平成24年(2012)【1月13日(金)】 『言霊Shin捧読会』リハーサル
2012/01/13

■遺書の背後には伝えきれない心の動きがある。
明日のために遺書の読み合わせをしました。
みんなが多く言われた事は「遺書の気持ちを感じ取る」ということでした。
文章では伝えきれない思いや書けないことは多々あります。
もう故郷を離れて家族や大切な人には会えない中で、
最後の言葉を伝えたくて書かれている。
僕が読ませていただく遺書は姉上に当てたものです。
調べてみると、書かれている内容は要約したもので
本来はもっと色々な思いが書かれていました。
その内容は姉上の子どもを思いやる気持ちであったり、
自分勝手に生きている社会への不満だったりと生々しいものです。
この方に限らず他の20代の若者も色んな考えを持っていたはずです。
しかし、残していく家族を心配させたくない優しさや、強くあろうとする精神の強さを感じました。
色々な強さも弱さも抱え込んで死に向かっていったのです。
生きることが尊いものだと深く感じられました。
From:佐々木信(弘前大学卒、北海道出身)@JVU3期生

・言霊を読み取る
今回私たちが読ませていただくのは、
戦争で戦死や殉職された方の遺書であり、物凄く深い想いの込められた手紙です。
当時、これらの遺書を書いた方々の心境や想いは今の私では想像もつきませんが、
考えただけで文字一つひとつがとても重く、
また家族や国に対する想いがひしひしと伝わるものばかりでした。
それと同時に明日やらせていただく本番では、
この遺書を書いた方の想いを背負うと考えると、とても大きな責任も感じました。
今回の遺書に限らず、文字には必ず言霊が込められていると思います。
その想いを少しでも読み取り、落とし込められるよう、
これからも文を読む時など、それらを意識して文字と向き合っていきます。
・想いを聴き手に伝える
実際にリハーサルをやらせていただき、とても難しかったのが、
遺書に込められた想いを言葉で表現し、聴き手に伝えるということでした。
ただ文字を読むだけでは、当然想いは全く伝わりません。
上で書いたように、いかに言霊を読み取り、
その遺書を書いた方の気持ちに近づけるかがとても重要なのだと私は感じます。
そして、その想いを言葉にのせれば必ず聴いていただく人にも、その想いは伝わるのだと思います。
言うのは簡単ですが、やるのはとても難しく、朗読の経験もない私が、上手く伝えられるかは分かりません。
しかし、当日は精一杯、たどたどしくてもいいので、
遺書を書かれた方の想いを少しでも皆さんに伝えられるよう頑張りたいです。
From:前田隆至(大東文化大学卒、埼玉県出身)@JVU3期生

○人生と向き合う
今回、遺書を読ませていただくという貴重な経験をさせていただいてる。
そこで感じたこと。
それは、現代の若者(私も含む)よりも、彼らがもっともっと自分の人生と向き合い、
自分の存在意義を見出し、自分はなぜ生きているのか、ということを明確にわかっていたことだ。
もちろん時代背景も今とは違う。
しかし、心の根っこの部分は人間本来のところであり今と昔も違わないのではないだろうか。
あの文章を読んでいると、力強さを感じる。清らかさを感じる。
わたしも、少しでも自分の使命を感じとり、言葉に言霊が宿るような人間になる。
そうすれば、おのずと周りの人は何かを感じとってくれるはずだ。
From:芳賀淳(城西国際大学在籍、福島県出身)@JVU3期生

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