東京校の講義レポート

【2/22(火)】桑野隆司先生(株式会社ピアズ 代表取締役) 『リアル経営学』

2011/02/22
講義録

【【組織とは】】
組織とは、経営目的を達成するために意識的に調整された二人、
またはそれ以上の人々の活動。

【機能別組織】…「開発」「製造」「販売」「物流」。
役割分担が明確である。
その代わり、会社利益よりも部門利益を追求いがちになる。


【事業別組織】…「事業部A――各部門」「事業部B――各部門」
意志決定が迅速に出来るが、
一つの事業部で業務プロセスを完結出来るので、
全体的なベクトル合わせが難しい。

【マトリックス組織】…「事業部A―商品・開発」「事業部B―商品・開発」
「機能別組織」と「事業部組織」の特性を活かした組織。
だが、機能させるのが難しい。

―――――完璧な組織形態など存在しない!
自分たちの会社の組織風土にマッチした組織形態を探る事。


【【いい組織とは…】】
いい組織とは、共通の目的、達成すべき目標、その為のアプローチを
共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた人たちの集合体。

「グループ」:人の集まりを一つの集合体と捉えたもの
  ↑
  ↓
「チーム」:仲間が想いを一つにして、
一つのゴールに向かって選んでいける集合体。


―――――目的や想いの共有が出来てこその会社組織。


【【いい組織をつくる為には…】】

1、秩序↓:コミュニケーション↓⇒『烏合の衆』
⇒仕事が他人任せ。計画性が無い。

2、秩序↓:コミュニケーション↑⇒『仲良しグループ』
⇒好き嫌いで判断してしまう。

3、秩序↑:コミュニケーション↓⇒『独裁組織』
⇒裸の王様がいる。

4、秩序↑:コミュニケーション↑⇒『理想的組織』
⇒トップダウンとボトムアップが噛み合っている。
部下の声にも耳を傾けるから部下に慕われる。


【【組織風土】】
組織のメンバーが共有する価値観や信念、思考やプロセス、
これらに基づく行動などの事。
『雰囲気』…自然に出す空気感。
『集団規範』…組織における判断・評価・行動の基準。
『要求水準』…組織が持っているレベル意識。

※桑野社長が社員を叱る規範…
・やれるのにやらなかった。出来る努力をしなかったとき。
・ちょっと考えたら気付けた事なのに考えなかった。


【【よい風土を作るには…】】

【価値観の共有】…
「理念」「約束」「最低水準(最低限の超えるべきハードル)」
「ミッション」「期待水準」

【マネジメント】…生産性の向上を目的とした管理手法。
・組織目的を達成する為に与えられた人、モノ、金、時間、情報(技術)
といった経営資源をいかに効率的に活用していくかを考えて
いくことである。(資源の有効活用)

【マネジメントの変遷】…
■マニュアルが組織を合理的・効率的に機能させる。
⇒人は環境の変化よりも心理的な衝撃や人間関係によって
生産性に影響を与える。
⇒学習する組織でないといけない。
⇒過去の成功体験を捨てる。いずれ時代に飲みこまれかねない。

【マネジメントに“絶対の正解"はない!】…マネジメントの目的と役割
1、意欲の向上(動機付け)
2、生産性の向上(やり方)
3、意志疎通の向上(情報共有)

銭谷純平

◇ビジネスモデルありき
1.コツコツ
2.かっこつけない
3.現場を知る
4.選択と集中
5.スピード
6.成功イメージ
※10個やって1個成功すれば良い
⇒私の事業創造と比べてみたら、でっかいゴールばかり見つめていて、
1~6すべて当てはまっていないことに気付いた。
夢や理想よりもまずは現実。出来ることから計画していきます。

◇リーダーシップ
・正しいことをする
・共通目的を定め、貢献意欲を高める
・メンバーを巻き込む
⇒まずは正しいことをし続けることから。
そうすれば、自ずとリーダーシップを発揮する機会が来ると感じた。

