東京校の講義レポート

平成24年(2012)【8月5日(日)】 『回天研修2日目』

2012/08/05
「回天合宿」

回天合宿では、戦時中、回天を積んだ潜水艦の乗組員であった
池田様からお話を伺いました。
池田様は3つの癌を抱えておられ、とても辛そうでした。
しかし、しゃべり始めるなり、ご自身の病をネタにして笑いをとられ、
その後も、最後まで力強くお話してくださいました。
共に戦った回天の仲間の想いを風化させてはならないという使命が、
池田様を突き動かしているのでしょうか。
池田様は、回天に乗って発進していく隊員をお見送りされました。
その方の遺品を、ご遺族にお届けした時の様子をお話してくださったのですが、
遺族の方から「回天の事を思い出すから来ないでくれ」
という言葉を突きつけられたそうです。
池田様は、目に涙をためておられました。
仲間の想いを肌で感じていればいるほど、辛い言葉だと感じます。
仲間はなんの為に命を捧げたのだろう、と絶望感もあったと思います。
池田様のお話を伺い、当時の方々が、どれほど日本の事を想い、
仲間の事を想い、必死で生きていたのかを感じる事ができました。
池田様と出会い、僕はこれからどう生きるべきか考えました。
それは、よりよい日本にするために、
みんなと真に団結して生きていく、ということです。

From:井浪康晴(島根大学卒、京都府出身)@JVU4期生
【現場で感じること】
事前に回天について本などを読み勉強しているのですが
あまりイメージが湧いておりませんでした。
実際に現場に行くことでリアルなイメージが湧きました。
知識+現場でリアルなイメージが出来るので、
どちらも大切だなと改めて感じました。

【松本館長のお話】
回天のお話をとても分かりやすく詳しく教えていただけ、
とても勉強になりました。
お話の中で回天以外にも特攻兵器があることを知って驚きました。
神風特攻隊は知っていましたが、震洋などは知りませんでした。
まだまだ知らないことがあるんだなと感じました。

【若者の写真を見て】
回天資料館にて特攻された方の写真を見ると切なくなります。
自分と近い年齢の方が多く命を捧げて日本を守ろうとする…本当に尊敬します。
今の自分はどうなのか、特攻された方と比べたら自分が情けなく感じます…
何でも出来るのに何もしていない…
この気持ちを忘れず今後はもっとやりたいことをやっていかなければ、と感じました。

From:渡辺寛高(尾道大学卒、広島県出身)@JVU4期生
【回天】
1泊2日。ここ大津島には初めて足を踏み入れた。
駅やコンビニはなく、あるのは豊かな自然のみ。
私と同年代の子たちが自分が死ぬ日を待ちながら、
この島に閉じ込められていたと思うと、
今がいかに平和であるかを実感させられる。
中には出口のない海の主人公のように、
死ぬことに対しての恐怖を持っていたものはたくさんいただろう。
家族や友人から離され、志をともにしているものが周りにいることで
訓練に耐え、回天に乗り込めたに違いない。
若い頃に来れて本当に良かった。
同年代だからこそ相手の立場に立ちやすい。
ただ時代は全く異なるため、全てを理解するのは難しい。

【当事者】
なんと回天を積んだ潜水艦の乗組員である池田勝武さんのお話を聞くことができた。
実際に体験された方の証言というのはとても説得力がある。
乗組員たちは清々しい顔であったと教えていただいた。
池田さんや整備士の方々は回天の乗組員と異なり、命は助かる。
私はその人たちの立場の方が辛かったのではと感じた。
壁が出来るのは当然だと感じた。
自分は国のために死ぬことができないもどかしさと引き換えに、
後世に伝えていく責務があると感じた。
池田さんはそれを全うしているのだ。

From:南出浩(桃山学院大学卒、大阪府出身)@JVU4期生
・回天記念館にて
記念館内には、隊員の家族に向けた手紙や、軍服など、
たくさんのものがあったが、私が一番驚いたのは写真だった。
写真を見渡すと、写真に写っている人が皆若い。
自分よりも若いのでは?と思ってみていると、若い人で17歳の人もいた。
この写真に写っていたのは、回天に乗って、
訓練中や、実際に突撃して亡くなった方々の写真だ。
自分と同年代、または若い人たちが
こんなにも亡くなったのかと思うと、非常に悲しい気持ちになった。
こんなにも若者が亡くなるような戦争は
二度と起こしてはいけないと改めて感じた。

