平成24年(2012)【8月25日(土)】 『極東国際軍事裁判上映会実写DVD上映会』
2012/08/25

~極東国際軍事裁判 実写DVD上映会をとおして学んだこと~
□全体の流れ(担当:司会進行)
11:00 学生集合・準備
11:30 朝礼
司会進行リハーサル/依田さんとの打ち合わせ
13:05 上映会スタート
・岡崎社長、山近社長挨拶
・学生(佐藤翔平さん)1分間スピーチ
・株式会社ガイヤソリューション代表取締役社長 田中太郎様によるDVD事前説明
13:40 DVD上映スタート
==途中15分休憩==
18:30 上映終了
田中太郎様より解説
次回イベントのお知らせなど
19:00 上映会終了
アンケート回収・後片付け
19:30 懇親会スタート
21:30 懇親会終了
スタッフ反省会
□気付き・意見
■国際法の裁くところ
「極東国際軍事裁判」では、日本の「無罪」を主張した人物として、
パール判事が有名だが、(事前学習でも「東京裁判」と入力すると、
パール判事の記事は多かったが)DVDのなかで、
ベン・ブルース・ブレークニーという、アメリカ人弁護人が登場し、
日本の「無罪」を主張していたことが、とても印象的だった。
もちろん弁護人なのだから、嫌々でも弁護するのは当然なのだが、
映像の中の彼は、冷静かつ毅然とした態度であった。
「戦争は、国際法で定められているのだから、犯罪ではない」
「戦争中に人を殺すことも、(倫理上、悪だが)犯罪ではない」
「原爆を投下した者たちも、殺人罪で裁かれるべきではないか」
「国際法が裁くのは、国家であって個人ではない」 というような、
実に「戦勝国アメリカ」の国民とは考えられない発言で、画面に釘付けになった。
この裁判で、判事の中で唯一、国際法に携わっていたのが、パール判事。
ブレークニー氏も、国際法と外交関係に詳しかった。
日本を「無罪」と主張した両名は、日本を擁護したのではなく、
「国際法」という世界共通の基準のもとで判断を下した。
他の裁判官や関係者がどういう基準で判決を下したのかは、表面上しか知らないが、
「法の公正」のもとに判断して下さったことが、非常に嬉しかった。
当時のアメリカのなかにも、ブレークニー氏のように考えていらっしゃる方が
いたのかもしれないと思うと、少しだけ心穏やかになる。
裁判成立の理由が明らかにされぬまま進行してしまったこと自体おかしさ満載だが、
「正しさ」を以て判決を下すのであれば、まずは、裁く方も裁かれる方も、
同じ土台に乗るのが当然なのに、ほとんどの者が、日本を“特別扱い"して、
同じ座標の上に乗ろうともしていない。・・そう感じられた。
映画中にあった、「戦争責任」と「戦争犯罪」について、もっと勉強する必要がある。
私もそうだが、軍や政府関係者も。
そして、義務教育のなかでも考える時間を取ってほしい。
■「サムライ」の姿
A級戦犯の方々がいたことは知っていても、どんな人物なのか、
具体的に何をしたのか、考える機会を持たず、満州事変や太平洋戦争などを
支持・指揮していたのだろう、くらいにしか思っていなかった。
今回初めて、彼らの実写映像を拝見し、
その雰囲気や口調、考え方の一部を垣間見た。
そこだけ見ていると、彼らが日本を指揮して
戦争を始めた張本人たちだとは、感じられなかった。
被告人席で、神妙に座る彼ら。
時に沈痛な面持ちを見せ、時には涙を見せていた。
ざわつく法廷の中で、彼らと、彼らの親族たちの席だけがしんとして、
まるで、いじめられている子どものようだった。
振る舞いを見ても、思った以上に礼儀正しく、
「本当にこの人たちが、あんなにもおぞましい戦争を
引き起こしたのだろうか?」と、思わされた。
上映後の解説で、田中様が「彼らの振る舞いに、今の政治家にない、
サムライの姿を感じた」と仰っていた。 私も同じ心境だ。
今の政治家の何十倍も、彼らの方が凛々しく、日本国に対する熱意や信念を感じた。
(・・その情熱が、戦争に傾いてしまったことがやるせない)
けれど、忘れてはならないのは、彼らは決して「いい人」などではない。
日本を戦争に引き入れ、国の為と言って、多くの命を捨てさせた最終指揮者たちだ。
B級、C級戦犯の人たちが、問答無用で殺されたことを考えれば、
彼らはきちんと裁判を受けて刑を執行させてもらえる立場にいたのだから、
優遇されていたと、今の私は思う。
そんな彼らでも、現代の私たちに「サムライだ」と思わせる精神を持っている部分は、
評価できるし、評価されるべき点と言える。
■正しい歴史観
田中太郎様が解説のなかでしきりに仰っていた言葉。
上映会当日は、「色々な角度から歴史を知って、
相手の立場ごとの解釈ができるようにすること」だと考えていた。
しかし、研究室の先輩に映画の話をすると、
「(その事実を見て)どう思ったの? どう感じたの?」と聞かれて気付いた。
今の自分は、起こった歴史を事実を丸呑みしているだけで、
歴史を主観的に捉えていないのだ、と。
「正しい歴史観」とは、色々な視点を知ったうえでの、
自分が「正しい」と思う歴史観なのだ、と。
(だからこそ、田中様は「信念を持つように」とも仰っていたのだ)
そこに到達するには、まだまだ足りないことの方が多い。
あの貴重な映像を、自分の「信念」なく、ただ鑑賞してしまったことが悔しい。
「歴史は奥が深い」と感じるとともに、
自分なりの意見を持たなくては、と危機感を覚えた。
□今後実践すること
・歴史を知る努力をする
「日本」という国に生まれ、その国民として生きている以上、
やはり「国の歴史」は知る必要があると、今頃実感しました。
これからは「実際の歴史」について、
なるべく現地現場に出かけて、体感して学びたい。
本も、おすすめ本は読んでおきたい。
・場数を踏む
これは司会進行をさせていただいた時の教訓。
原稿ばかりを見ていたため「自信がなさそうに見える」とのこと。
アドリブでも突然のフリでも対応きるようにするには、
場数を踏むことが一番手っ取り早い。
このため、何かのイベントや企画には積極的に参加し、
「話す」ことについて慣れたい。
□全体を通しての感想
これまで戦争関連の実写の映像を見たことがなく、
「歴史」は、高校の教科書の内容くらいしか知識がなかった。
この実写DVDで、私のなかの「歴史が動いた」。
今まで、歴史とは、もう終わってしまったこと
で、文字で読んで学ぶものというイメージが強かった。
が、ここには、今でも生き継がれる歴史があった。
全然、過去の遺物などではなく、今をつくる土台であり、
今を知る手掛かりであり、「いま」でもあると、感じた。
文字で書き連ねられた歴史より、
この4時間37分の方が、どれほど勉強になったことか。
チベットの友人に聞くと、学生時代に公園で上映されていたと言う。
一緒に鑑賞した友人も言っていたように、
この映像は、義務教育中に、絶対に見せるべきである。
殺されたユダヤ人たちが、除雪車のような大型車で押されていく光景や、
大砲を放った後の衝撃が思っていたより大きいこと、
十数階の建物がいとも簡単に崩れていくことなど、
その映像を見なければ、分からない。
協定や宣言の裏に隠された、各国の思惑も、映像を伴うことですんなり入ってくる。
本を読むことも大事だが、それ以上に、現
場を知ること・当時を知ることは重要なのだと、改めて「体感」した。
今回、学生スタッフとして参加し、司会の経験をさせていただいただけでなく、
貴重な戦争資料にも触れる好機を与えていただけたこと、非常に感謝しております。
From:横澤彩子(広島大学4年)@JVU広島校1期生

