平成25年(2013)【8月20日(火)】 人生を考える/高瀬拓士先生(株式会社日本コンピュータ開発 相談役最高顧問)

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●1日の流れ
10:00 講義「人生を考える/高瀬拓士先生
(日本コンピュータ開発 相談役最高顧問)」
・高瀬社長の生い立ち
・日立製作所入社、コンピュータ開発へ
・京都の会社へ転職、取締役工場長に
・アメリカでの子会社設立、経営
・日本へ帰還、日本コンピュータ開発経営
11:45 高瀬社長と会食、懇談
・熊本講演で出会った、たくましい女性経営者達
・NCKの本の出版
・注目されるコマ大戦
12:07 ビデオ鑑賞
・障がい者雇用
・海老名工場の写真
12:30 講義終了、近くのマクドナルドへ移動
13:00 新聞アウトプット
・対話アプリ10億人突破(高岸)
LINEの可能性について
・街の喫茶店 チェーン化(佐藤)
街の喫茶店はどうなるのか?
14:10 終礼
14:32 解散
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●高瀬先生講義
・行動指針「本音で語ろう」
これができないから社会に閉塞感が生まれる。
社内でも同様に本音で語ることができないようなら
その場の流れや上司の意向に従わざるを得ない状況も生れるだろう。
高瀬先生の場合、本音を語れるような独自の社風にするため、
日本コンピューター開発を親会社の意向にも従わない会社にした。
そういった伸び伸びとしたところと、 誠心誠意に社会への貢献を
目指しているのが高瀬社長のように感じた。
・行動指針「出来高だけではなく、努力や誠意を含めて評価する」
失敗も含めてその過程も評価することが大事である。
アメリカから来た成果主義は日本人を傲慢にもしてしまった。
採用や配属の仕方が全く違うのに、自分が成果を上げたのだからと
会社を無碍(?)にしたり、他赤字部門で働いている人を差し置いて
自分の成果の主張ばかり するのはおかしな話。文化的背景の違う
アメリカの仕組みをそのまま持ってきたのがおかしいのだろう。
グローバリゼーションは単に外国の真似することではなく、
自国の良いところを維持しながら、外国の良いところを日本社会に
適するように消化して取り入れること。
日本のよさまで捨てて真似することではない。
・大事なのは年相応な基礎人間力と学力を持っていること
ベン大生は志も含めて大きなことを言うが
学生時代の学びが不十分で未熟なまま、大きなことを言うだけでは
中身が伴って来ない。
大事なのは、先ずは年齢相当の人間的成長に努め、その上で社会を見ると、
自分が何をしたら良いのかが分かってくる。
ベン大生活で様々な講師にお会いして体験や意見を聞いたり、 歴史施設を
巡るなどして学び、先ずは力量を身につけ、社会を見る 冷静な目線も大切である。
・今の社内教育は企業戦士を育てるだけ
高瀬先生が働かれていた時代の日立製作所では社員教育が充実しており、
社内教育で高等教育を受け、東大で学ぶこともできたそうだ。
今の教育との違いは地域・社会、そして企業も一緒になって人を育てるという感覚だろう。
今の社会では、親の子育ても教育も、人が育てるというよりお金が育てている
ような状況の為、お金が必要になり、お金が足らず、少子化にもつながる。
教育で一番大事なことは、内容云々以上に地域社会が人を育て、それが社会
に還元されるという構造に感じた。
From:大森俊通(東京都出身、琉球大学卒)JVU東京校5期生
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●学んだこと
・高瀬拓士先生の講義
人生というテーマで高瀬先生の社会人人生を話していただいた。
英語も話せない状況でアメリカで会社を作るなど、
そんなことできないと思うような状況でもなんとかし、
結果を積み上げてきたという中で、一貫して筋を通してこられた姿勢がすごい。
自分は少しの困難であきらめてしまうことが多いが、