・池田さんの話
回天を乗せた潜水艦の乗組員であった池田さんのお話を聞くことができた。
当時の若者の話や、今の日本について、平和についてなど、実際にその場にいて
戦争や回天を現実に体験しているからこそ話せる池田さんの話は、
重々しく、感じるものがあった。
お身体の調子が良くないにもかかわらず、大津島に来て、
私たちにお話をしてくださった池田さんには
本当に感謝しなければならない。

From:松田崇義(慶応義塾大学卒、埼玉県出身)@JVU4期生
【特攻した若者の思いを現場で感じた研修】
特攻とは自分の中で起きている戦争で、
最期まで自分と戦って寂しく死ぬという事を感じる研修だった。
よく回天は棺桶だと表現されて、記念館でその実物を見れた。
映画の中でも出ていたが、配線だらけで無機質、
中も実際は直径1m位で狭く暗い。
こんな中で愛する人とも会えず死ぬのかと悲しく思った。
さらに回天を発進する訓練場の実物も実際に歩いて見た。
そこに至る為のトンネルを歩いたが、曲がりくねった道は
まさに出口のないトンネルで絶望感を感じさせ、
彼らの最期は、何を思うのかを考えさせられた。
死ぬ為に訓練する若者は、自分は何の為にこんな事をするのか悩みに悩む。
特攻する直前にも、大切な家族や友人にその事実は言えない。
見えない敵と戦う。
彼らの最期を感じるには、あまりにも悲し過ぎる土地であった。

【他国への日本人の優しさが見えた】
社長の講義では、教科書に載せられておらず、
あまり知られていない日本の歴史について講義頂いた。
今回は、日本と他国同士の良い歴史を教えて頂いた事が印象に残った。
日本ベンチャー大學放送室でも取り上げられた板東俘虜収容所や、
台湾のインフラなど国の発展に貢献した東郷平八郎。
日本人の他国に対する労わりや優しさは、昔の日本人の方が強いのかなと感じた。
争う部分ばかり焦点を当てすぎず、国同士の平和を考えれる講義も良いと感じた。

【年上の人でも、特攻の話題に食いつかない人がいる】
先日電車で帰る途中、隣の70歳位の男性と今回の研修の話をする機会があった。
その人は特攻などの話題を振っても、食いつかず関心があまり無いようだった。
感情が込もってなかったんだろうか、
学生が生意気な事を言っていると思われたのだろうか。
そこで少しショックを受け、人への伝え方の難しさを感じた。
改善をして今後も人に伝え続けてゆく。

From:小林諒也(公立はこだて未来大学院卒、北海道出身)@JVU4期生
●乗組員の気持ち
池田様のお話を聴かせていただき、
乗組員の皆様の覚悟が強いものだと感じた。
回天というのは、命に関わる危険なものだ。
それでも自分から突っ込んで、国の平和のために、
愛する人たちのために戦う姿は、
今の私たちには考えられない姿なのかもしれない。
出撃前の隊員の様子は気合十分で、
その表情は、思ったよりも清清しかったのだろう。
ただ整備不良により、出撃できずに終戦を迎えた方もいる。
「ありがとうございます!!」という言葉を他の乗組員に伝え、
やはり恐怖心は相当なものだったのだろう。
命をかけて戦った皆さんの為にも、私たちは今という時間を精一杯生き、
先人の皆様に感謝をしていきたい。

From:安齋義仁(いわき明星大学卒、福島県出身)@JVU3期生
[今の豊かさの過去には尊い犠牲がいくつもある]
回天とは人間が魚雷に乗って操作をし、特攻して戦艦を沈没する為の兵器だった。
そのあまりに無謀な、悲しい作戦にがく然とした。
回天は整備や操作が複雑で故障や失敗をしやすい。
訓練で死亡する者もいる。エリートほど先に死んでいく。
正直に言うと、そんな作戦を良しとし、
我こそはと志願する若者がいた事が不思議で、悲しくて仕方ない。
お国のため、家族のため、守る為に
自分の命を投げ出してくれた若者のおかげで今の世の中がある。
私はこんな悲しい事は二度と起こしたくない。
そして、そこまで少年達が愛した日本を大切にします。

[池田さんのお話を聴いて]
教室に入って座るだけでもすごく大変そうだった。
遠くから来たのだからさらに大変だ。下手すると命にも関わるかもしれない。
口にもガンがあり、しゃべるのもつらい。講演するだけでも大変だ。
そんな中でも私達に伝えたいと来て下さる、そんな池田さんの気持ちが有り難い。
池田さんしか分からない死ぬかと思った体験の話、
手持ちの杖を潜水艦に見立てての話はとてもリアルだった。
命に関わるほどの話を淡々と話す池田さん。
一体どれほどの苦労と死線を超えたのだろうと感じました。
池田さんが何度もおっしゃていたのは平和を大切にするという事。
しかし池田さんは今は平和ではないと言う。
『大切にする』部分が抜けているからではないかと私は感じました。
回天の事を体験した池田さんはもうかなりお年を召している。
その体験談を聴いた私達は、
しっかり正確に次の世代に伝えていかなければならない。
回天の話をきちんと伝えれば、平和を噛み締められる人が増える。

