平成26年(2014)【9月13日(土)】 リアル経営学「私と整骨院~創業の精神」/小林博文先生(株式会社ケイズグループ 代表取締役社長)
2014/09/13 16:40:19
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●1日の流れ
9:30 新聞アウトプット
1面「訪日客、最長1年滞在」
・条件が60歳以上で預金3,000万円以上持っている人の
対象の狙いは何か?
・出稼ぎ阻止を食い止めるための策か
10:00 本八幡駅に移動
11:00 昼休憩
11:30 ケイズグループ本社に移動
12:00 小林博文先生(株式会社ケイズグループ社長)講義
「私の整骨院~創業の精神」
・考動は志事につながる
・成長は成功の数
・ゆいまーる精神
・インテグリティー
・自分=言葉
・人在→人財へ
・得意なことをし続ける
・神様のギフト
・人は意味作りの機械
15:00 「駅前整骨院」を見学
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●学び
・「自分株式会社」の経営者
「今、自分は経営者である」という問いの答えは、イエスでなければならない。
自分自身のことは、自分が責任を持って決定すべきだからだ。
また、成功者=成長者、つまり自らに積極投資して成長を怠らない者だけが、
成功することができる。
・整骨院事業
ケイズグループの整骨院事業を始めたきっかけは、「赤ひげ先生」による
治療を受け、なんと凄い仕事だろうと感じたことである。
「健康は全てではない。だが健康でなければ全てを失う」
という格言のとおり、健康を扱うことは人間の根本に関わることなのである。
そして、沖縄で助け合いを意味する「ゆいまーる」という言葉と出会い、
これを企業文化にされている。
患者を治療するのは、「心の串を抜く」ことだ。
整骨院ではゼロ距離で患者の身体に直接触れるため、より患者の悩み事が分かる。
・「志事」をする
会社は何をするところか?それは、成果を出すところである。
成果を産み出すのは「考動」。自分の頭で、自分ごととして考え、
工夫を重ねていかなければならない。
また、成果を挙げるためには自分で何でもやろうとしてはいけない。
鉄鋼王カーネギーの墓銘にあるとおり、自分に出来ないことが出来る人を
集める力も必要である。
自分自身の得意な事の見つけ方は、「好きこそものの上手なれ」でよい。
それを自己投資してとことん伸ばしていくのである。
●感じたこと
今回の講義は、小林社長がいつも口にされている自然な言葉であるという。
私たちには、もの凄いエネルギーが伝わってきた。こんな情熱的な言葉を
日常的に聞くことの出来る職場というだけで、憧れてしまう。
自分の成長に投資する、ということを考えた時、まだまだ私は出し渋っている、と感じた。
もっと自分の理想を実現するために何が必要なのかよく考えて、そのための投資を
惜しまないことを心がける。
ケイズグループのサービスもぜひ体感してみたいと思える今回の講義だった。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●私の整骨院~創業の精神
・ゼロ距離感
整骨院や鍼灸院では、患者様との距離が「ゼロ」であると言われていた。
それは、患者様のお体をお借りして治療を行っているからである。つまり
直接的に触れることで、お客様にすでに承認されていることが挙げられる。
また、もうひとつのメリットは、お客様との会話である。
やはり、会話などのコミュニケーションによって、お互いの警戒心というもの
が消えていくのはないかと感じた。
・自己投資
小林社長は、2004年2月20日から大きく人生の転機を迎えたと言われていた。
それは、ある3日間の合宿でのことらしい。そこで、自分の「思考」と「行為」、
全ての考え方が一新した。それから自己投資をしなければ、これからの自己成長は
ないと感じた。それを聴くと、自分に対してもっと自己投資をしないと
成長し続けることができないのだと感じ、また、自分の甘さを感じた日になったのである。
では、どんなところに投資をすればよいのだろう。
小林社長は、研修や本にほとんどを自己投資をしていると言われていた。
私の現状を鑑みて、すぐに自己投資できるものというと、
本や習慣をまねることである。
とりあえず、そこからスタートしていこう。
・感動くんのお友達は…
「感動くん」とは皆さんの内に秘めているものである。
彼は、すごくシャイなので友達の「困難くん」の後に出ていく。つまり、
困難のあとに感動が待っているのである。
これは、どういうことなのか。1つの例を出してみると、登山である。
登山は、頂上を目指して歩いていく中にいくつかの困難が待っている。