高瀬先生を見習い、何とかする方法を模索して実行する。
お話の中で、まずは基礎学力などの基礎をつけて年相応の大人になることが必要だ、
というお話が特に印象に残っている。
ベンチャー大學に入って半分を過ごしたにもかかわらず、
自分はや るべきことができていなかったり、元気がないといわれたりすることがあり、
基礎がなっていないと改めて気付かされた。
社会人としての基礎を学ぶために入ったはず。
改めて自分の態度、行動を見直すいい機会となった。
態度・行動を改めて基本を徹底する。
アメリカへの子会社つくりに当って、賃金が安いからという理由で海外進出をするという
考え方はとらなかった。 それは安い賃金で利益を搾取して、給与水準が上がったら引き
上げるという考えが嫌だからだったそうだ。
そういう考え方ができることそのものがすごいと思うし、
目先の利益よりもそういう道理などを重んじられる姿勢がかっこいい。
こういう姿勢をを私も見習い、実行する。
うまいことしてやろう、と考える人はどこかでばれる。
日ごろから良いことをして、目先のこと以上のものを見ることができるようになる。
From:牛島知之(熊本県出身、熊本県立大学卒)JVU東京校5期生
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●人間力と志
第二回目となる高瀬拓士先生の本日の講義は、先生ご自身の人生についてのお話でした。
貧しい家庭に育ったゆえに普通高校、大学進学を諦めなければ
ならなかったということですが、
それからのチャンスをことごとく掴み、勉強できる場ももらい、
結果も残すのことができたということです。
環境に恵まれてきたようにおっしゃっていましたが、
先生の成功はチャンスを掴んで乗り越えてきた「人間力」にあると感じ、
その力が並の人と違うのだろうなと思いました。
先生はその力の元は、「貧しかったが幸福だった幼少期」にあるように
おっしゃっていました。
今の日本の多くの人は、金持ちだが不幸。
育ってきた土壌から生まれる差はとても大きいだろうなと思います。
私たちは貧しい幸福を体験するには遅いですが、高瀬先生のような
お話を聞いて実行していくことで、人として変われるのではないかと思います。
高瀬先生がご自身の会社で定めた二つの行動指針も印象に残りました。
・本音で語る。
・出来高だけでなく、社員の努力も評価する。
の二つです。
高瀬先生のお話は、全て本音なのだと感じました。
だからこそ説得力もあるのだろうと。
ベンチャー大學に対する厳しいご意見もいただきました。
しかし、先生はおっしゃいました。
大いに差し障りのある話をしなければならない、差し障りのある話を
聞かなければならない、と。違う意見をたくさん聞いて、自分の考えを
作り上げていかなければならないと教わりました。
それには本音でなければ意味がないでしょう。
裸でいることの大切さをまた学ぶことができました。
私も本当の意見で生きていける人間になります。
自分だけ楽しむという生き方は社会を利用しているといいます。
高瀬先生は「言うこととやることが一緒でなければならない」という
信念のもと、社会のために、日本のために、「志」をしっかりと掲げて
働いてきたのだと思います。
高瀬先生は最後に人生で一番大切なのは「人間力と志」とおっしゃいました。
私もこれから様々なお話を聞いて人間力をつけ、志を高く掲げて、
長い人生を駆け抜けていきます。
From:佐藤洋一(神奈川県出身、玉川大学卒)JVU東京校5期生
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●1分間スピーチ
今日は、久しぶりということもあったが、
声が小さく、話もまとめ方が下手だった。
最初の出番だったので、
もっとしっかりとしなければならなかった。
次は、声に気を付けてアウトプットするようにしたい。
●高瀬拓士先生の講義「人生を考えよう」
高瀬先生のお話を聞き特に感じたことは、
普通が間違っているという事を感じられているといことです。
「人生の楽しみ方」
最近の流行りである人生を、楽しむではなく、
