにいくと伝えて、じつは松下村塾に通っていた。
何がそうさせるのか。
松陰先生が好きで会いにいくのもあったのだろうが、学ぶことが楽しくて仕方なかったのではないか。
そんな環境が松下村塾にはあったのだろう。
嫌々学ぶのと楽しみながら学ぶのとでは、その伸びは全く異なる。
教育にはこの自分が楽しいと思える、好きなことのみを学ぶというのが非常に重要であると感じた。

★側隠の情
今回も松下村塾に入室させていただき、上田宮司に講義していただいた。
武士道で大事にされたこの側隠の情が今忘れられているというお話をしていただいた。
武士というのは農工商の上に立つ人たちであり、農工商の鏡でなければならない。
側隠の情とは、人の不幸を哀れみ深く自分の痛みとして想い、行動する。
如何に相手の事を想うか。ただ刀で人を殺すのが武士ではない。
この武士道の考え方は心に留めておく。

★留魂録の第8章
上田宮司は日本史上の思想家が書いた文章でもっとも優れたものとおっしゃっていた。
死を直前にした者の文章とは思えないほど澄み切っていると。
「十歳にして死する者は十歳中自ら四時あり。」とあるように
人間は何歳に死のうが四時さえ備わっていれば悔いはないという。
松陰先生も三十歳でそれが備わったと自覚したため、これほど澄み切っているのだろう。
この文章の中で印象に残っているのは、塾生たちが最も奮い立ったと言われている最後の文章。
「若し同志の士其の微衷を憐み継紹の人あらば、乃ち後来の種子未だ絶えず、
自ら禾稼の有年に恥ぢざるなり。同志其れ是れを孝思せよ。」
自分の想いをもし同志のものが継いでくれるならば、自分の蒔いた種は絶える事はないという意。
日本人の死生観として我々が生きている現在を中今と言い、責任のある生き方をしなければならない。
現在を精一杯生きる事により、子孫に伝わっていく。
こういった考え方が日本人の根底にある。
今一度これまでの人生を振り返り、これからの生き方について考えていかなければならない。

★好きな言葉
至誠館の見学で、松陰先生の語録の中から見つけた好きな言葉。
『私は、人を信じて失敗するようなことがあっても、決して人を疑って失敗することはないようにしたい。』

★最後に
私が松陰先生から学んだ中で最も意識していきたいのは、至誠という生き方。
松陰先生が素晴らしいのはこの自分に対して誠を貫いた事だと考えている。
常に自分の私欲のためではなく、公のために考えていた。
これが出来るのは松陰先生だからこそであり、常にというのは不可能かもしれない。
しかし、もっともっと自分に厳しくし、私欲を減らしいくことは可能であると感じた。
今後、私が生きていく上で、何か選択に迫られた際は、迷わず厳しい道を選択していく。
その方が絶対に自分の成長に繋がると感じた。

From:南出浩(大阪府出身、桃山学院大学卒)JVU4期生

 1月7日から8日までの二日間山口県の萩市で松下村塾、吉田松陰先生についていろいろ学びました。
短い生涯の間に自らの情熱を激しく燃やし、その情熱で周囲の人たちの心を揺り動かしました。
そして、門人たちの中からやがて明治維新の中心となって活躍する人物が
多く出たのことがなぜこの場所だったのかということを考えました。

 この二日間の間で私は、その答えは、偶然がかなりあって出来たものだ
ということではないかと感じました。
その理由は、もともと地元民のために松下村にあった松下村塾。
そして、吉田松陰先生が養子に出され、そこで玉木文之進による教育があった。
その教育の中で彼の吉田松陰先生の人格が形成されるようになった。

 また、当時の封建社会の中で身分に関して分けへだてなく受け入れるということは、
松下村塾の根底にそのような精神があったからです。
そのことが高杉晋作の奇兵隊の創設にもつながった。また、偶然は、それだけではなく、
伊藤博文も父親が出稼ぎに萩に行っていなければ松下村塾に行く事もなかった。
そして、そうなれば日本の歴史も変わっている。

 今回は、それだけではなく、梅地さんや上田さんのお話もとても興味深かったものです。
それは、梅地さんは、吉田松陰先生だけではなく、その塾生についての知識も博識であり、
だれがだれに似ているということにも当てはめているという人を見る目にも驚きを受け、
その時に私は、吉田松陰先生は人を見る目があるという話を思い出し、
何か対象となる人物を調べるということはその人物のようになるのだと感じました。


From:森優太(長崎県出身、日本大学卒)JVU4期生

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