平成26年(2014)【2月21日(金)】 人生のイニシエーション/濱口晴彦先生(早稲田大学名誉教授)
----------------------------------------------------
●1日の流れ
9:00 朝礼、掃除
10:00 新聞アウトプット
・ドコモ、食品事業参入
・中国人民元自由化
・米の減反廃止
12:30 石附天くんによる1週間の学びアウトプット
・嫌なことも率先して行なっていく。
13:30 松陰神社参拝
14:00 濱口晴彦先生「人生のイニシエーション-喜び-」第3回
・目と鼻が近い→人間の原点
・石の中からビーナスを取り出した
ミケランジェロ
・喜び
①自由
②人に認められる
③役に立つ
・近代→否定が必要
・everything of somethingとsomething of everything
・一円融和
15:45 終礼、解散
----------------------------------------------------
●濱口先生
[人生のイニシアチブ]
3回の講義を通して
「矛盾」というものが、人生において
重要なファクターの一つだと感じた。
やりたい事や、やらねばならない事
社会は進歩していくが、それに愛や秩序が追いつかない
よりよい、生活や社会のために進歩をしていくが、
そのために、他が追いついていかず
軋轢が生じ結果として、不満を感じている。
しかし、この矛盾を解消するために行動する事が、
社会のためになっていく。
自分もこの解消のために、できる限りの事をしていきます。
[生きるためには、義務をなさなければならない]
義務とは自分ができる事を社会に行う。
行う事は、自分ができる事やりたい事でよい、
その事は喜びにつながる。
自分たちがこの喜びを感じるときは、
その義務に対して、価値を作り
意味付けをする事である。
自分が事業としてする物や、
やるべき事だと感じたら、
たとえ周りに理解されなくとも
自分の中で価値を感じればよい。
考える人を作ったロダンは、
「自分は像を彫っているのでない、
大理石の中の像を取り出しているのだ」
という言葉にあるように、
自身にだけ見える価値のような物を見いだし
それを指名と感じ行う事が
よりよい人生において重要なのだと感じた。
From:高岸知広@東京校5期生(兵庫県出身・金沢学院大学卒)
---------------------------------------------------------
●濱口先生の講義
進歩とは様々な仕組みを変えることで、その速さに愛やルールが
追い付かないことがある。
そしてそんなところから社会の諸問題は生まれるのだそうだ。
確かに社会を見て見ても、規制緩和で仕組みを変えて、
そこにルールがない状況に一時的にでも陥ったり、
変えた仕組みが悪用されるなど山ほどある。
そしてそんな無法状態で、少ない時間で他の人の不利益になってでも
儲けようとすることが、愛が追い付いていないということなのかなと感じた。
講義の中で一番印象に残っているのは、心訓というものだ。
「世の中で一番尊いことは人のために奉仕して恩に着せぬ事です」
というものがある。
自分はお礼などしてもらえなかった時、報われないな、と感じてしまう時がある。
その人に対してではなく、社会に対して奉仕しているんだ、と考えるようにしていく。
From:牛島知之@東京校5期生(熊本県出身・熊本県立大学卒)
---------------------------------------------------------
●人生のイニシエーションby濱口先生
[人間の喜びとは]
自由、人に認められる、人の役に立つ、
の3つの条件が満たされたときに生まれる。
こうして生まれた喜びが
クリエイティブな力を発することにもつながる。
オーギュスト・コントの言葉から
「愛を原理に、秩序を基礎に、進歩を目的に」
とのことで、これらを人類の進歩の歴史と照らし合わせると
進歩はさまざまな仕組みを変えることであり、
経済成長はその一つである。
この進歩と秩序としての国家制度の兼ね合いから矛盾が生まれ
それを補うように愛となる福祉がある。
現在ある社会問題は進歩に愛を形にする制度が
追い付いていないから起こるとのことであった。
このように社会問題について考えるのは初めてだったので
非常に興味深かった。
仕事に関しては福沢諭吉の心訓にも書かれているように
立派な心を持って臨み教養ある人間になるのが
日本人として大切だと感じた。
From:大森俊通@東京校5期生(東京都出身・琉球大学卒)
----------------------------------------------------