楽しむところを自分でつくる。
社会や日本を一方的に利用するだけではなく、
自分も社会の維持発展に何らかの形で貢献すること、
それが一人の日本人としての責任だと言われていた。
「努力を評価する」
従来の成果主義のように、出来高だけをみるのではなく、努力も評価する。
誰かに決められて、たまたまやったことなのか、
または、自分一人で決めてやったことなのかなど、
一人の意思を大事にし、利益は一人ではなく、
全体で共有することを大切にしているようにする。
「社内教育」
今の若者は、社内教育を基準として、
会社を選ぶ人も多く、自分もその一人であった。
しかし、今の会社で行われる教育は、
企業のコマを作り出すためのものになっており、
一人の人間を育てるものではない。
教育を施されたとしても、
それは、会社の利益にのみ還元され、
社会に貢献がされない。
自分たちベン大生は、社会に貢献するために、
何ができるかを考え取り入れた
ビジネスモデルを考えて行かなければならない。
「ビデオ鑑賞」
障がいを持った人のためと思って作った制度より、
働く中で、彼らが仕事をし易い様に工夫して作った制度の方が、
役に立ったという話が印象的だった。
From:高岸知広(兵庫県出身、金沢学院大学卒)JVU東京校5期生
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・新聞アウトプット
チャットアプリが注目されているという記事と、
ネスレが喫茶店に看板を貸し始めるという記事について議論した。
チャットアプリについて、今日本ではラインが広く使われている。
過去のやり取りもメールのようにいちいち開かなくてもぱぱっと見れるし、
広告も自分の興味のあるものを能動的に見ることができる等、
企業で使っているところも多くあるそうだ。
個人の視点からしか普段見ないが、確かに企業目線でも遠くの人と
会議をし、議事録も書かなくていいなどメリットが大きい。
今後どんな使われ方が出てくるのか見ていく。
ネスレが喫茶店に看板を貸し始めるという記事で、
仕組みとしてお互いにwinwinの関係にあることがいいなと感じた。
また、看板貸しでいくということは雰囲気などは店によって違い、
本当に味(香り)のみで勝負ということだ。
ネスレのコーヒーを意識して飲んだことはないが、どんな味なのか少し気になる。
流行るかどうかが一番大事なので、見かけた時はのぞいてみる。
●一分間スピーチ
静岡県富士市のB級グルメであるつけナポリタンを軸とした、
地域の活性化についてスピーチした。
お盆休み前のスピーチで指摘されたことを意識しながら発表したが、
声の大きさと時間配分に対しての配慮が足りていなかった。
松本さんが最初の一声で指摘して下さらなければ、声を出せない
ままでスピーチをしていたことだろう。
ハッキリと声を発すること、特に出だしにおいては、印象を変える
要素となりうるだろうと感じた。
また、規定時間を越えて焦るのではなく、1分間の中に、
どうにかして収めてスピーチをしようという意欲が、自分には必要だ。
●講義での気付き
(株)日本コンピュータ開発の高瀬拓士先生から、人生を歩む
上での考え方の基本を、ご自身の経歴を交えて御教授いただいた。
グローバル化が日々進む現状の日本の奇妙な点を変えていくためには、
アメリカ発の、形を真似ただけの成果主義を脱し、日本文化に
沿うような企業風土を広めることなのではないだろうか。
それが、個人の幸福感の増進を促し、ゆくゆくは、日本という国と
しての個性を磨くことに繋がり、真の意味でのグローバル化が起こる。
以上が、高瀬先生のおっしゃられたことを私なりに解釈した結果である。
単に英語が話せるからという理由で、国際人になれるのではない
ということを、高瀬先生の海外での経験のお話も含めて、学ばせていただいた。
また、細かいことではあるが、講義中、高瀬先生は「人間に
完璧な人はいない」ということをおっしゃられた。その後よく
聞いてみると、先生自身が、「~と、私は思います」という風に、
全てを結論づけないような言い回しをされていたことが付いた。