しかし、その頂上を登りきった時には、その山から視える景色がとても綺麗だと
感じるのである。
このように、「感動くん」の前には必ず「困難くん」がいることを学んだ。
そしてその経験が多いほど人は成長することも学んだ。
ですから私は「困難くん」を多く経験していきます。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●成功者=成長者
小林社長は私達の将来の宣言に対して、自分の夢を持ち続ければ叶うことであり、
ただ目の前のことを本気でやることを仰られました。
小林社長が整骨院を始めたきっかけは、赤ひげ先生と呼ばれた小林社長が尊敬する
医師がきっかけだった。
その赤ひげ先生は無償で患者を治療していて、ただ人々を助けるためだけを目的に
赤ひげ先生は患者を治療していった。
小林社長はその中で今の会社の指針である助け合い(ゆいまーる)の精神を学んだ。
また小林社長は、出会いは神様がくれたギフトであり、それをどうするかは自分次第
だと仰られました。そして、経営者として、成功したいならば成長し続けることであり、
その上で、仕事をただ単にやるのではなく、成果を出していくことが経営者として
成功する秘訣だと話されました。
また、人間の能力は限られているのだから、
自分が出来ないことは助け合い(ゆいまーる)の精神で共に助け合うことが大切だと
いうことを学ばせていただきました。
そして、今の小林社長の夢は、この整骨院の業界に恩返しがしたいという想いで、
整骨院という職業を子ども達が憧れる職業にすること、
また、もう一つの小林社長の夢は業界ナンバーワンスピーカーになることで、
この業界に影響を与える存在になることであると聞かせて頂いた。
そして、経営者として成功するには、いかにお客様に感動を与えられるかであり、
その感動の友達が困難である。
つまり、感動を与えるには、いかにその感動と共にある困難を打ち破っていくかが
大切であり、小林社長はその困難を周りの人間と助け合って乗り越えていったと仰られました。
小林社長のように経営者として成功するならば、目の前のことを本気でやり、
常に向上心を持ち続けることが経営者として成功するか否かの分かれ道であると感じました。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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平成26年(2014)【9月12日(金)】 印象学/堤香苗先生(株式会社キャリア・マム 代表取締役)

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●1日の流れ
8:50 多摩センター駅集合
9:00 近くの公園へ移動
9:30 朝礼
9:40 新聞ディスカッション
11:00 「印象学」/堤香苗先生(株式会社キャリア・マム 代表取締役)
14:10 自己紹介の練習
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●堤香苗社長の印象学
・頭を使う、ということ
冒頭の自己紹介。
いつもと同じような自己紹介を漫然としてしまった…訳ではないつもりだった。
だが堤社長からは「何のために自己紹介をやっているのか?」
「自己紹介をして、相手に何を伝えたいのか」と尋ねられた。
それに対して、私は何ら答えを持っていなかった。
自分のことを知ってほしいから。では何のために?
名前を覚えてもらえれば、名前の分かる人のほうにより仕事を頼みやすくなる、
と堤社長は言っていた。
そして、自分が何に心を動かされ、どういうことをしようとしているのか。
それを伝えることで、相手から関わってみようという気持ちを引き出せるかもしれない。
自分のことを覚えてもらって、それで何がしたいのか、というところまで
考えることの重要性を教わった。
「自分の頭を使って考える」ということはつまり、相手のことを考える、ということである。
自分の行動が、どのように相手に受け取られるのかを考えれば、自ずと行動が変わる。
堤社長自身がキャリア・マムの仕事を始めた理由。
それは、自分が得することばかり考え、互いの足を引っ張り合うような
社会に直面して嫌気がさした経験から、もっと多様な価値観が受け入れられるように
したい、と願ったことである。
堤社長は、実際にそれを行動に移している。
行動すること、そしてその行動に意味があることは、両方とも必要なのだ。
行動に意味があるから、相手にそれが伝わる。何も意味を考えていない行動は、
ただ相手にマイナスのイメージを与えるだけである。
堤社長はリーダーとして活躍されているが、その在り方についても悩まれたことがある。
辛淑玉さんの著書を読む中で、前に出て引っ張ろうとするのではなく、
