【12月10日】日本ベンチャー大學、今元英之事務局長 『出版学』
・部下を持つ身になったら“心得る"べきこと。
1、平等に扱うこと
2、面倒を見ること(例:程よくメシをおごる)
3、部下の性格の違いを理解し、会う指導をすること
4、ゴールを示すこと。「どうすれば達成できるか」
を部下に行動させる。権限を出来るだけ渡し、
何かがあったら自らが責任を取る器を持つこと。
5、べクトル(方向性)を示すこと。
⇒リーダーに一番求められる仕事。
◎【愛(関心)】を持ち続けること!!「もういいわ…」と部下に無関心になったら危ない兆候◎
・天狗にならず“謙虚"で居続ける
⇒仕事を覚え、組織内での発言力を持ち始める30代の時期。この時に“調子"に乗ってしまいがち。失敗した際の反動はすごいものである。
⇒ベンチャー大學講師の経営者の皆様は、いつまでも学んでいる身であると“謙虚"でいらっしゃる。
⇒松下幸之助先生のような、日本を代表する会社経営者は謙虚な方ばかりだった。
・事業の流れで“抑えるべき点"
1、お金の流れ⇒利益の回収方法
2、業界の強弱関係⇒扱う商品の流れ 商品を流す主導権がどこ(小売、卸)にあるか。
3、人脈 ⇒最終的には“人間力"である。就職活動をする上でもチェックするべき点である。
・出版社は“コンテンツ"が命。
⇒市場が支持する“売れる作家・記事"が成否を左右する。
・“良いコンテンツ"を得るには、“ブレーン"が必要。
⇒編集・撮影など、記事を作る為のチーム次第。リーダーには、チームのポテンシャルを上げる“人間力"が求められる。
・出版物の“原点"に帰る
⇒本が“再販制度"で価格保障がなされているのは“教養の保護"の為である。
「部数を稼げば良い。」という考え方から、「息が長く、読者の学び」になる物を書くことで出版の原点に帰ってみる。
・歴史物は“息が長い"
⇒『月刊吉田松陰』を始めるきっかけになった気づき。
司馬遼太郎氏の作品は、今でも新書が売れている。
・従来の出版業界の構図を変える可能性を持つ“電子書籍“の存在。
【変化点】
1、印刷代がなくなる。
(出版の際に、一番コストが掛かるのが印刷料)
2、流通の省略
(卸、書店を開さず、消費者に本の内容を、直接届けられる)
⇒上記の点から、利益率の向上だけでなく、良質なコンテンツを従来より安価に、いち早く届けられるようになる。
・“新たなコンテンツを発掘する"ことは、出版社の使命である。
⇒“良いコンテンツ"を創造する作者を発掘し、世の中へ発信することが、出版社の役割である。
・中古本市場は“コンテンツ発掘"を阻害している。
⇒この点だけが、中古本市場の問題点である。
・“軒(お客様)"を持っている所が、販売での発言力を持つ。
⇒食品ではスーパーなどの“小売業"
出版では、流通と送料負担を担ってくれる“卸"が発言力を持っている。
⇒これはIT分野でも同じ。
ケータイコンテンツでは、端末と代金徴収をするケータイ会社が強いし、インターネットではサイトを持つyahoo、楽天などが強い。
日本ベンチャー大學1期生 辻拓弥(城西大学卒・埼玉県出身)今日は今元さんの始めてのキャリア人生と出版業界の仕組みについて詳しく知ることができとてもおもしろかった。
読書を促したい私にとって、そういった視点から学べて色々感じるものがありました。
人生のお話では、目の前のことに一生懸命取り組み、道を開いていく大切さ、そして思考・イメージのバブルを発生させることに関心を持ちました。
①地域・東京は情報発信する地であり、人も情報も集まる。自分も持っている情報を発信していく。
②働いて現実を知る。現場を経験し、その苦労で自分は成長する。
③出版の原点とは何か。教育と教養のために存在する。歴史を入れる。
④本を出版して一生売れるような、例えば歴史をテーマに書くと、生涯に渡り子孫に印税がいく。
⑤ケータイ・電子書籍・翻訳などを次世代のビジネスチャンスが眠っている。
⑥業界を知り、時流を読み、人脈を持つ。それら3つの要素が出版で成功するコツ。
⑦現場からの情報を深く調べる。
⑧調子が良いとき、社会で慣れてきたときにこそ、謙虚で感謝して生きる。自信・プライドが度を過ぎると成長はない。
日本ベンチャー大學1期生 田辺裕章(立命館アジア太平洋大学・大阪府出身)