あくまで、これは一つの意見であって、より様々な物の見方が
できる、という高瀬先生のお考えの表れだったのだろうか。
今日の講義には、これからの人生を考えるためのヒントが多く、
特に、今出来ることを、出来るときに、精一杯、信念を持ってやる
ことが、初めの一歩だと感じた。
From:和田将寛(神奈川出身、富士常葉大学1年)JVU東京校5期生ダッシュ生
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●「生き方について」
日本コンピュータ開発相談役の高瀬拓士先生のお話を聞かせて頂きました。
本質的なお話でした。
なぜ起業をするのか。
行う事業にどんな意味があるのか。
起業するのであれば、この問いに、自分も相手も納得させられる答えを
持っていないといけない。
答えられないようであれば、まず基礎を固めて、自分をしっかり
作ってから起業をすべきで、そうすれば、自分が何をやるべきか
自ずと見えてくると、教えて頂きました。
仮に起業をしたとして、何をもって成功というのか。
お金を稼げたら成功か。モノやカネがあれば幸せか。
そこをしっかり考えないといけない。
高瀬先生は、小さい頃、貧しい家計で育ったそうです。
しかし、それが良かったと言われます。
今の子は、1つでも思い通りにいかないとキレる。
しかし、高瀬先生の幼い頃は、何か1つでも良いことがあると
幸せを感じられた。
どちらが幸せか。
僕は、幸せや成功について勘違いをしているかもしれない。
それが生き方にもつながってくる。
From:井浪康晴(京都府出身、鳥取大学卒)JVU4期生ならびにJVU実行生
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●会社で大事にしている、2つの行動指針
人を育てるうえで、日本コンピュータ開発様が大切にする、2つの行動指針に
ついて教えて頂きました。
一、本音で語る
二、出来高ばかりでなく、 誠意・努力も含めて評価する
です。
未だに日本は成果主義のために、会社では失敗を周りに言いずらく
なっていると先生はおっしゃいます。
失敗をしてもごまかさず、一生懸命した失敗は許し合える環境。
伸び伸びと働ける社風は大事です。
二つ目の行動指針は、日本企業で働く人は、アメリカの成果主義と
同じ考えで、個人が成果の対価を主張をするべきではない、
とおっしゃっています。日本では会社の都合で自分の勤務先は
配属される、一方でアメリカはまず先にプロジェクトを立てる。
人の評価は売り上げだけでは計れないので、会社の行動指針として
きちんと誠意や努力を認める環境である事も、人を育てる上で
大切なのだと感じました。
●自信なんて無い。ただ目の前の事に真剣になる
高瀬先生は日立製作所に入社した後も、当時赤字だった
愛知県の工場の取締役になり会社の建て直しをしたり、
その工場の命令でアメリカへ行かされ、会社を作ったりと
人並み以上の苦労を経験をされています。
先生は「出来る自信なんてなかった。ただ、やるしかなかったから
努力したらできてしまった」とおっしゃっています。
しかし、先生の断らずただ目の前の事に誠実に向かう姿勢と、
何があってもへこたれないたくましさがあるからこそ、
ここまでやって来れたなのだと感じさせて頂きました。
社会や人生とは初めての事だらけで、任された事を出来る自信が
初めからある方は稀だと思います。
ただ自信はないけどやるしかない状況のとき、断らずに目の前の事に
一生懸命になれる高瀬社長の様な方と、諦める方で差が出てしまう
のだと感じました。
私も途中で諦めて、「あの時やっておけば良かったな…」と後で
思い返すことがよくありますが、ただ目の前の事に真剣に臨み、
がむしゃらに出来る事を尽くせる人間を目指します。
そして自分の為だけではなく、日本の国の役に立てる仕事を
したいです。
From:小林諒也(北海道出身、公立はこだて未来大学院卒)JVU4期生ならびにJVU実行生
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