後ろに回って後押しする役目に立つのが良い、と教わったという。
また、失敗したらその前に戻って、他の方法をやり直せばよい、とも。
これも「相手のことを考える」というのにつながっていると思う。
つまり、後ろに回って後押しするのは、相手がどんな状況にいるかを理解した上での行動だからだ。
私もリーダーになりたければ、そうした行動をとるべきだと感じた。
今回の講義は、今までで一番厳しい言葉を投げかけられた。
堤社長からは、私が頭を使って考えていないという「不都合な真実」を教えて頂いた。
自分の行動の意味を、真剣に考えていきたい。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●印象學
・自己紹介
堤社長から激励を頂いた。
それは「自己紹介は何を伝えるものですか」という投げ掛けである。
私は思わずはっとしてしまった。
普段から自己紹介というものは、名前と出身地と出身大学ならびに
趣味を言えばよいと思っていたからだ。
しかし私たちは、自己紹介を嘗めていたことに堤社長から気づかされた。
もっと、相手のなかに何か残すような工夫をしなければ、伝わらないということを學んだ。
堤社長は「自己紹介は学生と企業の人を繋ぐ切符のようなもの」と仰っておられた。
その言葉が心にグサッと刺さるように伝わった。
それらのアドバイスが本当に印象に残ったと同時に、こんなにも言っていただけるのも
有難いと感じた。本当にありがとうございます。
今後は「自己紹介」というものの大切さを認識してゆこうと決意をした。
・自分の癖
私の癖は手を動かしてしまうことである。今回、初めてご指摘されて大変、驚いた。
自分では、気が付かないところも他人からみれば、その動きが気になってしまう。
そんな細かなところがみえるのも堤社長のスゴさの一つであろうと感じた。
そしてアドバイスも頂いた。1つは、手が動くのは自分の夢に自信を持つこと、
2つは、人は動いているものに目がいくことを認識する、3つは右手と左手を前で組むである。
まずは、アドバイスを頂いた3つをやっていくことから始めていきます。
また、口癖もご指摘を頂いた。それは、自己紹介の時に、話してる途中に
「ハイッ」と言っているらしい。それについては意識すれば直るとアドバイスを頂いた。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●印象は内面から決まる
最初に堤社長の前で6期生全員がいつも講師の方の前でやっている
自己紹介をした。
しかし、堤社長からはただ自分の名前や出身地、自分の夢を言うのではなく、
相手に何を伝えたいのかが1番大切だと教わりました。
私の「他人から良い印象を見られるには」という質問に対しては、
まずきちんと挨拶やアイコンタクトをすることが大切であると教えて頂いた。
そして、自信の無い表情では自分がやりたい仕事も誰も頼んでくれないとの
ご指摘を受けました。
まさに堤社長のご指摘の通りで、私はよく自分の自信の無さが表情に表れてしまい、
自分がやりたい事が出来なかったという経験がありました。
今後はなるべく自分の自信の無さが表情に出ないように気をつけます。
また、堤社長が仰った「自分の価値は自分が決める、評価は他人が決める」という
言葉がとても印象に残りました。
自分の評価は他人が決めるものだが、自分の価値は自分だけが決めることであり、
他人に左右されてはいけないと改めて思いました。
そして、最後に堤社長から6期生全員に対してもっと学ぶべきであり、勉強不足
だというご指摘を受けました。
そのようなことをご指摘されたのは講師の方からは初めてなので、とても驚きました。
また、それと同時にそのようなご指摘をされたということは、まだまだ私達が
未熟だということであり、そのご指摘を肝に銘じながら講義に臨むべきだと思いました。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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平成26年(2014)【9月10日(水)】 歴史現地学/四谷怪談ゆかりの地めぐり、消防博物館


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●1日の流れ
9:00 四谷怪談
・於岩稲荷田宮神社
・於岩稲荷陽運寺
9:40 消防博物館
11:00 西巣鴨に移動
12:00 昼休憩(大正大学)
12:45 四谷怪談の復習
新聞ディスカッション
1面「耕作放棄地の課税強化」
・今後の農地改革はどのように変わっていくのか?
・輸出できる環境を整える狙いは何か?
1面「もたつく、景気回復」
・他に増産投資は何があるか?
・外国人観光客に売れるものとは何か?
