【2/9(水)】井上幸彦先生×井上吏司社長(井上電気株式会社 取締役社長) 『人脈学』

【井上幸彦先生(元警視総監)】
危機管理能力
●トップに情報を一元化し、共有する。下から上へ情報をスムースにすくいあげるために、
井上先生は部下の名前をフルネームで覚えていらしゃる。
どんなに偉くなっても、名声に溺れず、常に謙虚な心で人と接しているからこそ、
部下も信頼して情報を流すように感じた。
●情報の持つ意味をしっかり把握する。
●処理するのにフォローの風をおこす。
何よりも大切なのは国民の安全であり、自分の保身などではなく、
全体を俯瞰で見て情報を使うことで世論に支持していただくことが出来るということを感じた。
狭いところだけでなく、本質を掴み全体を観るよう意識していく。
●人格を否定しない
林氏らオウム信者は、取調べで口を割らなかったが、林氏が医者であることに敬意を払い、
決して人格を否定せず、良心に訴えた取調べしたら心を許し自白してくれたように、
どんな相手も尊重し人格を否定することは絶対にしないようにする。
松陰先生の至誠をもって人と接すれば動かす事のできないものはない、という言葉を思い出しました。
●オウム事件(地下鉄サリン事件)
安穏と過ぎ去った過去を思っているだけでは駄目だと思いました。
常に、現実にある課題として問題意識をもち、いざという時に冷静な対処が出来るようにする。
【井上吏司先生の人脈学】
栗城さんのドキュメンタリーを紹介していただき、栗城さんの何の為に生きているのかという言葉が心に刺さりました。
目先の事に追われ過ぎて現実にあることから逃れてばかりいてはいけない。
今、この瞬間に深く潜って、喜びを感じることに挑戦しようという気持ちになりました。
その為にも、まず私自身が行動をし、周りの人にサポートしていただけるような人間を目指します。
日本ベンチャー大學2期生 依田裕尚(国士舘大学卒、長野県出身)

井上幸彦先生【オウムとの戦い~危機管理の立場から~】
■井上先生が警視総監になった当時、オウムなど宗教団体を管理する機関がなかった。
→サリン事件という大惨事が起こり今では警視庁の管理下にあるが、
当時は完全にノーマークだった。
地下鉄のテロ対策も同様である。
■警察は縦組織で、色々な部署はあったが、一体感は無かった。時間がかかるし効率が悪かった。
→井上先生は「オール警視庁」として、情報の共有、一元化を目指された。
井上先生が機動隊の隊長の際は200名もの部下全員のフルネームを言えたという。
形は違えど、組織運営は人の集合体である。コミュニケーションが必要不可欠である。
■警視庁は国民の安全を第一に考えなければならない!
時には事件の解決を遅らせることとなるマスコミへの発表もある。
この判断は、私にも「仕事」を通じてやってくるかもしれない。
「お客様の満足度を上げるのか」「利益を上げるのか」
今回の井上先生のお話は、きっと活かせる日が来ることだろう。
■オウム事件は、アメリカでも関心事である。
→日本人である私は、当時小学生という背景もあったが、
今回お話をお伺いするまでは知る由も無かった。
しかし、今回お話をお聴きし、いずれ来るであろう「リスク」に活かせると感じた。
井上吏司社長【人脈学】
■栗城さん@登山家のビデオ鑑賞。
栗城さんを始めて知ったのは昨年秋であった。書店を見ても今はどこでも並んでいる方である。
しかし、その背景には登山の為のスポンサー集めや準備など経費もかかる並み大抵の事ではない。
そのルーツから辿ると、より感じるものがある。
■人脈学というご講義。
→本当に人生において大切なお方とのご縁を頂けてたのも井上社長のお陰である。
人脈作りの書籍が書店に並んでいるのをよく見るが、井上社長はホンマもんである。
なぜなら井上社長の周りは、本当に素晴らしいお方ばかりであるからだ。
日本ベンチャー大學2期生 川辺聖弥 (大阪商業大学、大阪府出身)

▲学び
【井上幸彦先生から】
・情報一つでフォローの風
→当時のサリン事件には日本の民衆が警察にフォローの風を送った。
それは警察も民衆のことをしっかりと考え、行動したからだ。
例えば、サリンという犯人しかわからないことを、人の命を大事にとるために情報を流した。
そのおかげて、多くの人の命も救われた。
そういったことがフォローを吹かせる内容になった。
一つの情報を使い方で、フォローにもなることが解った。
【井上社長から】
・フルネームを覚える
→親しくなるには、まず相手のフルネームを覚える。
それにより、信頼感を持たれ、すぐにその相手と親しくなれる。
会社に入ったら、まず先輩や上司の方々のフルネームを覚え、そしてお客様のフルネームを覚えることを決めました。
・生きる
→ビデオを観て「生きる」ということを考えさせられました。
ビデオの栗城さんは登山することによって、
生きていることがわかり、細胞の一つ一つが目覚めると伝えてくれました。
ビデオを観て、私自身何かをやらないといけないなという気持ちになりました。
日本ベンチャー大學2期生 平野慎也(東京成徳大学卒、千葉県出身)