[山近社長の講義]
教科書、教育、これらは非常に大事なのだと感じる。
日本人はお人好しな所があるから特に。
日本というこんなにも素晴らしい人がたくさんいて
文化もたくさんあり、歴史も古く由緒もある。
知らない、自慢しないのはもったいないと感じました。
教科書から消えてる現状では、教科書改善を訴える事、
事実を伝える事が大切だと感じました。
今から三重の実家に帰ります。津の天満宮、
一度は行かなければと感じたので行きます。

From:藤井勇貴(名古屋学芸大学卒、三重県出身)@JVU3期生
回天合宿は、人間魚雷「回天」の訓練基地のあった、
山口県大津島で、1泊2日で行われました。
島の記念館では、回天の模型や、搭乗員の作っていたもの、
そして遺書等が展示されていました。
遺書は、当然ですが一つ一つすべて異なっています。
どれも、搭乗員の思いがこめられたものです。
それを目にして、「何人が死亡した」という記述の裏には、
それぞれに異なる思いを持った、
異なる一人一人の命があるのだということを、感じました。

その後、山近社長に講義をしていただきました。
いきなり「行ったことのあるページについてだけ話す」と宣言され、
教科書をもとに順に進めていくという講義でした。
その中で、考えると歴史が嫌いになるというお話がありました。
知識を押しつけ、考えさせるという形では、確かに好きにはなれません。
この合宿のように、現場に行ってみたり、当事者の話を聞くなど、
まず、直接感じてみることが、歴史に限らず、ものを好きになる第一歩だと感じます。

2日目には、潜水艦乗員として回天を見送られた池田先生の講義。
ご高齢でお体も悪いというのに、大津島までいらしてくださりました。
気持ちのこもった話し方が印象的でした。
体験されたことや思いを、多くの人に伝えたいという強い意志を感じました。
回天の搭乗員は、いつもと変わらない様子で出撃していったというお話がありました。
死が決まっている時に、なぜそのような態度でいられるのか、
その内面を直接知ることはできませんが、今の私との大きな違いを感じます。
また、映画などの創作作品は現実とは異なるというお話もありました。
創作作品については、雰囲気をつかむことはできますが、
その内容を鵜呑みにして語らないようにします。
島には、回天を発進させた試験場や、整備工場から試験場へ続く、
回天を運びだすトンネル、上り下りした階段など、当時の遺跡が多くあります。
それらを実際に見ることで、当時そこにいた人々の思いを、
自分なりに想像することができました。
若くして回天に乗って死んでいった若者たち、それを見送った多くの人々。
合宿では、その存在と思いを、後世に生きる私たちは
絶対に忘れてはならないと、強く思いました。
回天について、戦争について、聞き、学んだことを、語り伝えていきます。

From:野田貴生(都留文科大学卒、山梨県出身)@JVU4期生
回天合宿が終わって、私が感じたことは、
当時の外国と日本の戦争の考え方の一番の違いです。
海外は、瀬戸際に立たされた時に「絶対生きて国へ帰る」という考え方です。
これは、以前海外の将兵との交流であった時に印象に残った言葉が
「戦争に行けば死は隣にある。だから、勝った負けた関係なく
その中から生き抜いて自分の国へ戻ってくることは名誉なことだ」という言葉です。
また、「戦争に負けても抵抗はできる。フランスやオランダのように」とも言っていました。
それに対して日本は、「絶対生きて帰るな」という感じでした。
「戦争で負けたらすべてが終わりになってしまう。
だから、国に生きて帰ることはできない」
この日本の考え方から生みだされた兵器が
回天や特攻隊といった兵器ではないのかと
私の中ではそのようにとらえました。
池田さんの話の中でもありましたが、祖国を守りたい、
家族を守りたいという気持ちで、
自分の命を投げ打ってでも行動した若者を尊敬します。
また、課題図書の「出口のない海」でなぜ出口のない海というのか、
小説読んでいて出撃するときのトンネルのことであることは知ってはいましたが、
実際に島に行ってそのトンネルを通り始めて「出口が見えない」
だから「出口のない海」なのかと実感することができました。

From:森優太(日本大学卒、長崎県出身)@JVU4期生

児玉源太郎ゆかりの地めぐり

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