平成26年(2014)【2月12日(水)】 歴史現地学/浅草寺&雷門 現地散策、取材の見学
2014/02/12 17:32:21
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●浅草見学
浅草の仲見世と浅草寺、浅草神社、その周辺を見て回った。
見ていて感じたのは、浅草は所謂庶民がつくりあげた所なのだ。
浅草寺の由来は昔漁師がたまたま網にかかった像を祭り始めたことである。
その横の浅草神社は浅草寺を作った3人を祭った神社だそうだ。
雷門は昔焼失したものを松下幸之助翁が寄進されたもの。
さらに浅草寺の宝蔵門はホテルニューオータニを作った大谷米太郎さんが
寄進されたとのこと。
このようにお堅い役人が作った所と違い、所謂庶民皆の力で作り上げただけあり、
他の歴史箇所のように静かに粛々とした気持ちになるというより
賑わってワイワイ楽しめる場所となっている。
近くに花屋敷や最近ではスカイツリーなど、遊ぶ場所もしっかりあり、
歴史を感じつつ固すぎないで楽しめることが出来るということが
浅草の魅力なのかなと実感した。
これまで何度か浅草には来たことがあるのだが、何故賑わっているのか?
は考えてもみなかった。
From:牛島知之@東京校5期生(熊本県出身・熊本県立大学卒)
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●リアル取材学
くだけた調子の会話からはじまり、いつの間にか取材になっていた。
相手のお話を上手に聞き出すための最良の入り方なのだろう。
この日はライターの永野さんによる、プロの取材を見学させていただいた。
相手は女子プロレスラーの中島安里紗選手だった。
一挙手一投足、見逃さずに観察して情報を得る。
取材時の永野さんのお姿からは、そのような凄みのある姿勢が感じられた。
投げかける質問は感情を問うものが多かった。
例えば試合の最中の気持ちなどを聞いて、相手の言葉はもちろんだが、
その他表情や動きなども観察して、状況の背景を読み取り、
よりご本人の気持ちに忠実な仕上がりを目指しているのではないかと思った。
メモなどを一切取っていなかったのが印象的だった。
録音はしていたのでテープおこしはするのだろうが、それよりも
相手の言動から、少しでも多くの材料を得る場にされているのではないかと感じた。
取材は1日に数時間のものを何日か行うと聞いていたが、
実際に見てみると確かにその必要性がわかった。
永野さんの頭では文章の構成が常に組まれているのではないか。
それを書き起こし、より素晴らしいものにするためには、
そのような工程がベストなのだろう。
本物の取材に見入ってしまって、数時間がほんのひとときのように感じられた。
貴重な体験をさせていただいた。
●浅草という地
浅草の歴史は面白い。
二人の漁師が仏像を網で拾い上げ、一人の地主がそれが仏像だと教え、
祀りはじめたのが、浅草寺のはじまりらしい。
三社祭りというのもそれに由来する。
元々は一つだったが、神仏分離令によって、仏像を祀るお寺と、
拾い上げた三人を祀る神社とに分かれた。
そのため、一つの敷地にお寺と神社が同居するという不思議な空間となった。
鳩が多いためか、鳩ぽっぽの歌碑、平和の時計などもあり、
「平和」というキーワードもよく目に入ってきた。
敷地内至る所に気になる要素があり、一時間程度の散策ではとても
学びきれなかった。
日本一外国人客が集まるという浅草。
こうして少し調べるだけでも、そのその深さ、魅力は途方もないことがわかる。
また時間を見つけて何度も訪れたい。
From:佐藤洋一@東京校5期生(神奈川県出身・玉川大学卒)
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●中島選手取材見学
「勝つ!と決めないと勝てない」
「緊張がないといい試合にならない」
「どんな(家庭)環境でも自分は自分」
など強い心の持ち主だと感じた。
他にもプロレスに関して
興味深い話も聞くことができた。
人のフィニッシュの技は勝手に使えないなど、
プロレスを盛り上げるための様々な暗黙の了解がある。
プロレスが勝ち負けを決めるだけの普通のスポーツと違う、
選手も観客も心から盛り上がれるものだと感じた。
だからこそ中島選手もやはり熱い人なのだと感じた。
「脱臼していても、結局は試合をやりたいか、やりたくないか」
「(スープレックスについて)腰に悪くても褒めてくれる人がいる限りはやる」
など自分の気持ちにも正直であり、
人の期待にも答えられるのがスターなのだと感じた。
●浅草散策
浅草寺はかつて漁民が網にかかった仏像を祭ったところであり、
浅草神社にはその漁民が祭られている。
そのためこの二つの寺社は近くにあり
明治の神仏分離令により別れ
今に至るようだ。
そういった浅草寺を中心とした街が観光の地としても
国内外から魅力的に映るのであろう。
スカイツリーができてからは
ツアー客が増えたこともあり
観光客は倍増したとも言われている。
過去だけでなく新しさもあり、人の活気も溢れているのが
浅草の魅力だと感じた。
From:大森俊通@東京校5期生(東京都出身・琉球大学卒)
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