14:00 妙行寺
・於岩さんのお墓
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●於岩稲荷田宮神社、於岩稲荷陽運寺、妙行寺
「東海道四谷怪談」という有名な怪談で、非業の死を遂げ幽霊となって現れる
女性「岩」の、実在のモデルである田宮岩が建てたという神社。
この神社の入り口には有名な歌舞伎役者や劇団の名前が刻まれている。
四谷怪談を演じるときには、仕掛けなどが多く事故の危険を伴うため、
安全祈願するのがしきたりだという。
また、於岩稲荷神社と道を挟んで反対側には、「お岩さまゆかりの井戸」のある
陽運寺がある。
こちらは昭和初期に建てられた新しいお寺で、お寺にしては珍しくかわいらしい飾りが
施されてあった。
於岩さんのお墓は、少し離れて西巣鴨の妙行寺という所にある。ここには討ち入りで
有名な赤穂浪士の主人、浅野長矩の奥方の供養塔もある。
四谷怪談は刃傷沙汰で多くの人が死に、於岩さんは毒を盛られるなど、
恐ろしい話だが、実在のお岩さんは、かなり異なる人物であったようだ。
そもそも、於岩さんが亡くなった17世紀前半から、戯曲の四谷怪談が完成するまで
200年ほどの年代の開きがある。
そして、作者の鶴屋南北は地域で有名だったお岩さんの名前を借りただけ、ということである。
創作と実話の間に大きなギャップがあるというのは、それを知る面白みを高めている
ように思う(於岩さんにはかわいそうな話だが)。
江戸時代の庶民がどんな話を好んだのかもわかる。そして、話の元を辿っていくと、
嫁入りした家を再興し、地域で慕われていた人物が浮かび上がってくるのである。
また一つ、日本文化の奥深いところに触れられたように感じた。
●消防博物館
小さいころ、消防車はロマンであった。
そういうことを思い出させてくれる博物館が、四谷にある。
ここでは江戸時代の火消しから、明治以降の近代的消防、そして現代の最先端の
消防までを知ることが出来る。
特に明治時代の馬で引く蒸気ポンプ車、昭和の一時期に登場した消防バイクなど、
近代化の中で消防においても様々な技術の進歩が起きていたことが分かる。
こういうものを見てワクワクしてしまうのは、やはりロマンなんだなと再認識したのであった。
他にも、消防ヘリが屋外展示されていて乗り込むことが出来るなど、心ときめくものが多数あった。
感動と歴史の勉強をうまく両立している施設だと思った。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●四谷怪談
・実在していた於岩さん
今回、この説明を聴くまで「於岩さん」という人物は架空の人物であると思っていた。
しかし、実は存在していたという。さらに、よくよく聴くと、名前を借りただけで
あると趙さんから説明をして頂いた。そして、とても家庭的なお人であることも教えて頂いた。
私よりも台湾生の方が詳しいという事を恥ずかしく感じた。
日本人である、私がもっと詳しくならなければいけないと強く感じました。
●消防博物館
・消防署のルーツは江戸時代
江戸時代は、多くの火事が発生したと言います。皆さんが、ご存知の「明暦の大火」である。
それは、契機の火災による被害の拡大を防ぐために、幕府直属の常設消防隊として
定火消という消防組織を創ったといわれている。その様なことも學べる消防博物館は
とても良い學びの場所だと感じた。
今度は、違った博物館に行ってみたい。
・大人も楽しめる博物館
「とても楽しかった」の一言でした。展示品や乗り物が多数置いてあり、
クイズなどを通して消防の歴史を楽しみながら學べる。
特に、消防隊の服装を着れることは、本当に貴重な体験であった。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●日本人が知らないお岩さんの裏話
四谷怪談で有名なお岩さんだが、そもそもお岩さんは実在した人物でした。
話のモデルとなった人物は、田宮岩という名前の江戸時代の女性。
家庭をとても大事にした貞淑な女性であり、実家の田宮家の家計を助け、
没落していた田宮家を復興した女性であったと言われています。
そして、お岩さんがいつも家の庭にある社を熱心に信仰していた話が
江戸の評判となり、その社が『お岩稲荷』と呼ばれるようになり、
崇敬者が集まるようになりました。
そこから、お岩さんが信仰され、「於岩稲荷田宮神社」や「於岩稲荷陽運寺」が
建てられました。
そして、四谷怪談のお岩さんは、
作者である鶴屋南北が田宮岩さんの名前を借りて作ったお話。
今まで、四谷怪談のお岩さんはただの創作した怪談話だと思っていましたが、
実は実在した女性であり、
そして、人々から信仰されるほどの立派な女性だとは
