【3月5日】日本ベンチャー大學理事、赤池誠章先生 『ディベード学』
2010/03/05
・ディベートで一番大切なことは、“自らの主張を、誰が聞いても誤解しない言葉"で説明することである。
⇒たとえば「国際問題」というテーマで始めるとする。「国際問題」というと、人によって考え・解釈が違い議論範囲が広くなってしまう。
⇒ディベートでは上記の事態を防ぐ必要がある。その為に、「誰が聞いても同じ考え・誤解しない言葉」にまでテーマを落とし込むこと。
「国際問題」で「環境」で論じたいなら、【日本の二酸化炭素25%削減は是か非か】など論じやすいテーマにまで、落とし込むこと。
・ディベートは「言葉のボクシング」
⇒明確に「勝ち」「負け」を決めることが大事。
※日本人。特に私たちのように「衝突を避ける世代」はディベート慣れをしていない。しかし、「あいまいな対応」は会社組織ではマイナス要素【報告を“簡潔"に伝達する】ことを身につけるにもディベートは絶対欠かせない。※
・ディベートを“初めて"日本人に薦めた人は、福沢諭吉である。
⇒世界に通用する“コミュニケーション能力"をつけ国際貢献出来る人間(特に学者・知識人)を作る。
その為に、世界で3000年の歴史を持っているコミュニケーション学である「ディベートのすすめ」を行った。
※塾生に演説を習得させる為に、わざわざ専用の建物「三田演説館」を作った程本気であった。※
・ディベートは「言葉のキャッチボール」である。
⇒討論のように「雪合戦型(1つでも主張が通ればよい。)」のものではない。
相手の主張をひっくり返すことが、反論の際に求めれる。
・ディベートの最大の効用は【よりよい“聞き手"】になれることである。
⇒相手の主張を理解出来ないと、主張を引っくり返す反論は出来ない。
・ディベートは“数学の証明問題"。“裁判の立証"と同じ。
⇒「三角の角度の和」のように“公式"があり、主張に「証拠」が必要な“裁判"と同じである。
・ディベートで求めれること。
1、【主張】(クレーム⇒英語では“主張"と訳される)をする。
2、主張を裏付ける“データ"となる【証拠資料】【論拠】を提示する。
※自分で統計を取る際は、調査コストを念頭に置くように。調査対象を増やす程、費用はかかるのだから。※
・主張を通す最大の武器【証拠資料】とは。
⇒第三者が見ても納得出来る【公正な物証】のことを指す。新聞記事、統計資料、専門家の意見があげられる。
1、新聞記事は、新聞社名、掲載日時を示すこと。
2、統計資料は“信用できる機関(統計局など)"のもので、“最新の統計資料"を使うこと。
3、専門家の意見は、“発言者の専攻"をしっかり確認すること。大学教授などの肩書に惑わされないように。
学者でも、その人の専門外の分野であれば、有効な証拠としては使えない。
【現職・肩書。略歴・業績は把握しておくこと。】
日本ベンチャー大學1期生 辻拓弥(城西大卒、埼玉県出身)
①ディベートするには、まず情報、知識が大切である。
②相手に伝わるように、論理的に組み立てる。
③福沢諭吉から学ぶ、スピーチの大切さ。演舌
④相手の言っていることを的確にキャッチボールする。
⑤現実と理想の間にギャップが生まれ、問題が出てくる。
⑥主張、証拠(データベース)、論拠、を明確にする。
ディベートは技術だと思いました。普段意識して話すか、そうでないかで差が出る。
A,Bと答えをはっきりわけるので、本当の回答を求めるのではなく、ゲーム感覚(レベルアップ)なんだと思いました。
日本ベンチャー大學1期生 田辺裕章(アジア太平洋大学、大阪府出身)
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