○講義の気づき
実際、学生が経営者相手に対して、当日の司会、受付、
会場係のをする事によってイベントの流れをつかむ事ができた。
その中で来られる方に分かりやすく説明するためには
事前に何を話すかを準備し、周りの様子の事を注意してみないといけないと感じた。
【極東国際軍事裁判上映会実写DVD上映会】
講義の中で時々でてくる歴史。
真実の歴史を知る事は過去にどのような関係性から
どんな結果になったかまで知る必要があると感じた。
その点で、今回のDVDはアメリカで保管されていた
実際の映像を元にして作られていて、いつもと違う信頼性を感じる事ができた。
○実行する事
気づいたら自分から動けるように、周りの様子を見て、
今何をすべきか、どうすればうまく行くのかを考えて行動できるように心がけます
○全体の感想
広島校では初めての事であり、リハーサルから終了まで、気が抜けない状況でした。
実際に体験することでその瞬間の様子を瞬時に判断しなければならない事があり、
その後の行動がどう影響するのか先を読まなければいけないと感じる事ができた。
DVDはアメリカで保管されていたし、裁判の判決日が12月23日
つまり、今上陛下の誕生日に判決が下された事に関して
アメリカの思惑を感じる事ができた。
本来戦争の内容を裁判として裁くのは不合理だと感じます。
それは、今まで散々争いがあるはずなのにどうして東京裁判は
判決する必要性があったのかが私の中で疑問に残りました。
歴史を映像として見る事ができて戦争での相違関係を知れて、
その中で、どう日本が行動して行ったのかを
具体的に知る事ができて、大変貴重な体験でした。
また、今の日本は竹島、尖閣諸島、北方領土などの領地の問題を抱えているので、
今後これらの問題が争いにならない事を私はただ祈るだけです。
From:金山竹伯(広島工業大学4年)@JVU広島校1期生

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