東京校の講義レポート

平成23年(2011)【12月5日(月)】 中桐万里子先生(二宮金次郎玄孫) 『二宮尊徳学』

2011/12/05
1.半分従い、半分逆らう
とてもわかりやすいお話で、この言葉の意味を教えていただけました。
自然災害が起こったとき、人は大抵それが起こらなければ、
起こったから、という言葉を発すると思う。
しかし、二宮尊徳は、「まずその問題を受け止めることだ」と言ったそうだ。
寒気が早く来て、寒い夏。
米が育たないと嘆く人がいても、二宮尊徳はそれを事前に察知し、
寒さに強い粟やひえを植えさせたらしい。
このように、問題は否定して諦めてばかりでは、何も解決しない。
こういうことなのだと、事象を理解し、対応していければ、
問題は無い、もしくは小さくできるのだ。
対応するための知識の有無。それが大切。
人は無力なのではなく、無知なだけなのだ。
これは、どんなことにも当てはまることだと、話を訊いて感じました。
従う=よく見る、知ること。逆らう=対策・工夫して実行すること。
これを徹底していきます。

2.二宮金次郎の姿
二宮金次郎像といえば、薪を背負いながら本を読み仕事をしている姿がすぐに浮かんでくる。
その姿に学ぶべきは、仕事の合間でも、勉強することを忘れるな、本から知識を付けろ。
こういうことを言いたいのだ、と今日までずっと思っていました。
実際は、わからない事は現地に答えがある。
本はその答え合わせにしか使わない。
そんな性格の方だったというお話を訊いて、とてもびっくりした。
人は問題に出会ったら、まず接すること。
現場で見て、触る。
これが大切であり、本やネットというアイテムは自分が感じたことが、
本にも書いてあったなら、なお正しいのだ。という確認のためのモノだと学びました。
確かにどんな良い事を本で学んでも、実践できない人間では意味が無い。
しっかりと現場主義を身につけていこうと改めて実感しました。

From:本間慶太(東京経済大学卒、東京都出身) @JVU3期生 
■半分従い、半分逆らう(実り=自分の力×仲間の力)
この言葉は、二ノ宮尊徳先生が長年の勉学と実践から導き出した方程式であり、
全ての物事に通ずるものだと思います。
半分従うとは、目の前の状況をまず目と感覚でよく知り、受け入れること。
半分逆らうとは、その状況を味方にするため、対策し、工夫することです。
この2つを実行し、自分(ひと)の力と、仲間(自然、他者)の力がコラボレーション出来たとき、
大きな実りを生むことができるのです。
しかし、逆らう事を仲間の力を否定する事と捉えてしまうと仲間の力は0となり、
方程式の通り、実りも0になってしまいます。
どんな災害や困難が起きたとしても、それらを否定するのではなく、
まずはその状況を受け入れ、味方にしてしまう。
この考え方を体得し、二ノ宮尊徳先生のようなどんな状況でも打開し、
楽しる人材となれるよう、私も常にこの言葉を意識し、生活していきます。

■物に込められた物語を読み取る
二ノ宮尊徳先生は物や人に込められたドラマやロマンを「徳」と呼び、
この徳に報いること、re-actionをすることを報徳と呼びました。
この報徳を行う事で人々は幸せになり、
また自分も豊かになっていくのだと教えていただきました。

From:前田隆至(大東文化大学卒、埼玉県出身)@JVU3期生 
二宮尊徳は銅像となってたくさんの学校に置いてあります。
しかし、その意味をきちんと知っているものは少ない。
本を読んでいようが「実行しなさい」という事を伝えています。
二宮尊徳の考えは非常に現場的な考えで、
またそれは現在の経営などにも役に立ちます。
具体的には、知る、受け入れる、対策するの考え、伝える時はたとえ話をもちいる。
エネルギー(ドラマ)を持ちなさい。
また、譲るという事。
これは感謝しなさいとの事かと考えていたのですがお話を聞くと
自分はいろんな人にお世話になっている、
これは自分だけのものではないからそもそも自分のものではない、
と非常に計算的な考えというお話でした。
しかし、二宮尊徳さんは、非常に自然の流れを把握しながら
人の道をとても理屈に沿って説いていらっしゃいますが、
お茶目であったという性格からも、
どこかに少し、人情深いところがあったのではないかなと感じます。
二宮尊徳さんの話は、実際に著書で「二宮尊徳に学ぶ経営学」なんて本が出るほど、
現在でも役立つ現場的なヒントがたくさん隠れています。
二宮尊徳が様々な話を自然の話を通じてたとえ話にして農民に話したように、
私も二宮尊徳のお話を経営にたとえて話せるようになれば
実際に自分に役立つのではと考えました。

From:藤井勇貴(名古屋学芸大学卒、三重県出身)@JVU3期生
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『すべては、現場にある』
あらゆる実りを作る前に、どうすればいいかを色々と調べがちだが、
二宮尊徳さんの教えだと目の前のことを良く見ろ、とのことだった。
現代社会、インターネットや本など、様々なものが出回る時代になり、
知識をつけるという意味では楽になった。
しかし、その収穫というのはあくまで知識であり、全てが分かるわけではない。
実践しないと物事は身につかない。
そこで、ヒントは現場に必ずあり、目の前のことをしっかり見ていくと答えがある。
意外と近いところに問題の解決策があることが多いので、
周りを見ながらやるべきことを考えていく。
『Take&Give』
ギブアンドテイクではなく、テイクアンドギブとしているが、
その心は、受け入れることから始めることだ。
人間一人では生きていけない。
必ず誰かに支えられている。
そこに気づき、どのようにかえしていけるかがポイントだ。
小さなことでも支えられていることに感謝し、
恩を返すことができたら、テイクアンドギブが成立する。
素直に受け入れることも、自分のためである。
一見相手のために思えるようなことでも、幸せになるのは自分次第だ。
受け入れずにいやな気分になるのも自分次第だ。
自分が幸せになることで周りに感謝していく。

From:安齋義仁(いわき明星大学卒、福島県出身)@JVU3期生 

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