徳島校ブログ

日本ベンチャー大學徳島校の講義の様子をお伝えします。

【平成24年10月13日(土)】 『歴史実地見学』 徳島、うだつの町並み

2012/10/13
●1日の流れ

10月13日(土) 歴史実地見学 :徳島、うだつの町並みについて

9:00 朝礼 移動 
10:30 川島城 (鈴江社長と合流)
    脇町 うだつの町並み見学


川島城、うだつの町並みにて歴史学

●気付き
・経営者の強み
経営者(鈴江社長)は頭の回転が速いと感じた1日だった。
どんなことに対しても疑問を持つことが大切である。
なぜ?どうして?と。

知らないことに対しての好奇心・興味がとても大きいと感じた。
また、数字にも強いと感じた。
一度、歴史学で訪れた時に学んだ歴史の年号を覚えていらっしゃった。
自分はまったく意識していなかったが、
数字が出てくると話に信頼性が高くなる。


・うだつ
うだつ、とは防火壁のことであり、
隣の家が火事になっても、それを移らないようにする壁のことである。

・うだつの町脇町
脇町が重要伝統的建造物郡保存地区と指定されている理由は
集中的に「うだつ」があり珍しいからである。うだつは、池田等にも存在する。

・うだつは富の象徴?
「うだつ」は裕福な家しか建てることができない。
うだつの高さを見て隣人同士の見栄の張り合いを見ることができる。

・藍が栄えた理由
うだつの町脇町では、藍の集散地として栄えていた。
吉野川を下り品物を出していたとか。
そこには藍を売る商人がいた。
しかしなぜ、藍は徳島だけで栄えよく耳にするのだろうか。
そこには阿波藩主の政策により藍の種を県外に出していなかったからである。
出したとしても、お湯で煮て出すので、発芽しない。
藍が徳島で栄えた理由はそこにある。


●実行すること
・高齢者の方の趣味を考える。

●感想
うだつの町並みは、聞いたことがあっても、
結局どういう町並みなのかまったく知りませんでした。
何気なしに通ると気づかないことでも、
意識して家を眺めるとうだつという防火壁の昔の人の知恵や見栄の存在に気づく。

そこにあるのは家ですが、そこに見え隠れしているものがとてもおもしろいと思いました。
うだつの町並みの最後にオデオン座という劇場へ赴きました。

そこは昔の劇場だなと印象とともにとても温かい場所だなと感じました。
隣の人と話しながら待ち時間をつぶす人たち。

とても自分がイメージしていた劇場と違い、
刺激をもらいました。こんな映画館を作れたら、
上映までの間ワクワクどきどきを周りの人と共有できる。
感想なんかも言い合えたりするかもしれない。
今の映画館にない一面を見ることができました。
昔の人が考えたことはとても勉強になる。
昔の人・モノから学ぶ大切さを再認識した1日でした。


From:島本将成(愛媛大学、徳島県出身)@JVU徳島校1期生


●気付き

・川島城
 一国一城の令により廃城になる
 徳島に城は9つあった。
 城はもともと己を守るためのもの

・うだつの町並み
 うだつは防火壁で、火事で火が隣家に移らないようにするもの
 うだつは漢字で「卯建」と書く(うさぎは火の神様)
 うだつは高級で金持ちの家にしかなかった
 その土地は、藍によって栄え、問屋街だったため、お金持ちの集まりだった
 街並みを保つために、電柱がなく、地下に電線を通している
 舟の板を家に利用して、水に強い家を作っていた
 昔の屋根は重いため、柱が太かった

●実行すること
・徳島の歴史を調べる
・常日頃から「なぜ?」と考える

●感想
 うだつの町並みは、もともと知っていましたが行ったことがありませんでした。
実際に行ってみて感じたのは、読んで学ぶのと実際に行ってみるのとでは、
全く理解の深さや感じるものが違うことでした。
やはり、何事も実際に行うことが大切なのだと改めて感じました。

また、先人たちの気付き上げた街並みを散策する中で、
昔の人達は凄く頭を使って家を立てていたのだと思いました。
火が移らないようにうだつを作ったり、水に強い舟の板を使用したり、
重い屋根を支えるために丸い形の屋根にしたりと、
どの時代もものを考えて、斬新なアイディアを出す人はいるんだなと感じました。
今後、先人たちを見習っていきたいです。


From:國村一貴(徳島大学、徳島県出身)@JVU徳島校1期生


気付き
●なんで?Why? は頭をフル回転させる
 →鈴江校長と歴史スポットを訪れて
  「なんで 二拝二拍手一礼 っていうんだろうね?」
  「なんで 歴史を勉強するんだろうね?」と
  聞かれて たしかにわからない!と思った。
  そして「なんで?」 という質問は なに?どこ?いつ?という 答えが1つしかない質問より
   
  頭をフルに回転させている気がする。
  つねにアンテナを張ってこうどうすると見える世界が面白くなる。

●動かないとわからない。移動距離が知識を広げる
 →うだつ も 川島城も徳島に4年もいながら訪れたことはもちろん
  名前すら知らなかった。しかし、いざ、訪れてみると
  うだつは もう一度訪れてみなくなるほど 情緒がありのどかな場所で
  オデオン座というレトロな映画館が既存していることを知り
  昔の人々の火事を恐れたが故の知恵や見栄を感じることができ
  とても学びが多かった。

●うだつ
 →隣のうちとの境界壁であり 火事の時 火の広がりを抑える防火壁にもなる
   →裕福な家庭しかつくれなかったため 出世しない、評価されないことを
     「うだつがあがらない」という
    →しかし実際には 少々家計が苦しくても 見栄のために設けたりした
 →徳島県美馬市脇町は 全国的にも うだつの密集地となっており 国の重要文化財である
 →規制も厳しく 電柱ではなく地柱を使っている


実行すること
・なんで と思う
 ex →なんで日報出すんだろう?
・移動距離を増やす!!


感想
私たちがこうして大学に通い、就職先を決め、ベンチャー大學で学んでいる一方で
うだつという素晴らしい町並みを守り、活性化に日々試案をめぐらす人たちもいらっしゃる。
 
移動の距離だけ学びも深まる理由は 
行動範囲をひろげ 知らない世界を知る以外に
そこにしかいない 人 との出会いも関係するように感じました。
   
見学が終わり 休憩しているときに
(幕末マンガのコスプレーヤーがいらっしゃったのですが)
コスプレと ビジネスを 何かつなげれないかなあと おっしゃっている 校長をみて
受けた刺激を自分の中に取り込むとき
何か「つなげたいもの」をもっていることって 大切だなと感じました。
私の つなげたいものってなんだろう?
これから見つけていきます。

一人では 到底感じることのできなかった学びを
鈴江校長、徳島校生と共に得られたことを感謝いたします。
ありがとうございました。


From:上田恵子(徳島大学、徳島県出身)@JVU徳島校

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