知りませんでした。
日本人なら誰もが知っているお岩さんの話ですが、
日本人でも知らない物語の裏話があるのだということが分かった。
●消防博物館
同じく四谷三丁目にある消防博物館へ見学に行きました。
中には消防車や消防ヘリなどの等身大模型が展示されていて、小さな子供達が
喜びそうだと思いました。
しかし、中は等身大模型だけが展示されているのではなく、消防の歴史を深く
知ることが出来る資料も展示されていました。
今の消防のような組織的な消防は江戸時代の火消しから始まり、そして、明治から
昭和にかけて近代化の流れで消防の機能は充実していきました。
消防は時代の風俗に左右されて、移り変わっていったというのが消防博物館を
見学して実感することが出来ました。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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平成26年(2014)【9月9日(火)】 日本と日本社会を考える/高瀬拓士先生(株式会社日本コンピュータ開発 相談役最高顧問)

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●1日の流れ
10:00 「日本と日本社会を考える」/高瀬拓士先生
(株式会社日本コンピュータ開発 相談役最高顧問)
・日本と日本人
・コロンビアの実情
・外をから見ると内がかる。先ずは日本を知り、外からもうちを見よう
12:20 昼休憩、
・NHKドキュメンタリービデオで見る コロンビアの現状
・コロンビアからのインターン ディエゴさんのお話
・コロンビアの紹介
・ゲリラ遭遇
・日本で学んだこと
13:50 公園にて新聞ディスカッション
1面「商社、物流インフラ整備」
・なぜ商社が?
・物流と投資マネー?
1面「終戦決意、一方で戦勝祈願」
・矛盾する2つにはどのような意味が?
・戦争終結検討を指示した1945年6月といえば?
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●日本と日本人について
・日本人としての自覚を持つ
「若者は、日本人としての自覚が低い」と高瀬先生は言われる。
それは、海外ばかりに目がいってしまい、日本国内のことについて
あまり関心を持っていないからだ。
例えば、尖閣諸島や竹島、従軍慰安婦問題などである。
そのため、このような話題で話し合いをする場では「自分の考え」というのを
語るまでに至っていないことに今回気付いた。
今まで、日本の歴史を知らずに生きていたことを恥じなければならない。
そういった日本人にならないよう、しっかり勉強していくことにする。
・恵まれている日本の環境
日本という国は世界から見ると本当に恵まれていると思う。
なぜなら、今回、コロンビア学生のディエゴ君にコロンビアは
どんな国なのか、パワーポイントを使って説明して頂いた。
コロンビアは、現在も内戦が続いている。そして、ディエゴ君
自身も実際に被害に遭ったと言っていた。それを聴いた時に、
世界の国では、今でも内戦や多くの争いが続いているのだなと感じた。
同時に、日本という国が如何に恵まれているのか…ということを思い知らされた。
また、高瀬先生からは、「今の若者には平和な世界を築いてほしい」
と言われた。確かに、私自身もそのようになってほしいと願っている。
では、実際に、「どうしたらいいのか?」「何をすれば良いのだろう」
と聞かれても、正直わからない。だから、先ずは日本の歴史を勉強してから
国際社会に目を向けることが、現時点で私ができることである。
・できないことにも積極的に挑戦
今回、日本コンピュータ開発の本社で講義を受けさせて頂いた。
そして、コロンビア人のディエゴ君の英語での説明を聴くという
初体験をした。正直にいうと、分かったところは部分的でしか
なく、ほとんどは私の想像とディエゴ君のジェスチャーで読み取るしか
できなかった。本当に悔しいと感じた。
そして、私がその場で感じたことは、ずばり、「言葉は使わなければ成長しない」
ということである。これは、私自身にも言えるのだが、ほとんどの日本人は
中学、高校、そして大学と英語の勉強はしていても、実戦で使うことは
まずない、と思うからである。それだけでなく、ほとんどの日本人は恥というのを
気にしすぎるのではないか、とも思う。だから、もっと、不格好な英語でも
いいから、必死に相手に伝えようとする姿勢をするべきである。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●第2回講義「日本と日本人」
