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9:30 新聞ディスカッション
1面 『起業•廃業に低利融資』
【議論点】
•起業する際の資金調達方法
•起業する際に1番お金がかかる
箇所はどこか?
•そもそもなぜ低利融資するのか?
5面 『生保海外へ 時間と勝負』
【議論点】
•なぜシンガポールに拠点を出したのか?
•第一生命が急いでるのはなぜなのか?
9面 『ベトナム物流、寸断リスク』
【議論点】
•ベトナムの日系企業の中国の部品調達の
リスクに対する対応策
(今元局長の新聞アウトプット指導)
11:30 映画學アウトプット
12:07 昼休憩
12:45 台湾學/講師 陳 韋仁先生(JVU本部事務局)
【講義内容】
•台湾學を学ぶ意義
•台湾の歴史
•現在の台湾の兵役について
•質疑応答
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●日本史としての台湾史
・陳さんによる台湾学
台湾の歴史、その成り立ちから、台湾のことについて学んだ。
台湾とは、いったいどういう位置づけで語るべき存在なのか。
鄭成功、清朝、日本、そして中華民国と、外部から来た支配者が
次々入れ替わっていることがあり、今現在も中華民国を名乗っている。
つまり、台湾は台湾なのか、中国なのか、それとも中国の一部なのか。
特に、国民党が台湾に来てからは、「中国人としての教育」を、
もはや大陸を支配していないにもかかわらず、台湾で受けることになった。
このことが、台湾の人々のアイデンティティを複雑なものにしているという。
それは、アンケートの「自分は何人か?」という問いに、半数が
「中国人であり、かつ台湾人でもある」と答えていることにも表れている。
翻って、私たちは日ごろから日本人であることを信じて疑っていない。
自分たちが何人であるかなど、深く問うこともない。それだけ、
日本人が海外に出た時に、自分たちが何者なのか、という問いを
突き付けられて、日本の歴史を語ることもままならず、
たじろいでしまうのだろう。
日本にとって、一度は植民地として統治したことがある台湾の近現代史は、
同時に日本史でもあるはずだが、私たちはあまりにも台湾のことを教えられていない。
台湾の人々が、若者も含めて日本に関心を持ち、色々なことを知っているのと
比較して、日本人が台湾について知っていることは数少ないように思う。
このアンバランスさが、台湾の人々の離心を招くことがあるかもしれない。
外交・経済関係上、かなり重要なパートナーとなる存在であるにもかかわらず、
日本が台湾に関心を持っていない、もしくは下に見ているように見えるからだ。
また、陳さんの軍属時代のことについても、写真つきで紹介して頂いた。
「政治学校」というものが存在し、陳さんもそこで訓練を受け、
スパイのようなことをやっていたと仰った。
そういうことを普通に公開してしまってよいのだろうか、と少し不安に思ったが、
それくらいのことは軍隊なら普通にやるのだ、ということかもしれない。
今回、台湾について学ぶ機会を与えて頂いたので、これからさらに、
台湾は日本にとって、私たちにとってどういう存在なのか、考えていきたい。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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