平成26年(2014)【5月14日(水)】 歴史現地学/湯島天神&三菱史料館、東大、わだつみの声記念館
2014/05/14
●學び
・西郷隆盛像と彰義隊の墓
戊辰戦争当時、新政府軍の首脳の一人であった西郷隆盛。
旧幕府勢力として上野で応戦し、討ち死にした彰義隊。
この上野で相対した2者が、隣り合って並べられているところが面白い。
死後もこうしてにらみ合うことになるとは、本人たちも思っていなかっただろう。
・湯島天神
菅原道真公をおまつりする由緒正しき神社であるが、坂道に面した立地、
賛同を曲がると突然現れる銅造りの鳥居など、面白い作りの神社だった。
奇縁氷人石という、落とし物や迷い人が願うと解決すると
言い伝えられる石柱もあった。伝説をそのまま形として残しているところも、
下町らしいという感じがする。
・三菱史料館
三菱の初代社長~岩崎弥太郎から4代までの、つまり
戦前の三菱の成り立ちと歩みを歴史的資料とともに展示した史料館。
会計制度や会社の体系など、現代の企業経営のスタンダードを
いち早く実現し、日本最強の財閥へと成長していった三菱の歴史が分かった。
何しろ当時の社内規則などの文書がしっかり残されているのである。
そして「三菱は海運から始まった」という事実は今回初めて知った。
三菱重工や東京三菱UFJ銀行などが現代の三菱で最初に挙がる企業名なので、
海運業というルーツは新鮮だった。
・東京大学本郷キャンパス
江戸時代からの歴史がある赤門、帝国大学時代の赤レンガ建築、
そして現代の意匠を凝らしたビルが立ち並ぶ、何とも奇妙な空間である。
何より地下の中央食堂の作りが一番奇妙だった。
安田講堂は改修中のため見学できず。
また、思っていたよりも外国人の姿を見かけなく、むしろ学生では
なさそうな年代の日本人が多くいた。
外国人が多ければいいというものでもないが、東大が世界の頂点に立とう、
というような雰囲気はあまり感じられなかった事が残念であった。
・わだつみの声記念館
学徒出陣によって、戦地に赴いた人々の遺稿が中心に展示されていた。
当時戦局も思わしくなく、自らの自由主義という信条と
国家の全体主義的傾向との間の葛藤があり、家族や友人、恋人への
思いを抱きながら「お国の為」という大義へ身をささげた人々の、
本気で考え抜いた跡が残されている。
もし自分が同じように戦争の中で徴兵されることになったら、
同じように一生懸命悩むのだろうと感じた。
彼らがこれらの文章を残してくれたこと、そしてご遺族や
記念館の方々が大切に保存してくれたことに感謝する。そのおかげで、
我々が学徒出陣のことをより深く学ぶことができるからだ。
From:須藤雄介@東京校6期生(群馬県出身、早稲田大学卒)
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●気づき
・湯島天神
菅原道真を祀った神社であり、創建されたのは458年。
雄略天皇の勅命により創建された事が湯島天神の始まりだと
知りました。
また、江戸時代には德川家康や德川綱吉などに崇敬され、
湯島天神は将軍家とゆかりの深い神社だと学ばせていただきました。
・三菱資料館
三菱は1870年に大阪で設立されました。設立された当初は
海運事業を主に運営してましたが、その後は鉱山の買収などを行い、
そこで採掘された石炭や銅を三菱の事業の多角化の資金源としていました。
そして、1880年頃には三菱の基礎となる事業が形成されたと知りました。
岩崎弥太郎は会社の近代化のために大学卒業生を多数採用したそうです。
彼ら若い若者たちが三菱の近代化に重要な役割を果たしたと知り、
いつの時代でも若者が会社や社会を変えていくのだと改めて感じました。
・東京大学本郷キャンパス
私は今回、初めて東京大学に行きましたが、敷地が大変広く、
とても驚きました。
また学内で自転車をレンタルするサービスなどをおこなって
いてとても便利なサービスだと感じました。
学生が富士通や日産などの企業と協力して、色々な物を
作っている点が他には無い特色だと感じました。
東京大学で有名な赤門は、元は旧加賀藩の屋敷の門だと
初めて知りました。
・わだつみの声記念館
戦場に行った兵隊が自分の家族に送った手紙や
