平成26年(2014)【6月7日(土)】 歴史講義「ユダヤ史」/二階堂京介先生(株式会社ピアズ 専務取締役)
2014/06/07
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●1日の流れ
13:00 新聞考察のフィードバック/二階堂副校長
15:15 ユダヤ史/二階堂京介先生(株式会社ピアズ 専務取締役)
・ユダヤ教の歴史を学習
16:25 タムルードの本質
・ユダヤ人が、何故お金の扱い方が上手なのか
・日本の教育について議論
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●新聞ディスカッションにおける注意点
[議論とは]
ディベートと議論は目的が異なる。
前者は論で相手を負かすこと、後者は対話を通じて
新たな気づきを得ることが目的。
・議論で気をつけること
まずは、「話し合い自体の話し合い」が大切だと気づかされました。
例えば時間配分や個々人の役割などをあらかじめ決めることが、
限られた時間内でベストな結果を出すためには必要です。
今回は、「日本人のモラル改善のために中学校を作り直すならば、
どの様なコンセプトと、施策が必要か?」という議題で話し合いをしました。
その際、ただコンセプトと施策を考えようとするのではなく、
少し視点を変えて、まずは今の中学校の問題点から挙げていくべき
だというご指摘をいただきました。
そうすることで、論理的に「...という問題があるから~という
コンセプト/施策が必要」と述べることができます。
●講義の感想
中々ショッキングで、印象的な講義でした。
主にユダヤ教について学ぶ講義でしたが
私が最も記憶に残ったのは、日本についてのお話です。
日本は制度上では資本主義・民主主義ですが、国民の意識は
集団主義的という異質な国です。
矛盾するイデオロギーが混在しているため、資本主義と社会主義の対立を
一番フラットに見ることができるのが日本だろう、
と副校長がおっしゃっていたのが興味深かったです。
そうすると、社会主義国である中国のさらなる台頭によって、
今後日本は、国際社会の中で独自の役割が生まれてくるのかもしれないと感じました。
From:小川唯菜@名古屋校2期生(南山大学)
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●気づき
<新聞アウトプット>
・日本の間接金融におけるメインバンク制は、
日本独特のものである事を理解。
・最近の日本のトレンドは、未成年層の商品が増えている。
理由の一つとして、未成年には「もったいない」精神が希薄で、
新し物を購入するために、モノを捨てるという行動が多いため。
逆に高齢者向けの商品は、需要が減っているかもしれない。
<タムルード>
・タムルードの中に書いてあることではなく、タムルードを建設的に
対話することが大切。
・「良い質問は、良い答えの何倍もの価値がある」を改めて実感。
・ディベートではなく、対話。wisdom!!
・wisdomをするための、対話前の目的整理や対話のための対話が重要。
●感想
wisdomの威力を改めて実感した講義だった。
タムルードの本質は、書いてある内容ではなく、そこにある
内容についての対話であり、wisdomが重要。
ユダヤ人は、生き延びるための手段として思考し資本主義を作り、
生き延びてきた。
9.11の犠牲者にユダヤ人が一人も含まれていなかったという
情報は非常に衝撃を受けた。
また、アメリカの銀行、映画、エンターテイメント、ITの
オーナーのほとんどがユダヤ人という事実を知ったことも衝撃だった。
改めて、歴史を知ることの重要性を実感した。
From:神谷栄多@名古屋校2期生(愛知県出身・名古屋情報産業専門学校卒)
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●學び
・ユダヤ教(旧約聖書)とキリスト教(新約聖書)の比較。
考え方の違いで経済へ影響している
・ユダヤ教は生き残るために、お金の教育にかなり力をいれている
・資本主義や金融の根本がユダヤ教からきている
・英知
・多角的な物事の視点の必要性
・価値をありのまま認識する
・課題から策を考えなければ、本質を見極めることができず、
策も食い違ったものとなってしまう
●感想
物事を多角的に見たい、見ようと心掛けてはいるものの、
知識もなくまだまだ私は狭い世界にいます。もっと知識をつけ、
宇宙から見るような気持ちで考えることができればと思います。
宗教のことや、経済・金融に関しては、苦手意識があって
なかなか手を付けていない分野でした。
今回の講義を踏まえて、さらに学び考察していきます。
そして、普段当たり前と思っている物事何に関しても各々の歴史があり、
現在に至るということも改めて思いました。
そのような歴史を知ることで本質を見極め、また、これから
どうなっていくかということがより見えるようになるでしょう。
これからは歴史についても調べ考えるようにしたいです。
教育の課題、その対策に関しても対話できて、非常に充実した時間でした。
From:西尾亜梨紗@名古屋校2期生(岐阜県出身、名城大学)
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