東京校の講義レポート

【平成24年11月6日(火)】 『リアル歴史学』 頭山興助先生(呉竹会アジアフォーラム 会長)

2012/11/06
●議事録

9:50 半蔵門駅出口に集合

10:10~ 新聞アウトプット
 ・1面「意欲奪う『ブラック企業』」
 ・3面「不認可大學 法的措置も」

10:40~ 朝礼

11:00~ 講義:頭山興助先生「玄洋社と胆力」

○玄洋社と歴史
明治維新
 ・意見が違う薩長土肥が、外国に対抗するために手を組んで行なった。
西南戦争
 ・西郷隆盛の本意ではなかったが、純粋な若者が中央政府と対立して起こった。
自由民権運動
 ・西南戦争後、板垣退助ら多くの言論人が現れる。玄洋社もその動きに加わった。

明治維新後の日本は、外国に対抗できる国力を付けていったが、
中央の権力掌握も進んだ。

日露戦争では、黒龍会はロシアの内情を調べ、革命を助けた。
 ・しかし、結果としては相手が悪かった。
 ・事が成った後、情勢が悪くなった。中国も同様だった。

○玄洋社を学ぶ
玄洋社を学ぶ理由
 ・それは人間にとって大切な「胆力」を知るため。
  →これがないと理想もくじける。方法論だけではいけない。

玄洋社の目的
 ・列強から日本を守ること
命が要らないというところまで自分を突き詰めなければならない。
 ・弁護士でも、ただ資格を持っているだけの人と、腹が据わっている人は全く
異なる。
 ・何がしたいのかはっきりしているかどうか。

明治維新も、腹が据わっている人が集まった結果起こった。
維新をする人と、その後に政治をする人は別のタイプ。

アジアは未だに欧米に独立を押さえられている。
アジア独立のために活動した玄洋社・黒龍会。
 ・国が出来ないことをし、外国に対抗できる実力を持っていた。
 ・炭鉱を保有し、開発。それを売却して革命支援を行なった。
  →口では言えても、腹が据わっていなければできない。

玄洋社の何が優れていたか。それは精神力。
 →大隈外相を暗殺しようとした来島先生。
  →自決。失敗しようと成功しようと命を投げ打つ。「命を的にして働く」

死に方を格好つけること。
 ・そのためには生き様をしっかりしないと出来ない。
  →赤信号で隣の人が渡った時に自分はどうするか。決めたことを続けられるか。
  →新幹線で席を譲る。
 →玄洋社を尊敬、見習おうというのなら、まずここから始める。

○頭山家のエピソード
頭山満先生の言葉
 「自分のことでも、他人のことでも、
  生き死にに関わるもの以外で『大変』とは言わない。紛らわしい。」
 「体の不都合があること、貧しいこと、何も恥ではない。
  本当に恥ずべきことは他にある」
   →堂々と生きるという意味。
 「侍は、暗がりから賊が現れたり、急に刀を突きつけられたときには驚いても良い。
  その後の動きで町人との差が出る」
 (ホームで)「ここに立っていれば電車がやってくる」

芸者
 ・侍は芸者がいないと話ができない。芸者は取り持つ役割を持つ。
 ・伊藤博文が惚れた芸者・洗い髪のお妻が、頭山満先生に惚れ込んだことがある。

犬養木堂との関係
 ・頭山満先生の盟友と呼ばれたが、息子の秀三先生(興助先生の父)は5.15事
件に関与し収監される。

頭山満先生と秀三先生の親子関係
 ・秀三先生が出所して、趣味の良くないハンドバッグを買ってきた。
  頭山満先生は息子の思いを慮り、「何も言うでないぞ」と他の家族に言った。
 ・秀三先生は、指を詰めていた。
  →本人は結婚を認めさせるためだとしたが、実際には5.15に関して、父に対
してしたことではないか。

興助先生から見た祖父
 ・興助先生にとって、祖父は身内というより尊敬する人という感覚。
 ・げんこつ勝負、すね相撲というものがあった。
  →骨が痛いが、痛くても言わない。人に弱みを見せない。
 ・合気道の稽古があった。板の間に思い切り投げつける。家族に対しても容赦
無い。
 ・興助先生のおじさん、おばさんは多い。
 ・いじめられた朝鮮人が、頭山満先生に頼み、苗字を貰い受けたことがある。
 ・孫に対しては、勉強についての見張りはしなかった。それでも、自然に学んだ。

先生が見た、植芝盛平、中村天風の精神力。

○頭山興助先生の恋愛観
 ・現代は、女性が社会に進出して、貢献し始めている。
 ・恋愛について、子や孫に言うこともあるが、あまりこだわってはいない。
  →家に連れてくるもよし、連れてこぬもよし。
    →親に見せられる彼氏と見せられない彼氏、両方いる。
 ・今の人は忙しいのか、異性に対するぎらぎらしたものが無い。
  →うそつきか口が固いのか、精神力があるのか…
  →自分から言って、相手に振られても気にしないこと。
 ・男性には逃げ場がある。女性のほうが本当は強いのではないか。

○政治について
 ・戦後の議会制民主主義も古くなってきた。
  →投票しても、良い人が当選しない。
    また、良い人であっても、政治家として腹が据わっていない。
 ・政治家は本来、たとえ100万人に反対されても、目的に突き進まねばなら
ない。
 ・→興助先生の息子さんは、現在たちあがれ日本事務局のスタッフ。
 ・→興助先生も、自分が買って出て済むことがあれば買って出る。
  →どうしてもやらねばならないのなら、頼まれなくても自分が勝手にやる。
 ・今は微妙な時期であり、政治家も本当はテレビで話したくない。