・世界一恵まれている日本
今の日本人は、自らの国が抱える問題に対してあまりにも無関心である。
しかし、自由にものをいうことが出来、自由にものを知ることが
出来る日本にいることは、本当に恵まれている。
肝心なのは、正しいか間違っているかに関わらず、自分の意見を
持つことである。そして、その意見をはっきりということである。
なぜなら、黙って人の話を聞くばかりで、自分から価値を提供できないならば、
それは盗みに等しいからである。
人に対して自分の考えを発信することで、他の人の考えていることを知ることもできる。
さて、自分の意見を持つためには、物事に関心を持って調べなければならない。
自分たちの国のことを知るためには、内側からだけでなく、外側から
見ることも必要である。
日本の外に出て、自分の価値観を見つめ直すことによって、その価値観が
世界で通用しないものであることを痛感する。
その体験、驚きが、外国文化の洗礼を受けることの意味である。
自分のことを知るといっても、知ったつもりになってはならないのである。
・コロンビアの実情
講義の中で、NHKのドキュメンタリー番組を見て、コロンビアの終わらない
内戦に翻弄されながら生きる若者たちのことを知った。
ゲリラに親を殺され、住処を追われて、首都ボゴタに逃げ込んでくる人々は
数百万人に及ぶ。
その中で、UNICEFの支援で「平和の戦士」として活動した子どもたちは、
大人になってそれぞれの居場所を探し求めていた。
印象に残った言葉がいくつかある。
「ここでは生きるというより、生き残るしかないんだ」
「最も美しいことの一つは、無知でないことだ。だから僕は一生懸命働いて、勉強する」
「大人たちは文書にサインすれば平和が訪れると思っている。
僕たちは行動して平和を作るんだ」
一つ一つの言葉の重みが、私たちとは次元が違う。
なぜ私たちは「生きる」ことが出来ているのか?
私たちはなぜ働き、勉強するのか?
私たちの平和は、だれが作ったものなのか…。
そういうことを考えなければいけないのだと感じた。
・ディエゴさんのお話
日本コンピュータ開発様が受け入れているコロンビアのインターン生、
ディエゴさんがコロンビアのことを紹介して下さった。
美しい自然、豊かな文化を持っているが、国民の4割以上が貧困に
苦しんでいる(一方、2%は超金持ちである)ことなどが分かった。
彼はその原因の一つに腐敗があると見ていて、企業が責任をもっと
果たすべきだと話して下さった。
内戦や腐敗、貧困は、世界中で未だに解決の糸口が見えない問題である。
それでも、もっと自分の国をよくしたい、と語るディエゴさんの言葉には感銘を受けた。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●世界一裕福な日本
高瀬先生は「ビジネスや経営の勉強をすることも大切なことだが、
日本人である以上、もっと日本を知らないといけないし、
これからのグローバルな時代には国際社会のことにも関心を持たないと
いけない」と仰られました。
講義のテーマは『日本と日本人』
まず日本と韓国の関係について、それぞれ自分が考えている意見を述べた。
こうして改めて、他の人の意見を聞くことで他の人がどのように
この問題のことを考えているのかが分かり、とても自分の意見に参考になった。
そして、この日はコロンビアからのインターンの学生のディエゴという
学生からコロンビアについて話を聞かせてもらいました。
コロンビアでは内戦が続いていてゲリラも横行しており、実際に
ディエゴ君もゲリラに遭遇したことががあるそうです。
日本は内戦もゲリラもなく、平和な国だが、世界では今でもそのような
国が存在していることを考えなくてはならない。
また、高瀬先生の『世界にはいろんな人がいて、腹を割って話し合うことが
大切である』、『社会は誰かが決めるものではなく、自分が作るものである』
という言葉が印象に残った。
この言葉は、1人、1人の行動で外交も決まるということであり、
社会を作っていくのは自分達なのだ、と自覚しなければならないと感じました。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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●気付き
日韓中の関係、世界から見た日本、その為にはまず日本のことを
十分に知らなければならない、と高瀬先生は仰っておりました。
そして現代の私達は和魂洋才ではなく、無魂米才とも仰っておりました。
私も実際に日本のことを知らずに中国に留学して、しかしだからと言って
中国の政治面を全く知らなかったということに気づきました。