学徒出陣で特攻に行く学生の手記などが展示されていました。
展示されている手紙や手記からは残してきた家族への気遣いや、
特攻に行く学生の手記からは自分が死ぬことを覚悟している
悲壮な想いが伝わってきました。
他にも、戦場では、マラリアなどの病気にかかって死ぬ人が
特攻で死んだ人よりも多いこと等初めてお伺い出来たお話も有りました。
From:柳沢一磨@東京校6期生(神奈川県出身、帝京大学卒)
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●湯島天神
・「権現造り」
日本古来の「木の文化」を後世に残すために平成7年に
建て替えられたらしい。実際に見ると、黄金色に見えた。
(光の影響ではありますが・・)
時間の関係で、最後まで見れなかったので、
今度は、プライベートでじっくり見に来ます。
●三菱史料館
・創業140余の歴史
「三菱マーク」の由来が、岩崎家の家訓と土佐藩主、
山内家の家紋を合わせたものだったことを初めて知りました。
そのマークは汽船の船旗号として使用されたようです。
また、三菱は、船艦「武蔵」やゼロ戦、零式艦上戦闘機らを
作製していたことも初めて知りました。
私が、1つ感じたことは、100年続けられる企業は国の発展を考え、
そして実行されてきたのだなと、改めて感じました。私自身も、
社会のため、国のためにいま出来ること(ボランティア、本を読む、
人から学ぶなど)を一生懸命に努力していきます。
●東京大学
・異国の景色
赤門を実際に触ると、手に色がつきます。皆さんは触らない方が
賢明です。
外国人もたまに見かけて、様々な言葉が聞こえたりもしました。
安田講堂は現在、工事中であったため見ることはできませんでした。
すごく残念です。
東京大学では、富士通さんなどと共同開発した、ボールペンをはじめ、
お酒、そして、ミドリムシを使ったお菓子が販売されていました。
さらに、敷地内で自転車のレンタルもしていました。
他にもたくさんのスポットがあったみたいなので、事前に下調べを
してから、プライベートで来ます。
●わだつみの声記念館
<気付き>
・わだつみの声の意味
「わだつみの声」とは、藤谷さんの歌によったものであるそうです。
藤谷さんは、海で戦死した人々のなげきといかりと声なき声を
聴こうと呼びかけました。
私は、その意味すら知りませんでした。とても恥ずかしいです。
これを機に、人に説明できるようになります。
・戦争ってなんだろう
展示室をみて最初に感じたのは、私たちと変わらない人が
国のために全うされたことです。それぞれの手紙をみると、
ご家族、妻、兄弟、など身内に対しての本音が書き記してありました。
その中には、「死ぬ等ということに鈍感になっている」や
「現実の世の中というものは実際訳の解らないところ」、
「人を殺すのは手段で目的ではない」などと、私では、考えないようなことを
戦争というモノがそう考えさせるのだと感じた。
From:嘉形俊輔@東京校6期生(山形県出身、山梨学院大学卒)
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湯島天神は大学受験の時に参拝して以来でした。
本日改めて参拝してみて、自分が何事にも消極的になって
いたことを思い出しました。
今後は本日の無気力だったことを反省し、次回からは
当事者意識を心掛けます。
続いて東京大学を訪問しました。
東京大学の赤門を見学して赤門が元々前田家の門であったことを
初めて知りました。
安田講堂は残念ながら改修工事で全容は観られませんでした。
しかしこれが最初で最後になるかもしれない時計を
お目に掛ける事ができ、東大生を味わえてよかったです。
最後にわだつみの声記念館へ行きました。学徒出陣へ行った方は
皆私と同年代か年下の人達でした。
それらと比べると自分はただ自分の為にしか行動してないと思いました。
でもそれではJVU6期生として入学した意味がありません。
今後は自分の為ではなく他人の為に動ける人間になります。
From:鈴木駿介@東京校6期生(神奈川県出身、国士舘大学卒)
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