東京校の講義レポート

平成24年11月9日(金)】 『人間学~経営問題を考える』 高瀬拓士先生(株式会社日本コンピュータ開発 相談役最高顧問)

2012/11/09
●1日の流れ

8:30 朝礼
8:50 日本コンピューター開発 到着
9:00 講義:高瀬先生「経営問題を考える」
12:00 講義終了・移動・昼休憩
13:00 新聞アウトプット:チームごと
・11面 商店街活性化
  ・33面 職場に居酒屋
14:00 終礼、後に感謝祭の打ち合わせ


現社会の経営問題について、
高瀬先生ご自身の経営に対する考え方を教えて頂く。

【自分の考えを持て】
どうしたら経営が上手くいくか、どうしたら儲かるか?
などと云うHow to ものを通じた、安易な答を求めるのではなく、自分で考える習慣を身に付けよう。
最も大切なことは、経営をする上で、どう社会に役立っていくかである。

その為には、企業にとって自分はどうあるか。
どんなことが経営と言えるのか、というところから考えなければならない。
高瀬先生の会社では、経営不振になるのは社会がその会社の存在を必要としていない証拠との認識から、倒産することこそが社会貢献だと考える。
少し言い過ぎだと感じたが、社会に役に立たない企業は あるべきではないというのはその通りである。

高瀬先生の考えに共感した社員は、人一倍高い責任感が持っているだろうし、
そう不振になることはないだろう。
こういった高瀬先生のような自分の考えを持つには、勉強しなければならない。
勉強することで、位置づけを知ることで、今自分が何をやったら良いのかが見えてくる。

【モノ・カネが豊かでありさえすれば幸せ というものではない】
お金持ちになりたい、家がほしい、車がほしい。
これらが全て満たされた時、果たしてそれは幸せであるのだろうか。
私はそうは思わない。

企業がモノ・カネを追いかけてきたせいで、 社会がモノ・カネを追いかけることになった。
モノ・カネはあくまで手段であり、自分がしたことによって誰かが喜んでくれることが 本当の幸せに通じる と教えて頂いた。

将来、経営者になった際、この考えを決して忘れてはいけないと強く心に誓った。
そうならない為の方法として、常に考える習慣を持つことが大事とおっしゃっていた。
どうやったら儲かるかというハウツーものではなく、どうしたら誰が喜んでくれるか。
考える力を持つことが経営であり、
本当の幸せにありつける必要不可欠なものである。

From:南出浩(大阪府出身、桃山学院大学卒)JVU4期生

《自分で考える》
本日は高瀬先生が相談役最高顧問を務めておられる、
日本コンピュータ開発本社にて、講義をしていただきました。

アメリカ大統領選挙や教育についての話題から、 日本人はもっと自分で考えなければならない、というお話が出ました。
ハウツー本が売れたり、それに乗ったマスコミが安易な報道をするのも、 名だたる大企業が苦しんでいるのも、結局は、
しっかりと考えることが足りていないことが大きな原因だということでした。

自分が今どのような状況にいるのか、今後何をどのようにしていくべきか、安易に他人のことを鵜呑みにしたり、他人を叩くのではなく、
自分で考えて結論にたどり着かなければならないと感じました。

《組織とリーダー》
また、経営についてのお話もしていただきました。

会社に限らず、組織がどのような方向へ向かうのかは、結局は決定権のあるリーダーの考えによります。
そのため、リーダーの生き方、人生観が経営そのものだということでした。

リーダーは、組織のことを考えることは当然必要ですが、その前に、自分が様々な経験を積み、
自分の人生について考えを持っていなければならないということが分かりました。 それがなければ、安易な道に進み、いつか行き詰まってしまいます。

自分がリーダーになる場合はもちろん、他の人にリーダーを任せる時にも、その人の経験や人生観を知ることが大切だと感じました。

From:野田貴生(山梨県出身、都留文科大学卒)JVU4期生


【日本人とはどう在るべきか?】
今の日本人はどうなったか。
『自分でものを考えなくなってきた』と高瀬先生は言われる。
いつも答えが欲しい状態で、考える力が低くくなっている。
例えばハウツー本が流行ったりという現象に出ている。

グローバル化が進んだ時代で色々な価値観が出て来た中でも、こうした日本人の特徴が外国で見られるという。

会議などで外国人が日本人に質問しても、日本人は自分の意見が無いのか言う勇気が無いのか、「あの人と同じ意見です」と言う人が多い。
日本人の悪い所は、自分で考えて、自分の意見を、勇気を持って発信しない所にある。

誰かに考える事を任せたり、敷かれたレールに乗っかるだけのような安易な行動は止めて、自分でも考え、答えは自分で見つけるようになりたい。
民度を高めたい。

【会社とはどう在るべきか?】
日本人がものを考えなくなった事を踏まえて、日本の会社の在り方を考えさせられた。大企業はどうか。

徹底的な社員教育で、個人の考えを潰す。個人の色々な考え方は尊重しなくなっている。考えられなくしている。
すると仕事は上から降って来ると考えている人が、会社に依存し出す。
こうなると同じ考え方だけを持つ集団ができ、 一回経営陣が間違った判断をしたとき皆が共倒れする。

日本人はアメリカ式成功のカネ、カネの会社のやり方をそのままパクって導入するのがいけない。

アメリカとは土壌が違う。アメリカは多民族・多人種の国で、彼らの共通認識は「カネによる成功」だ。
日本は単一民族・単一文化で共通認識、人のまとめ方も違う。
会社のやり方が全く分かれるなか、日本式会社はどう在るべきか?
それを考えないでただハウツーをパクれば、想像力も無い企業戦士を育ててしまう。
会社もハウツーに答えを求めず、日本企業の在り方をまずは考え、第一目的をカネ稼ぎに置かず、個人を尊重した教育で社員を作っていくべきだ。


【社員はどう在るべきか?】
日本の会社の在り方を踏まえて、社員はどう在るべきか?を 日本コンピュータ開発さんのやり方から学んだ。

経営理念は『生き残る経営より、いつ倒産しても良い経営を』。
なぜこんな事を書くのか、それは高瀬先生の組織作りの考え方に表れる。
『生き残る経営が1番いけない。社会が要らないと言っている会社は倒産するのが社会貢献』
だと言われる。生き残る為にインチキをしたり、悪い事をしてしまう。
日本コンピュータ開発さんではいわゆる"おちこぼれ"を積極的に採用している。
おちこぼれとは、標準の網からこぼれた人の事。
標準の網とは、大手の様に同じ発想しかさせない集団を作る為の網だ。
使いやすい人間を採用する、それはある意味企業の衰退を意味する。
日本コンピュータ開発さんではもっと社員1人1人に自立心を育てる為に、新人研修では一切技術研修など仕事に直結した教育はせず、
同期・会社・幹部を知るという目的で3つのテーマでのディスカッションが中心。仕事のことはOJTで教育する。また
自分の仕事は自分で取って来る様に、 営業部隊を作らず全員営業、全員技術者としての社員育てを目指している。

いつでも倒産して良い会社とは、
社員1人1人が自立出来ていて、何でも会社に教えて貰い、仕事を貰う依存型社員集団になっていないので、倒産しても困らないという意味だ。
社員の在り方も、会社に依存しないで働くべきと感じた。


From:小林諒也(北海道出身、はこだて未来大学卒)JVU4期生

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