そしてコロンビアのゲリラについてのビデオを鑑賞しました。
私はこれまでアルカイダなどのテロ組織しか知らずにいて、
今回目の前で大事な人が殺された子供や、国を少しでも良くしようと
活動する子どものことを紹介されて、日本がいかに恵まれていて、
自分のことでしか動けないことを知って、世界観が狭い、ということを
改めて思い知らされました。
そしてコロンビアから来たインターンの学生ディエゴ君はゲリラに
バスジャックされたとか、コロンビアの生々しい情勢を語ってくれました。
その時、想像力に欠けている、ということも思い知らされました。
From:鈴木駿介@東京校6期生(神奈川県出身、国士舘大学卒)
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平成26年(2014)【9月6日(土)】 仕事楽/黒岩禅先生(株式会社佐藤商会 執行役員)

●夢=目標と目的・ワクワク
講師の黒岩先生はまず、「最初に夢というのは何なのか?」を私達に問いかけられた。
目標や目的と夢の違いは、その中にワクワクがあるか否かが、1番の大きな違い。
嫌々やっている事はそれがどんなに大きな事でも、ただのノルマであり、
ワクワクしながらやっている事は、それがどんなに小さい事でも、それは夢である。
そして、夢を実現するための1番の近道は、「自分が応援される人間になる」ことである。
逆に出来ることなのに、やっていない人間が応援されない人間である。
要するに応援される人間とはエネルギーがあり、一緒に居たいと思われる人間
であり、応援されない人間は自分で限界を作ったり、否定語を使う人間のことである。
そして、仕事の場合でも、夢を持っている人は表情や語り方が変わるため、
業績が上がったりする効果もある。
黒岩先生がこのように世の中や周りのせいにせず、物事をポジティブに考えるように
なったのは、幼少期の新聞配達のアルバイトが影響されている。
黒岩先生は恵まれた家庭環境ではなく、父親から虐待を受けるという
過酷な環境で育った。そんな絶望の中で父親からやらされた新聞配達の
アルバイトから、今の生き方を見つけたのである。
そのアルバイトの中でポジティブに物事を考え、自分が変われば周りも良くなる
という今の生き方を見出したのである。
そして、最後に黒岩先生の今の夢は、講演をするきっかけを与えてくれた児童養護施設の子供に講演をし続けることだと仰りました。
そして、私が1番印象に残った言葉として、過去や学歴は変えられないが
未来と自分は変えることが出来るという言葉である。
周りのせいにしたりしていては、いつまでも自分を変えることは出来ないと
いうことであり、結局自分を変えることが出来るのは自分だけだと改めて思いました。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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●仕事楽
・1:1,6:1.6の2乗
何の法則かというと、「1」は怒られてやる人と「1.6」は、
納得してやる人、そして「1.6の2乗」は自発的にやる人である。
私はそれを聴いたとき「なるほど」と思ったと同時に、
「私はどこにいるんだろう」と思ったのだが、「1,6」であると感じた。
でも「1,6」でそのままいるよりか、その上の「1,6の2乗」を
今後、目指していくことが自分の成長につながると思うので、
これを機に自発的に自分が思ったことをやっていきます。
・言葉の変換
言葉の力って凄いと感じた。なぜか。それは、尊敬している人が
発言しているのと、そうでない人では丸っきり心の中に入ってくる度合いが
違うことに気づいた。さらに、同じ言葉でも言う人によって言葉の成分が変わり、
受けとる側の気持ちも変わることに気付かされた。本当にそれを知れるだけでも
禅先生には感謝しても言い切れない程の収穫であった。
言葉と感情が相手に思うように伝わることをしていきたい。
・感想
最後に、夢は何個持っても良いと禅先生に教えて頂いた。
それは長期的なものだけでなく、一日一日の中でも良いということだ。
それをすることによって、その日を過ごす上でのモチベーションが
普段より格段に変わることに気づいた。本当に感謝です。ありがとうございます。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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●黒岩禅先生の仕事楽
・夢があるから顔晴れる!
人は大人になると、夢がなくなってしまうものである。
それでは、夢とは一体何なのか?