尖閣問題
 ・米軍基地の場所を見ると、南は沖縄まであるが、北は三沢まで。
 ・ヤルタ・ポツダム体制の名残が現代にもあり、米軍は北海道に入らない。
  →むしろ北海道の人の方が、将来故郷を追われることになりかねない。

小林よしのりの漫画
 ・ストレスが無いことから入れば良いのではないか。

どうせ先は長くないのだから、若い人も遠慮して生きることはない。
 →自分がやりたいことをやるべき。

本は出していない。短い文を頼まれて書くことはあるが。長い文はややこしい。

12:30 頭山先生の講義終了

12:40 講義

山近義幸社長「仕事ができる人の心得」
 0021 新しい
 0028 穴熊社長
 0042 ありがとう
 0046 安全
 0094 器
 0177 思う
 0300 技術
 0468 声が大きい

16:00 終了、解散


頭山興助さんの貴重なお話

頭山満という人物は目的を貫ける強い精神力と、
人をその気にさせる影響力がある人物だと感じた。
『何か大事を為すのに大切なのは、"胆力"』
だと頭山興助さんは言われる。

伊藤博文を睨みつけて「わかっているんでしょうな」と言って
伊藤を黙らせて日露戦争に入ったエピソードや、
玄洋社の黒龍会では私達と同じ位の歳の若者がロシアという危ない土地に、
現地調査として自ら志願して行く。

いざという時に瞬時に判断し行動出来る度胸があり、
人が口ではいくらでも言える事を、
腹をくくって行動に移せる人物だと言える。
それに魅せられる人も居て、
何かしなければと焦らせるよう人を
生んでいった所に頭山満の魅力があると感じる。

頭山満の胆力は普段の行動から身に付くと
頭山興助さんは言われる。
信号を赤で渡らないなど、
普段の行動の中で自分で決めた事は守って我慢をする。
私も普段の行動の中で、習慣付けをし確固たる目的を
貫ける人物になりたい。

山近社長
仕事が出来る人の心得
【新しい】
人類の歴史は組み合わせを変えてきた歴史で、
新しいものなどこの世に無いと社長はいう。
ホテルをベッドを無くしたからネットカフェになったかもしれない、
レストランの時間を変えたら居酒屋になったかもしれない。
周りにアイデアが無いと思わず、
時間・場所など組み合わせを変えて、
既存のものから幾らでも新しいものを作れると感じた。

【器】
「人は肩書きを貰って器が大きくなる」と感じた。
身に余る器を貰って少し無理をして、人は成長する。
だから色々な人の立場に立って考える習慣を忘れてはいけない。
また社長の言われる「行く」事にこだわらないと
器を大きくできないと感じた。
現地・現場・現物にこだわることが経験を多くし、器を広げる。


From:小林諒也(北海道出身、はこだて未来大学卒)JVU4期生

・頭山興助先生
頭山先生のお話を聞いて、印象に残ったキーワードが3つある。
それは、「胆力、精神力、覚悟」である。

頭山家での教えの一つに、「生き死にに関わらないことであれば、
大変という言葉を使うな」ということがある。
普通であれば、少し忙しかったりすると、「大変」という言葉を使ってしまうが、
「大変」という言葉はそう簡単につかってはいけない。
本当に大変なのかどうか紛らわしいからである。

また、「痛くても痛いと言うな。相手に見透かされる」との教えもあるそうだ。
胆力というのがどういうのかまだまだわかっていないので、学んでいく。

・新しい
本日の『仕事ができる人の心得』で一番印象的だった言葉。
組み合わせを変えることで新しいものができる。
同じ飲食店でも、場所を変えたら、時間を変えたら、と何か要件を変えると
新しいものが生まれる。
事業創造が行き詰まってきたので、この組み合わせを変えるということを
意識して新しいものを創っていく。



From:松田崇義(千葉県出身、慶應義塾大学卒)JVU4期生
『なぜ今玄洋社なのか』

それは、今必要な胆力を知る為である。
胆力というのは、忍耐力とは違い、
腹を据える覚悟を持つことである。

何事にも腹が据わっている人とそうでない人では
行動を起こしても結果が変わってくる。
明治維新も同じように胆力がある人が集まった結果であり、
いかに覚悟して実行したかが分かった。

最近になって頭山満さん(玄洋社)を
少し耳にするようになったが、
この方ほど今学ぶべき存在はいないと考えた。

むしろここでいう胆力とは
今の教育にも必要になってくるだろう。
玄洋社は今の社会の縮図でもあると考えた。
今こそ頭山満さん(玄洋社)を学び、
これからの社会を生き抜くヒントになるに違いない。

玄洋社を学ぶのであれば、死に様を良くする必要がある。
そのためには、生き様をしっかりさせることだ。
例えば、赤信号を渡るか否かでも、変わる。
隣の人が仮にやったとしても、
自分自身がどうするか考えるだけでも違う。
ここから実践し、生き様を良くしていく。


『新しい』

新しいものというのは、
常に違った組み合わせのことである。
既存の商品を考えてみると、
コピー機とFAXの組み合わせや、
テレビとパソコンの組み合わせなど数多く存在する。

私たちが事業を考える時にも
この組み合わせをどうするかによって変わる。
社会自体組み合わせの連続でもあるので、
上手く利用し、事業創造にも活かしていく。
教育の分野にも組み合わせるべきものが絶対に出てくるので、
それを突き詰めて考えていく。

From:安齋義仁(福島県出身、いわき明星大学卒)JVU院生

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