見学者の声

平成24年(2012)【7月10日(火)】 丸山朋子先生(株式会社ソナーレ 取締役) 『憲法を知ろう~憲法を知らずして憲法の何を変えたいというのか~』

2012/07/10
~憲法を理解する -選挙権をもつ意味- ~
講演:株式会社ソナーレ 丸山朋子 取締役

■憲法は誰のためにあるのか?
そもそも、憲法に書かれていることは、どんなことなのか、
聞かれて答えられる人は少ないだろう。
憲法には具体性はないけれど、行なってはいけないことが書かれている。
こう言うと、日本国民の権利が制限されているように聞こえるが、
「行なってはいけない人物」は、日本政府なのだと、気付かされた。
憲法は、政府や国に対して、権力を持つことを制限しているのだ。
こうして国民の権利や自由は守られているのに(義務もあるけれど)、
守られている私たちは、そのことに無頓着だ。
普段の生活で意識しないからかもしれないが、それでは憲法がうかばれない。
また、講義では、国内で一番憲法を勉強しているのは天皇家だとおっしゃっていた。
現在は国の象徴で実権はないけれども、
やはり天皇は国民のことを第一に考えて下さっているのだと嬉しくなる。
ひとつの国、ひとつの憲法で守られているのいうのは、気付かない所で
国民を支え、暮らしを保障してくれているのだと、改めて実感し、憲法に感謝。

■ビザの真相
この講義のなかでも1・2を争うほど、驚いた衝撃的事実。
出国はいつでもできるが、入国に自由はない、ということ。
インドに行く際ビザの手続きをしたが、そんな重みがあるとは考え及ばなかった。
「日本(自国)をちょっと離れるから、お知らせしておきます」程度に考えていた。
犯罪者が国外逃亡し、再入国で捕まるのは、日本で犯罪を犯したから
捕まるというより、不法入国で捕まるのだというから、驚き。
うっかり申請せず日本を出てしまったら(そんなことはないだろうが)、
日本国民の資格を剥奪させてしまうなんて、そら恐ろしい。
私たちは、憲法によって守られてもいるが、「日本国民」だからこそ、
守られている立場や自由があることを思い知らされた。

■憲法を改正するということ
憲法第96条を見ると、そのハードルの高さがうかがえる。
(総議員数の3分の2以上の賛成、国民投票の過半数の賛成)
投票率の低下だけでなく、それを実際に行なう国会が、
保身のために進んで動こうとしない。
この講義で“ねじれ国会"の概要が分かったいまは、
丸山さんがおっしゃっていたように、
早急な改正はすべきではないと考えるし、できないだろう。
やはり、日本国憲法についての基本的知識を、もっと国民全体に知らしめるべきだ。
「私たちは、道路交通法や学校の規則は教わるのに、憲法は教えられない」
そうおっしゃっていた丸山さんの言葉が、
講義終了が近づくにつれ、じわじわ染みてくる。
中国教育のように暗記しろとは言わない(言えない)が、小学校から
義務教育に組み込んで、根幹の考え方だけでも、たたき込んでおいた方がいい。
憲法を変える/変えないにしても、
議論のテーマを皆で共有しないことには始まらない。
ここで改めて、「教育」の重要性を感じさせられた。

From:A・Yさん(広島大学大学院)

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