「~~がしたい」というのが目的、そのためにクリアする、具体的で日付・数値を
入れたものが目標。
そして、そこにワクワクが足されると「夢」となる(ワクワクしないものは「ノルマ」)。
自分や周りがワクワクする夢を持った時「頑張る」(=我慢する)ではなく
「顔晴る」ことが出来る。
・北風と太陽のマネジメント
仕事をする動機が「怒られたくないから」、「納得したから」、「自分から能動的に
やりたい」では、1:1.6:1.6の2乗の生産性の差が生まれる。
同時に、疲れやすさは3:1:1/3となる。
つまり、「怒られたくない」と「自分からやりたい」では、能率が実に23.04倍もの
差になってしまうのだ。
前者によって働かせるのが「北風のマネジメント」、後者が「太陽のマネジメント」である。
・夢は皆に叶えてもらうもの
夢は叶えるものではない。「叶えてもらう」ものである。
どんなに頑張ろうとも、周りの人々が応援してくれなければ夢が叶うことは無い。
だから、応援される人になる必要がある。
だが、「出来るのにやらない」人は応援されない。
自分の限界を10倍にして、エネルギー溢れる行動をとれば、感情がそれについてきて、
どんどん楽しくなる。
・新聞配達の教え
黒岩先生は、小学生の頃の新聞配達で、それまでの過酷な人生から抜け出す一筋の光をみた。
1、新聞配達「なんて」と思っている自分がいるだけである。
2、過去と他人は変えられない。自分が変われば世界も変わる。
3、手間を掛けなければ心は伝わらない。
こうしたことを新聞配達を続ける中で学び、実践していった。
・TSUTAYAの店長
黒岩先生は定時制高校を卒業後、TSUTAYAの店長として頭角を現し、伝説の店長と
呼ばれるまでになられた。
そして、マネージャーとして店長グランプリの最優秀店長を育て上げた。
しかし、そこには大きな失敗があった。
黒岩先生の部下の店長たちを厳しく叱責し続けた結果、「怒られたくない」から
働く北風のマネジメントとなっていた。
グランプリをとった店長は、喜ぶことは無く「黒岩さんに言われた通り
やっただけですから」と吐き捨てるように言った。
「いい店長になってほしい」という黒岩先生の想いは、実は(上司である
自分にとって)というカッコつきの、自分勝手なものだったのである。
この時、黒岩先生は太陽のマネジメントの必要性に気付くことになった。
・愛と夢とちょっぴりの勇気
太陽のマネジメントの基本原則。
愛とは関心を持つこと。例えば、同僚1人1人の名前をフルネームで書くことが
出来るだろうか。
名前を正確に覚えていることで、相手が嬉しいだけではなく、その相手への
接し方が変わるのである。
次に、夢とは感謝することである。感謝するからこそ、人は動いてくれるのである。
誕生日とは、産んでくれ育ててくれた「親」に感謝する日だ
(ここで黒岩先生から、9月生まれの受講者に葉書のサプライズ)。
なお、感謝の反対語は「当然」である。
最後に、「ちょっぴりの勇気」とは、1ミリずつでも毎日変えていくことである。
なぜ1ミリなのか。それは、大きく変えようとしてしまうと、大きく戻ろうとする力が働くからである。
特に、性格については、大人になってからでも変えられる部分がある。
社会的性格は、周りの人の影響で変わっていくから、どんどん積極的な人の輪の中に入っていくとよい。
そして役割的性格は、自らに役割を与えることで変えられる。自らのシナリオを、
文字として持っておくとスムーズにいく。
・黒岩先生の夢
黒岩先生自身はどんな夢を抱いているのか。
かつて自分が過ごした施設で、同じように未来に絶望してしまっている子供たちがいる。
その子供たちに、「大人になれば、世界はこんなに輝いているんだよ!」ということを伝えたい。
そして、死後、神様に次の人生を選んでよいと言われた時、もっと多くの人を救うために、
もう少しだけ辛い人生を選ばせてもらうのである。
●感じたこと
これほどまでに、一言一言が心に突き刺さってくるようなお話を、
かつて聞いたことがあっただろうか。
感情が揺り動かされ、もっと前向きに、楽しく生きようと思える3時間だった。
実体験から来る本物の言葉であるだけではなく、黒岩先生の伝え方も本当にうまいと感じた。
声の調子の使い分けもそうだし、皆で「ハイ!」と言い合う、サプライズイベントを
用意するなど、楽しく聞くための仕掛けがたくさん用意されていた。
演出によって、何倍も心に伝わるのだということがよく分かった。
そして黒岩先生のファンがいっぱいいる理由も。これを聞いてファンに
ならないほうがおかしい、というものだろう。今回の講義から学ぶべきことが
たくさん見つかった。まずは身近な人にありがとうを伝えることからやっていこう。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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