◇営業戦略
「顧客に課題の意識を促す」相手の立場になって考え続けること
⇒これが出来たら大きな成長だと思う。潜在ニーズを読める人間になりたい。

◇マネジメント
・学習する組織
・組織変革とアンラーニング
⇒時代とともにマネジメントも変化している。
変化の時代であることを意識する裏付けに使えると感じました。

◇総括
桑野社長は論理、情熱と愛を合わせもっていらっしゃると感じました。
手抜きは怒る。真似したい。
数年後上司に必ずなる。その時、ベン大での学びを復習します。


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●松元仁●

●組織風土
組織のメンバーが共有する価値観、信念に基づく行動。風土を編成する3要素・・・雰囲気、集団規範、要求水準。
風土を知るには、末端の人の意見を聴く。社長と同じことを言っているのなら、風土が根付いた良い会社。
また、風土の3要素を社員自ら提案して作っている会社が、いい会社。社長は、社員が気づくのをジリジリと我慢して待つ。
社員が風土に照らし合わせて、ものごとを判断できるように育つことが大事。
風土は、組織と外的要因の影響に依るため、他社のいい風土を真似しようとしても上手く根付かないことが多い。自社で、丁寧に練っていくものだと知った。

●理想的な組織
組織のトップダウンとボトムアップの、バランスがとれている組織。
社員自ら組織に参加する意識が不可欠だと感じた。提案が吸い上げられる実感を、与えることが必要ではないだろうか。
桑野社長の行っているコミュニケーションの場作りは、交流経費、面談、ご飯など。仕組みを作ることが大事。

●伝えることのできる言葉に変換する。
以前から感じていたことが、社長の言葉の巧みさ。
プレゼンに使われる単語の定義は、聞いたことがないようなものが多かった。
とても、わかりやすい言葉で表現されている。
相手に伝えるときのことを考えて、言葉を再構築されているそうだ。
伝えられないときは、自分も理解できていない証拠。見えない努力が不可欠。
短い言葉に凝縮するスキルを練習する。

日本ベンチャー大學2期生 松元仁(九州大学中退、鹿児島出身)


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●依田裕尚●

●組織
組織とは、目的を達成するため二人以上集まり何らかの活動をしていく集合体であり、
上に立つ人間は、生産性の向上とマネジメントをする。
組織形態も様々なものがあり、完璧な組織形態など無い。
どんなやり方が自分の会社に合っているかと考える為にもパターンを知っておくことは大事だと感じました。
その中で模索して合いそうなものを見つけていく作業をする。
その中で良い組織とは・・・
共通の達成すべき目的、目標があり、その為のアプローチを共有し、
連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた人の集合体でなければならない。
ただの人の集まりではなく、目的や思いを共有し、
一丸となってゴールに向かって進めるような集合体を築いていかなければと感じました。
トップダウンだけでなく、部下(現場)の声に耳を傾けボトムアップ出来る、明るい組織にしたいと思いました。


●組織風土
風土とは一朝一夕になるものではなく、積み重なることで風土となる。
塵も積もれば山となる、と同じで良くない行いばかりしていれば、良い風土にはならない。
良い風土を作る為には、
①価値観の共有:理念、ミッション、ルール、期待水準、最低水準を決める
②マネジメント:生産性の向上を目的とした管理手法
この二つが重要である。


桑野先生のお話を聞き、ピアズ様のルール作りは、社員にルールを決めさせ、
それぞれに本質を考えさせるような仕組みであった。
自らが前向きに考え意見を言うことは、意欲の向上にも繋がり素晴らしいと感じました。
そういった会社の文化や歴史、人間性から風土が生まれるのかなと感じ、
日々の習慣から、己を律し物事に前向きに取り組んでいこうと思いました。


そして、組織の意欲、生産性、意思疎通の向上を図れるようマネジメントをし、
モチベーションを上げ、活性化するよう仕組み化し、それぞれが自立した人間となるような組織を目指したい。
その為にも、現状を知り、色んな情報を知って使えるようにします。

日本ベンチャー大學2期生 依田裕尚(国士舘大学卒、長野出身)


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